【テクアシ日記 vol.18】「ラクで正しい」いいとこ取りが実現する選考とは?【後編】

面接官の視点から見るインタビュー・オンデマンドは、不要な手間を省き、正解のない採用を「最適解」に近づけることのできるツールでした。

こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。

今回は、前回のメルマガ「時間と手間がかかることに、感謝の気持ちを覚えた採用試験とは?【前編】」に続いて、【後編】として面接官の立場からインタビュー・オンデマンド(IOD)についてお話をさせて頂きます。

 

実は、面接官としてIODを使い始めた際に私がまず驚いたのは、審査に至るまでの脱落率の高さでした。

【前編】でお話ししたように、世の中にはクリック数回で応募が完了する求人がたくさん存在する一方で、IODで応募者が応募を完了し審査を受けるには以下のようなステップを踏む必要があります。

①求人媒体でのエントリー

②届いた案内に従い、IODにアクセスしてエントリー

③履歴書や職務経歴書等資料のアップロード、設問への回答、検査の受検、動画のアップロード

④1次審査

このステップ④までたどり着く応募者が、私が想像していた以上に少なかったのです。

実際のデータを見てみると、求人媒体でのエントリー後、IODへのエントリーに至らずに50%ほどが脱落し、さらにIOD内で審査に必要な情報を揃えられる方はそのうち30%ほどです。

初めてこの結果を見たとき、試験の負荷を上げ過ぎて優秀な人を逃がしてしまっているのでは?と不安に思いました。

けれど同時に、なぜ応募者の方は働きたいと思った会社の選考に最後まで取り組まないのだろう?という疑問も感じました。

 

これらの疑問に対する答えは、IODでの審査経験を積むにつれて見えてきました。

 

入社してからの10ヶ月ほどの期間で、求人媒体上のエントリー数は2,000件をゆうに超えています。

そのうち、私がIODにて審査を担当した件数は延べ300件ほど。

仮に2,000名超の応募者皆さんに全ステップを完了して頂けたとして、全員の審査をすることを考えてみると、それにはおそらく普段の業務に影響が出るほどの労力を要したと思われます。

審査に至るまでのハードルにより、「求められたことに応じる能力がある」「その手間を厭わない程度の志望度の高さがある」といった要素によるスクリーニングが、自然に行われているのです。

これにより、優秀な人材を採用するために不要な対応、不要な審査を行う必要がなくなり、大幅な工数削減が実現しています。

ステップを完了した応募者さんがいるとメールで通知が届きますので、どれどれ、どんな方だろうか…と見に行って審査をすればよいという状況で、これは仕事の隙間時間で対応が可能でした。

 

さらに、審査自体もとてもやり易く、合理的に作られています。

通常の採用面接では、「面接は終わってしまったけれど、あの質問もするべきだった」「先ほどの応募者はなんとなく好ましい/好ましくないんだけどうまく説明できない」ということが往々にして起こりますが、IODでは全応募者に対して同一のステップが用意されており、回答内容は全てツール上に保存されます。(※審査が完了すると、応募者ご本人により削除頂けます。)

同一基準で、複数の応募者の回答の質の比較、評価ができるのです。

 

また、数値化されている部分が多いということもとても便利です。

優秀さ・誠実さや好ましくない性質などが明確に数値化されるので、こちらも審査に大いに役立てることができます。

悩む余地や曖昧な部分が通常の面接よりもはるかに少ないため、しっかりと審査を行いつつ、基準を一定に保てていると感じます。

 

IODのこういった面が見えてくると、「もしIODがなかったらどうなっていたんだろう…」と恐ろしく思えてきました。

それほど志望度が高くなく、職種にマッチしてもいない応募者であっても事前にその判断はつきませんので、いい加減な対応は出来ません。

メールや電話などで連絡をし、連日スケジューリングをし、面接を実施し、しばしばドタキャンや音信不通の例も生じ…となると、恐らく私はその対応以外の業務が一切できなくなるのではないかと思われます。

一見大きなリスクを取っているように見えるのですが、実際に経験してみると、応募者にとっては「手間はかかるけれど思いを伝えられる」試験であり、面接官にとっては「ラクで正しい」ツールです。

これこそが採用試験の最適解なのではないか?とさえ思うようになりました。

 

自社ツールを一生懸命宣伝しているようで恐縮なのですが、インタビュー・オンデマンドは実際に弊社の採用に内定した方々から大変好評を頂いています。

残念ながら不採用となった方からも、その経験やフィードバックに対して喜びの声を頂くことが何度もありました。

 

「人事には『正解』はない、だから難しく、面白い」とは、私が新卒入社した会社で先輩に言われた言葉です。

「正解」はなくても、「最適解」を求めることができれば、理想の人事にまた一歩近づけるのではないか、と思いました。

 

弊社の非同期型採用面接ツール「インタビュー・オンデマンド(通称IOD)」について詳しく知りたいという方は、以下の動画をご覧ください!

【非同期型オンライン面接ツール 「インタビュー・オンデマンド」使い方解説動画】

https://www.youtube.com/watch?v=LyPhrizk-8Y

 

竹内円

 

P.S.

面接官の目を持った今、私の応募データを改めて見た感想は「この人、すっごい入社したそうだなぁ」でした。

間違いなく、思いは面接官に伝わっていると言えそうです。

P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。