はじめに
ビジネスマンには、コミュニケーション能力や問題解決能力、意思決定能力など様々な能力が求められますが、仕事ができる人として評価されるには、「理解力」というものが必要です。
相手が言ったことを正確かつ瞬時に理解し、行動に移す。
こういった能力があると、生産性の高い仕事が可能となります。
もちろん、理解力だけあっても、実行力や時間管理能力などがなければ、真に仕事ができる人として評価されることはないでしょう。
しかし、ビジネスマンに必要とされる能力の土台とも言えるのが理解力です。
仕事の内容や自分の役割などを理解していないと、自分の能力を最大限に発揮することができません。
皆さんの中にも、「理解力がなくて困ったな」という経験をしたことがある人も多いかと思います。
- すみません、もう一度説明してもらえませんか?
- えーっと、それは・・・
- たぶんこういうことですよね?
このように返答してしまう人は要注意です。
上記のように、理解力がないせいで同じミスを繰り返してしまったり、信用を失っている人も多いでしょう。
理解力を高めていくことは簡単ではありませんが、これから仕事ができる人として評価されるには、今からでも鍛えることが必要です。
今回は、理解力がない人がすべき10のことについて、ポイントや注意点を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
理解力とは
理解力とは、物事の内容や状況を正しく判断する能力のことです。
ビジネスの世界では、自社の状況や競合他社の動向、顧客のニーズなど様々な情報が溢れています。
その中でビジネスマンは、これらの情報を正しく理解し、適切に処理していかなければなりません。
- 客観的なデータから市場の動向を分析する
- 顧客のニーズや要求に沿ったサービスを提供する
- チーム内で情報共有や意見交換を行う
これらを実行するには、高い理解力が必要です。
もし、理解力がなかったとしたら、話を上手くまとめられなかったり、同じミスを繰り返してしまうかもしれません。
そうすると、自分の評価が下がるだけでなく、チームや周りの人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
反対に、理解力が高ければ、情報の処理や意思決定、コミュニケーションなどビジネス上の様々な課題に適切に対処できると言えます。
そのため、全てのビジネスマンが理解力を鍛えるべきと言っても過言ではないのです。
理解力が高い人の特徴5選
理解力が高い人の主な特徴は以下の通りです。
- 興味を持って人の話を聞いている
- 論理的思考力がある
- 説明が上手い
- 質問力が高い
- 知識が豊富である
理解力が高い人は、そうでない人と比べて優れている点が多くあります。
ここでは、具体例を交えながら解説していきますので、自分の現状と照らし合わせながら見てみてください。
①興味を持って人の話を聞いている
理解力が高い人は、人の話を聞く姿勢から異なります。
理解力が低い人は、話を聞いていても右から左へ流れてしまっていたり、聞いているフリをすることがあります。
しかし、理解力が高い人は、相手がどういう感情で、どういった意図で話をしているのか考えながら聞くことができます。
- どんな経緯があるのか
- 伝えたいことは何か
- 話の後に期待していることは何か
理解力が高い人は、会話の中でこのようなことを考えているため、興味・関心を持って相手の話を聞く傾向にあります。
②論理的思考力がある
論理的思考力とは、いわゆるロジカルシンキングのことで、物事を体系的に整理して、筋道を立てて考える能力のことを指します。
理解力が高い人は、会話をする時に「この人はたぶんこう言いたいんだな」と頭の中で整理しながら聞いています。
相手の話が分かりやすければ、そこまで深く考える必要はありませんが、全員が話上手というわけではありません。
むしろ、説明が苦手な部下や専門用語を多用する上司の話を聞かなければならないことが多いでしょう。
そんな時に、理解力が高い人はロジカルシンキングをすることで、相手の話の内容を一つひとつ結びつけながら理解しています。
話の内容を瞬時に関連付けて考えられるため、説明が下手な人の話であっても的確な質問ができたり、要約して伝えることができます。
③説明が上手い
理解力が高い人は、頭で整理しながら考えられるため、物事を分かりやすく説明することができます。
例えば、大まかな概要を先に説明してから詳細を補足したり、話にストーリー性を持たせたりと、情報の構造化を得意とします。
理解力がない人は、頭の中で話す内容が整理できていないため、話がとっちらかってしまう傾向があります。
しかし、理解力が高い人は、頭の中で不揃いだった情報や漏れていた情報を整理する力があるので、話す内容の精度を上げることができるのです。
万が一、相手が理解できていなかったとしても、具体例を用いたり、イメージしやすいような言葉に変えてみたりと、臨機応変に対応できるのも特徴です。
④質問力が高い
理解力が高い人は説明が上手いだけでなく、質問力も高い傾向にあります。
質問力とは、会話を広げたり、疑問を解消するために質問を投げかける能力のことです。
この能力が高いと、相手との会話やコミュニケーションを効果的に行うことができ、情報や理解を深められます。
- どのように聞いたら知りたい情報を引き出せるか
- 何を質問したら会話の内容が深まるか
- 何を質問すれば解決策が見出せるか
このようなことを考えて質問できるのが、理解力が高い人の特徴です。
⑤知識が豊富である
理解力が高い人は、日頃から多くのことを学び、情報の引き出しをたくさん準備しています。
例えば、できる不動産営業マンであれば、不動産の知識や不動産業界の動向はもちろん、セールステクニックや交渉スキルなど、不動産や営業に関する知識が豊富にあると考えられます。
何を聞いても答えられるのは、単に考える力があるのではなく、豊富な知識があってそれを結びつけて考えているからです。
人は何かを考える時、知識の範囲内でしか理解することができません。
理解力が高い人は、過去の経験や学習から得た知識があるからこそ、新しい状況や問題に対して適切な理解と対応が行えるのです。
理解力を高める10の方法
理解力を高める10の方法は以下の通りです。
- 人の話に興味を持つ
- 知識量を増やす
- アウトプットを繰り返す
- 本を読む
- 要点をまとめる習慣をつける
- 物事を論理的に考える
- 仮説思考を身に付ける
- 分からないことは人に聞く
- メモを取る習慣をつける
- 視野を広げる
理解力は、地頭の良し悪しで決まるわけではないので、日々の行動を変えていくことで誰でも鍛えることが可能です。
理解力がないと思われる人は、できることから一つひとつ実践していきましょう。
①人の話に興味を持つ
人の話に興味を持つことは単純かと思われがちですが、意外と多くの人ができていません。
ただ集中して聞けばいいというわけではないため、他に何を意識したらいいか分からない人は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 他のことに気を取られず相手の言葉に集中する
- 目を見て話を聞く
- 質問をする
- 相槌を打つ
- 状況に合った表情を見せる
- 共感する
これらの行為が組み合わさって始めて、人の話に興味を持つということが実現されます。
人の話を聞くのが難しい人や苦手な人にとっては大変かもしれませんが、相手に注意を向け、積極的に質問し、共感することで、多くの情報や学びの機会を得ることができます。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 情報をより深く理解できる
- 他者の視点や経験を理解できる
- 相手の問題やニーズに対して適切な行動がとれる
- 知見を広げることで自己成長へと繋げられる
学校の授業のように、興味や関心のないことは何回聞いても、いくらノートに書いたとしてもすぐに忘れてしまいます。
そのため、考える力を身に付ける前に、まずは相手の話に興味を持つということが重要です。
②知識量を増やす
知識は、新しい情報や概念を理解する際の基盤となるため、できるだけ多く持っていることが望ましいです。
例えば、上司に「今後はSNSマーケティングを強化していこう!」と言われても、SNSマーケティングの意味を知らなかったら、実際に何をしたらいいか分かりませんよね。
このように、知らないことは理解できないため、コミュニケーションを円滑に進めて効果的な仕事を行うには、まずは知識を蓄えておくことが必要です。
知識は多くあって困ることはありません。
豊富な知識があれば、それをもとに論理的な推論や分析を行い、情報を体系的に整理することができるようになるため、理解力の向上へと繋がります。
③アウトプットを繰り返す
先程、知識量を増やしましょうと言いましたが、情報を取り入れて理解した気になってはいけません。
人はインプットよりもアウトプットの方が知識として定着すると言われています。
「勉強して覚えたことを実際に説明するとなると、中々言語化できない・・・」
このような経験はないでしょうか?
アウトプットを通じて知識を整理し、自分の理解度を客観的に見つめ直すことが学びを深めるきっかけとなります。
また、他者からのフィードバックを受けることで自分の理解が正しいかどうかの確認ができますし、改善の余地があればそこから修正することも可能です。
このように、インプットだけでは得られないメリットがアウトプットには多くあります。
理想的な比率としては、インプット3割:アウトプット7割と言われるため、最低でもインプットの2倍以上はアウトプットするよう心がけましょう。
④本を読む
本を読むだけで理解力が鍛えられるの?と思うかもしれませんが、読書は様々な力を養うのに効果的です。
本を読むことで得られるメリットをまとめると以下のようになります。
- 様々な情報や知識を得られる
- 集中力や注意力、情報処理能力、記憶力が向上する
- 論理的思考力が鍛えられる
- 新しい視点やアイデアを得られる
- 情報を整理し、統合することができる
これらは全て理解力の向上に繋がります。
日常的に本をたくさん読む子ほど、国語ができるイメージがありますよね?
それは、読解力(読んで理解する力)が培われるから、すなわち理解力が向上しているからだと言えます。
本のように体系的に情報が整理されているものを読むことで、自分でも複雑な情報を整理できるようになります。
最初は新聞でも雑誌でもいいので、まずは何かを読む習慣からつけるのがおすすめです。
⑤要点をまとめる習慣をつける
要点をまとめるという行為は、理解力を高めるのに効果的なアウトプット方法の一つです。
要点をまとめるメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
- 情報整理能力が向上する
- 情報の統合と関連付けができる
- 理解度を確認できる
- 情報が定着しやすくなる
知識量だけ多くなっても、情報をまとめる力がなければ、却って混乱してしまう可能性があります。
「あれもそうだし、これもそうだし・・・」というように、情報が溢れかえってしまっては判断に困るため、情報を整理し、重要な部分だけを抽出できるようにならなくてはなりません。
セミナーや勉強会に参加した経験がある人なら分かると思いますが、1から10まで全部説明されるよりも、要所要所でまとめを説明してくれる人の方が頭に入ってきやすいですよね?
それと同じで、人間の頭は一度に多くの情報を処理することは難しいとされます。
話の中で重要なポイントを理解したり、的確な意見を述べるには、日頃から要点をまとめて考える力を養うことが重要です。
⑥物事を論理的に考える
論理的思考(ロジカルシンキング)を行うことで、物事を深く理解して正しく捉えられるようになります。
実際に鍛える方法は、以下の通りです。
- 抽象的な言葉を具体的な言葉に変える
- 自分の考えを批判的に見てみる
- 問題を分解するクセをつける
- 問題の背景を確認する
- 主張する時は根拠をつける
普段から「もっと頑張ります!」と言っている人は、何をどのように頑張るのか具体的な言葉を使うようにしましょう。
また、自分の思考を変えるためには、あえて批判的な考え方をしてみたり、問題を細かく分解してみる必要があります。
「本来ならこう考えるけど、こういう考え方もあるのかな?」「この問題は規模にもよるし、予算によっても変わってくるな」というように、多角的な視点で考えることが大切です。
そして、問題を包括的に捉えられるようになったら、「〜だと思います」という主張に、「なぜならば〜」という根拠を付け加えるようにしましょう。
そうすることで、問題の本質を捉えた上で、説得力のある説明ができるようになります。
理解力がないということは論理的思考ができていないのと同じ状態と言っても過言ではありません。
そのため、日頃からすぐに答えを出すのではなく、問題に対して「なぜ?」を繰り返すようにしたり、研究者になった気分で問題を深く考えるクセをつける事が重要です。
⑦仮説思考を身につける
仮説思考とは、仮定や仮説を用いて問題を考え、その結果や影響を予測する思考方法のことです。
これができるようになると、問題を包括的に理解するための能力が高まります。
例えば、ある小売業者が新商品の導入を検討しているとします。
この場合、仮説思考を用いて考えると以下のようになります。
- 仮説を立てる:新商品を導入したら新規顧客が増えるだろう
- 結果を考える:新規顧客が増えれば売上も上がり、顧客満足度も高くなるだろう
- 影響を考える:売上の増加によって収益が増加し、競合他社との差別化が促進される可能性がある。しかし、新商品の導入にはコストや在庫リスクが伴うことも考えられる。
- アクションプランを立てる:市場調査や顧客フィードバックを通じて、新商品の需要や潜在的な顧客ニーズを把握する。また、競合商品や市場動向を分析し、競争力の強化や販売戦略の改善を検討する。
このように、仮説思考を用いることで、新商品導入に伴うリスクや影響を予測し、適切な行動計画を立てることができます。
もし、何も考えずに進めたとしたら、何の根拠もないまま新商品の導入を決定してしまうかもしれません。
論理的思考と考え方は似ていますが、多角的視点で物事を判断する際に仮説思考が必要となります。
- もしこれをしたら◯◯になるだろう
- そうしたら△△になる可能性もあるな
- でも、◯◯になるリスクもあるな
- 実際のところどうなんだろう?
というように、日々考えを巡らせるクセをつけると仮説思考が徐々に身に付いて、問題を掘り下げて考えられるようになります。
⑧分からないことは人に聞く
「分からないことを人に聞いて理解力が高まるの?」と思った人も多いかと思われますが、問題解決は理解力の向上にとても重要な要素の一つです。
理解力がない人は、分からないことをそのままにしたり、分かったフリをする傾向にありますが、これには何のメリットもありません。
分からないことがあればすぐに人に聞き、自分だけで抱え込まないのが重要です。
人は学習して初めて知識として定着し、それに伴って少しずつ考える力が養われていきます。
分からないことを放置して知識のアップデートをしなければ、一向に考える力や理解力は身に付きません。
もちろん、何でもかんでも人に聞けばいいというわけではなく、きちんと自分で考えることが大前提となります。
「ここまで考えたんですけど、ここってどういうことですか?」というような質問ができれば、考えるのに使った時間やプロセス自体がその人を成長させていきます。
日頃から分からないことをそのままにせず、最後まで解決するクセをつけることで、少しずつ理解力を高めることができるので、最終手段として人に聞くということも覚えておきましょう。
⑨メモを取る習慣をつける
「メモなんか普段から取ってるよ!」という人は、メモの取り方を見直してみてください。
前田裕二著書の「メモの魔力」という本にも書かれていますが、メモの取り方を工夫するだけで思考をどこまでも広げることができますし、学びを深めることが可能です。
例えば、メモをきっかけに調べごとをすれば知識を深めることができますし、要点をまとめれば情報を整理する能力を高めることができます。
また、メモ自体がアウトプットになりますし、ロジックツリーのように書けば論理的思考や仮説思考を行うことも可能です。
このように、メモで理解力を高められるかどうかは、メモの取り方によっても変わってきます。
メモを取るポイントをまとめると以下のようになります。
- 要点を押さえる
- 視覚的に整理する
- 要約する
- キーワードを使う
- 実用的な情報を記録する
- 補足情報を付け加える
- 反復する
- 適切なタイミングで情報を整理する
買い物リストのような記録として残しておくメモにはあまり効果がありませんが、そこに新たな知識を加えたり、考えを派生させられるようなメモには理解力を高める効果があるので、細かいことでも気になることはどんどん書き込むようにするとよいでしょう。
⑩視野を広げる
理解力がない人は自分の固定観念や偏見にとらわれてしまう傾向にあるため、視野を広げることが必要です。
視野を広げるとは、自分の視点や見解を限定せず、より広範囲な情報を取り入れることを指します。
これができると、新しい知識や情報を吸収するとともに、複雑な問題に対処する能力を向上させることができます。
例えば、今まで男性目線でしか考えられなかった人が女性との交流を深めたことで、女性目線での考え方ができるようになったり、人と関わることが苦手だった人が積極的にコミュニケーションを取るようになったことで、価値観の違いについて学んだりすることがあります。
このように、視野を広げるには興味や関心の幅を広げ、様々なものに触れることが重要です。
具体例を挙げると以下のようになります。
- 異文化交流を図る
- 新しい趣味を見つける
- 様々なジャンルの書籍や映画を見る
- オンラインセミナーに参加する
自分がどのような考え方をしているかは自分では理解しがたいものであり、そう簡単に変えられるものでもありません。
人に言われて気づくこともありますが、100人いたら100通りの考え方があると言えます。
誰かに言われるのを待つよりも自分で行動した方が早く、何より自分の成長に繋がるため、とにかく多くの人に出会ったり、色々なことに挑戦するとよいでしょう。
理解力がない人が注意すべきこと
理解力がない人は、以下の2つのことに注意しましょう。
- すぐに諦めない
- ストレスを溜めない
理解力を高めるには既存の考え方を変えたり、考える力を身につける必要があるため、どうしても時間がかかってしまいます。
そのため、長期的に取り組んでいけるようなマインドセットと環境を整えることが大切です。
①すぐに諦めない
理解力を高めるには、豊富な知識を身に付けたり、情報をまとめるクセをつけたり、論理的思考力を磨いたりと多くのプロセスが必要となります。
そのため、理解力が向上しないからといって、すぐに諦めてはいけません。
相手の言っていることが正しく理解できない内は、上手くコミュニケーションが取れなかったり、仕事でミスをしてしまうことがよくあります。
ここで諦めたくなる気持ちも分かりますが、自己成長に失敗は付き物です。
問題や課題を解決したその先に得られる知識や経験が今後の成長へと繋がっていくため、諦めず踏ん張り続けることが大切です。
②ストレスを溜めない
ストレスが溜まっている状態では、理解力の向上が妨げられる可能性があるため、健康管理には十分に気をつけましょう。
理想的なのは、心と身体の両方に余裕がある状態を作ることです。
心に余裕を作るためにはストレスを溜めないこと、身体に余裕を作るためには仕事を溜め込まないことが重要です。
余裕がない状態では正常な判断ができないですし、何より新しいことを学ぶ気にもなりません。
論理的思考や情報を整理するのに時間がかかってしまい、ストレスに感じることがあるかもしれませんが、頑張り過ぎるとワーキングメモリーを圧迫してしまうこともあるため、適度に休息をとることも大切です。
理解力がない人への対処法
理解力がない人に対してできることは、以下の通りです。
- 話しやすい雰囲気を作る
- 適切なフィードバックを行う
- 具体例を用いたりと説明を工夫する
- タスクや目標などを明確に伝える
- 定期的にフォローアップする
理解力がない人は、物事を自分で判断したり、分からないことをそのままにする傾向があります。
そのため、少しでも報連相をしやすいような環境を作り、コミュニケーションを多く取ることが重要です。
その際には、「もっとこうした方がいいよ」と適切なフィードバックを行うとともに、理解力が向上するような働きかけも行います。
説明する際は、相手が理解できるように具体例を用いたり、やるべきことを明確に伝えることが必要です。
1on1ミーティングやOJTを通してフォローアップしていくことができれば、理解力が上がるようにこちらから導いていけるかもしれません。
まとめ
今回は、理解力がない人がすべき10のことを中心に、具体的な方法や注意点について解説しました。
理解力は、ビジネス上の課題や問題を解決するために必要なので、全てのビジネスマンが身に付けるべきスキルだと言えます。
とはいえ、頑張って理解しようとしたからといって簡単に向上するものでもありません。
理解力は、ありとあらゆる要素が組み合わさって構成されるため、様々な能力を高める必要があります。
その中でも特に重要なのが、情報を整理する力や論理的思考力などの考える力を総合的に向上させることです。
既存の考え方を変えたり知識を深める必要もあるため、簡単にできることではありませんが、諦めずに続けることで誰でも理解力を鍛えることが可能です。
理解力が高くなれば効率的に仕事を進められたり、高い評価を得ることができるようになるため、ぜひ今回解説したポイントを意識して、少しずつ行動を変えてみてください。
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