マミートラックを乗り越える!女性のキャリア戦略

マミートラックを乗り越える女性の働き方やキャリア構築の仕方をご紹介。ライフステージの選択の秘訣をマスターして如意自在な人生を!

  

現代社会において、女性のキャリア開発はますます重要なテーマとなっています。

多様な働き方やキャリアパスが広がる中で、女性がキャリアを築いていくためには、多くの場合「結婚・出産・育児」という重大なライフステージと並走していかなければなりません。

その中でも出産・育児は大きなチャレンジを含んでいます。

今回はマミートラックを乗り越える女性のキャリア戦略として、新しい働き方の探求、キャリアの構築方法、職場選びのポイント、そして重要な人生の分岐点での意思決定について考えていきたいと思います。

キャリアもプライベートライフも充実した”欲張りな人生”を送るための、実践的なアプローチを見つけていただければ幸いです。

マミートラックを乗り越える「新しい働き方」のご紹介

この総務省の統計をご覧ください。女性の正規雇用比率は30代以降、出産を契機に低下しているというデータが示されています。

女性はどうしても出産という大きなハードルがあります。

育児をしながら働く女性が、自分の意思とは関係なく出世コースから外れてしまう状態を「マミー・トラック」と表現されています。

表面的には仕事と育児の両立ができている場合でも、昇進や昇格からは縁遠いコースに外れてしまったり、「子供がいるから無理だろう」という憶測によって男性と比べて不利な状況に陥ってしまう状況を示しています。

また出産、育児でキャリアをひとたび中断(退職)すると、復帰そのものが困難という大きな障壁となっています。 

女性の場合は出産、育児でキャリアを中断せずに、いかにキャリアを構築していくか、そこが大きな課題です。

「自営型」で働く

そこでマミートラックを乗り越えるための新しい働き方についてご紹介したいと思います。

こちらは同志社大学教授の太田肇先生が書かれた「自営型で働く時代」というご本です。

 

ひところ、「メンバーシップ型の雇用体系から欧米式のジョブ型の雇用体系に」、というフレーズが世に出まわりました。

日本の伝統的な終身雇用制のメンバーシップ型から欧米式のスペシャリスト採用、ジョブ型へ雇用体系が移行されつつある、と一時言われていましたが、この本では「実際にはメンバーシップ型か、ジョブ型かという単純な図式では解決できない」と述べられています。

まず、太田肇教授は「メンバーシップ型」の説明として、「日本の従来の雇用体系で、共同体的な組織で従業員が組織に帰属し、あいまいな職務範囲のもとで内部調整しながら仕事をする形」としています。

一度雇用されれば会社の傘の下で庇護(ひご)されるシステムで、多くの正社員の方はこのシステムの中でお仕事をなさっていらっしゃると思います。

これに対して欧米で発祥した「ジョブ型」は、職務が定義され、それに基づいて評価される働き方です。

ジョブ型の働き方では、貢献が明確であり、働き方の自由度があるのですが、日本においては以下の3つの壁があると記されています。

欧米で発祥した「ジョブ型」は、一部の職種を除いて日本には根付かない、という結論です。

これに対して第三の働き方として、「自営型」の働き方が紹介されています。

自営型とは連続する複数のプロセスを一元的に管理する”一気通貫制”として説明されています。

半ば自営業のようにある程度まとまった仕事を一人でこなす形態を「自営型」として定義して紹介しています。

自営型にシフトした技術者

「自営型で働く」の中には、次の様な例が挙げられています。

新卒で日本の大手電気メーカーに就職し、シリコンバレーの子会社に赴任した技術者の方が、現地子会社では会計ファイナンスなど、マルチに業務を行う事になりました。

これによって、事業全体を大きく見渡す新しいスキル群を身につける事ができ、技術+ファイナンス+投資担当 としての分野を統括して業務を行うようになりました。そして遂には”ハイレベルなフリーランス”としてスタートアップ企業にヘッドハントされてキャリアアップに成功しました。

ちょっと飛び抜けた例ではありますが、「自営型」とは企業に雇用されているか否かに関わらず、半ば自営業のように、大きな視野をもってある程度まとまった仕事をこなす働き方で、メンバーシップ型でもジョブ型でもなく、第三の働き方として紹介されています。

このシリコンバレーの技術者は、アメリカで様々なチャンスを活かして、技術以外の幅広い専門性を持ったスキルを習得し、半ば会社に雇われているフリーランスのようにしてプロジェクト全体を自分ごととして責任を持って行うようになったという事なのです。

では実際にどのようにしてこの自営型の働き方にシフトしていけるのでしょうか。

「自営型」への具体的なキャリアの構築についてお話したいと思います。

自営型のキャリア構築

こちらはSHElikesという女性向けキャリアスクールのサイトなのですが、ここのコンセプトがそのまま自営型のキャリアの確立に直結すると思って、ご紹介させて頂いています。

こちらの代表取締役社長は、福田恵里さんという乳幼児二児の子育てと会社経営を両立するパワフルな女性です。

福田さんは、大学卒業後、2015年にリクルートに入社。

そこでUXデザインに携わり、2017年に2名の共同経営者とSHE株式会社を設立しています。

そして、3年後の2020年に代表取締役社長への就任し、同時に産休・育休に入るという異例の経歴を持っていらっしゃいます。

まず、この福田さんはデザインという軸からキャリアを発展させていかれました。

デザインから出発し、マーケティングやプログラミングなど関連業務を学び、自営型のキャリアを確立なさって、最終的には起業に至りました。

多くの女性、特にミレニアル世代女性はスタート軸になるスキルを持っていない場合が多いとの事で、このスクールでは最初に適正診断が用意されています。

そして女性のキャリア構築のためのスキルを磨く様々な講座が紹介されます。

もしも適正診断で「ライター・コース」はどうか、という結果になると、ライターコース終了後は 「SNSマーケティング」 や「カメラ」 のスキルも足しましょうと、キャリアの広がりの方向を示してくれます。

同様に「ウエブデザイナー」なら、「プログラミング」と「動画編集」、「動画制作」から始める人は「ウエブデザイン」や「コンテンツ・マーケティング」、という様にプロジェクトを一人で完結できるような専門的スキルをいくつも組み合わせて構築していくようにアドバイスされます。

これからAIがどんどん普及していく中で、この様な幅広いスキル群はリスクヘッジにもなるでしょう。

福田社長は、キャリア構築には <データ><デジタル><ビジネス>この三要素を十分加味して、自分のキャリア・スキルの中に確立していくように勧めています。

特に、データ、デジタルの部分は、女性だからこそ必須ではないかと思います。

このITスキルこそが、出産・育児を乗り切る自営型のコアとなっていきます。

いわゆる通常のオフィス・ビジネス以外のフィールドの方、教育関係や、医療関係、飲食のフィールドの方も、このデータ・デジタル・ビジネス のカテゴリーを意識して、スキルを磨いて行く事を考えましょう。

自営型に直結したスクールの一例としてSHElikesを挙げさせていただきましたが、他にも皆様の自営型キャリア構築を実現できるスクールは多数あります。

オンライン、対面、時間や受講料などを考慮して、「続けられる事」を第一にスクール選びをなさってください。

これによって、「自分ごと」としての自覚を持って仕事の持ち場が広がっていき、自営型の複合キャリアを構築する基礎となります。

そして社内での地位、報酬も確立して、働き方の自由度を獲得したり、将来的に独立の道も開けてきます。

既に出産、子育てをなさっている方も、学びの機会の情報収集を積極的に行って、復職や再就職、キャリアアップに向けて家庭と両立できるキャリアの構築計画を練りましょう。

あなたも「隠れリケジョ」かも!?

こちらは内閣府発表のユネスコの統計なのですが、対象国に比べて日本は科学、工学の分野での女性の割合が低くなっています。

こちらは国別の科学専攻女子の割合の推移です。日本は25%前後ですが、英国は45%近い数字です。国によって差があるというのが一つのヒントではないかと思います。

「男性脳・女性脳」はあるのか」という ロザリンド・フランクリン医科学大学の脳科学者、リーズ・エリオット博士の研究があるのですが、結論から言うと人間の脳には男性と女性を識別する普遍的な特徴がないと示しています。

脳の物理的な特徴というよりも、環境(文化)が大きく影響していると指摘されています。

女子は理数系に弱いというのは、まったくもって幻です。

国によっては女性の理工系研究者が多い国もあります。

女性の方々は、男性と同様、またはそれ以上に技術系の仕事をしたり、IT分野で活躍する事は可能なのです。

ボストンコンサルティングの調査によると、日本女性の活躍を妨げる要員として、「女の子だから」という性別の固定的概念による教育の呪縛があげられています。

小さい頃から女の子は「数学や理科に弱い」「機械は苦手」「東大なんかに行ったらお嫁の貰い手がない」などと言われて育ち、固定概念が潜在意識に入ってしまっているだけなのです。

是非ともご自分の殻を打ち破って、自らをその呪縛から開放して、新しい分野にどんどん挑戦していただきたいと思います。

国文科卒の文系女子が外資金融のITスペシャリストに

ここでひとり、”頑張った女性”を紹介させて頂きたいと思います。

私がボストンで留学コンサルタントをしていた時のお話です。

彼女は日本の女子大で日本文学専攻した普通の文系女子でした。

大学も国公立や有名私大という訳でなく、地方の地元子女が通う普通の女子大でした。

新卒で流通業界に就職しましたが、2年ほどで退職、一念発起してアメリカに留学する事にしました。

かと言って、英語が得意だった訳でなく、どちらかと言えば苦手でした。

英語学校卒業後も、大学院に入るまではTOEFL(英語の試験)の点数があがらずに涙ぐましい努力の連続でした。

努力の甲斐あり、ビジネス修士が1年でとれる大学院に入りましたが、授業についていくのも一苦労。

何度も諦めかけましたが、何度も立ち上がり、何とか無事卒業しました。

そして、私の会社で留学事業を手伝ってもらう事になりました。

ただ、私の会社で働きながら、何かスキルを身に着けたいという事で、社のエンジニアからプログラミングを習い始めました。

彼女はそもそもコンピュータも操作できない状態で渡米していましたので、大学院時代に始めてPCを買って、MSオフィスのアプリケーションを使うだけでも四苦八苦していました。

1990年代半ばの事でしたので、最初はウエブ制作のHTMLから始まり、少しずつ自信をつけて、本格的なプログラミング言語、C++などを一生懸命勉強していました。

少しプログラミング言語ができるようになった頃、就労ビザが切れて日本に帰ることになりました。

帰国後はしばらく派遣で働きながら、更にOJTでITスキルを磨きました。

アメリカのビジネス修士という事も追い風になり、めでたく東京の米系大手金融会社のシステム開発のポジションを得たのは、ほぼ40歳に近かったのではないかと思います。

それでも順風満帆ではなく、リーマンショックでは突然レイオフを言い渡されました。

外資ではよくあるのですが、自分の机にすら戻してもらえず、即座に社屋から退去しなければなりませんでした。

また、技術は刻々と進歩していきますから、常に学びの連続でした。

でも、彼女はあきらめずに、コツコツと努力を積み重ねました。

現在、彼女は50代半ばですが、常にスカウトがかかる生活を送っています。

ここで申し上げたいのは、普通の文系女子でも、後天的に30歳前後で勉強を初めたとしても、システム開発者になれるという事です。

英語もプログラミングもそうですが、習得のスピードは個人差があっても、決して不可能な領域ではなく、努力が解決する。  

言い換えればこの彼女のように、諦めないという事が最も大切だと思います。

スキルとマインドセット そして 応援団

前述のSHElikesの福田社長は、女性の成功の秘訣はスキルとマインドセットだと言っています。

このマインドセット、どのようなマインドセットかと言うと、「自己責任」ー自分で自分の人生の責任を持つ、環境のせいにしない、という事だと仰っています。

私もこのマインドセットは非常に大切な要素だと思います。

日本の教育環境では、女子への偏見や呪縛、不必要な忖度によって自己肯定感が低くなってしまいがちですが、どんな向かい風にもくじけずに、諦めずに、ご自分の人生を確立していく事が大切だと思います。

私の好きな格言の中に

“We cannot direct the wind, but we can adjust the sails.”

というのがあります。

「風向きを変えることはできないけれどいつでも自分の進みたい方向に帆を調整することはできる」という意味です。

進行方向の舵取りは「自分」です。

ではいかに帆を調整するか-

キャリアの面においては、スキルを磨く事によって少しずつ自己肯定感を高め、常に情報収集、風向きの調査を行うことです。

そして航海の運航おいて指標となる良いロールモデル、コーチ、応援してくれる仲間、配偶者、家族、友人など、自分のマインドセットを支えてくれる応援団をつくってキャリアを形成していくのが必要だと思います。

前述の外資系のIT女性の場合は、私は留学の時点から彼女を応援し続けてきました。

もう30年以上の長い付き合いになりますので、今は逆に私のよき相談者として、応援してもらっています。

心が折れそうになる場面は誰にでもあるのではないでしょうか。

人生を並走して、常に応援してくれるコーチとの出会いは、豊かな人生の秘訣ではないかと思います。

皆さんのキャリア構築を応援するキャリアコーチと共に、自己肯定感を高めてキャリアアップを目指しましょう。

あなたに寄り添い、価値観を共有するキャリアコーチとの出会いは、大切な自己投資のひとつではないかと思います。

職場を選ぶ

女性がマミートラックを乗り越え、キャリア構築を進めて行く上で、職場は極めて重要なポイントとなります。

新卒で就職する場合はもちろんのこと、将来を見据えてマミートラックを乗り越えやすい転職先を選ぶ事は、女性にとって何よりも大切です。

出産・子育て支援制度はもちろんのこと、職種や社内で習得できる技能、将来的な女性の活躍の展望、D&I本気度なども考慮する必要があるでしょう。

近頃では女性活躍推進の為に、厚生労働省のサイトに女性管理職比率の高い企業ランキングが出ていますし、各企業の有価証券報告書にも情報が出ています。

求職サイトなどにも会社側が提示した情報があり、参考になる書籍も沢山出版されていますが、こちらのサイトをご覧になって頂きたいと思います。

こちらオープンワークという口コミのサイトなのですが、「働く人の声をオープンにして企業と労働者の関係を対等な社会にする」というコンセプトで設立された会社で、何と昨年末の段階で1700万件(2024/9月)の口コミが寄せられています。 

このオープンワークの強みは何と言っても「実際に働いていた人の声」というところなのです。

一年以上の正社員・契約社員の経験がある従業員が、待遇面の満足度、人事評価の適正感、社員の士気、法令遵守環境、風通しのよさ、人材の長期育成、社員の相互尊重、20代成長環境などの定量的な評価のほか、記述式口コミ、報酬、などの分野で会社を評価する形で構成されています。

特定企業に対する口コミ数にもよりますが、かなり信憑性が高いのではないかと感じました。

余談ですが、日本証券アナリスト協会がIR情報のために、このオープンワークのデータを利用しており、特に「社員の士気・20代の成長・人事評価の適正感」この三項目を参考にして今後の業績のフォーキャストの指標にしているという事です。

この3つの指標は会社の将来的な業績に直結しているとの評価を得ているそうです。

そもそも会社を辞めた、辞めようと思う人が口コミを寄せているので、基本的にはネガティブな情報が多い傾向という事を考慮しなければなりませんが、私自身が試してみたところ、この口コミを書くことによって自分の求めているものが明確になって、対象の会社をより客観的に判断したのではないかと思います。

この本にもありますが、全てにおいて満点に近い企業というのはそもそもなく、企業によって独自のカラーがあり、グラフの形が違うという事なのです。

自ら口コミに評価を記入する事により、自分にとってどの項目がより大切か、というのが分かってきますので、自分の真の希望を探るためにも、一度試してみたらよいのではないかと思います。

オープンワークではこのデータを元に、様々なランキングが紹介されています。

女性の為に特化したページもあり、女性の働きやすさ、キャリア成長、ジェンダーギャップ、女性が尊重される会社などの特集が組まれています。

大手企業のランキングでは出てこないような知名度の比較的低い会社でも、従業員に高く評価される会社などがリストアップされています。

中には、「辞めたけれど、いい会社だったと思うランキング」とか、面白いランキングも含まれています。

ランキングが全てではありませんが、大いに参考になると思います。

このオープンワークのデータは、今まで社内だけで共有されていた情報が、デジタル化によって広く一般に可視化されるようになった時代になったという事を如実にあらわしています。

マネジメントサイドはより一層緊張感を持って人材育成、社内の風通し、コンプライアンス遵守などに配慮していかなければならないと思います。

日本証券アナリスト協会がIR情報のために参考にしているという点からも、単なる口コミ評価以上に、注視する必要があるのではないかと思います。

こちらは元日本経済新聞記者のジャーナリスト、渡邉正裕氏の「いい会社はどこにある」のご本の帯なのですが、「万人にとっていい会社なんて存在しない。だからこそ本当にいい会社に出会うために必要なのは自分なりの座標軸である。」と書かれています。

まさに先程のヨットの話ではありませんが、風向きで目的地を変えるのではなく、自分の目的に向かって帆を張っていく。自分が主人公になっていく事が大切です。

ちなみにこの「賢者の人事」でも、Indeedのオススメ活用法 や、採用前に知っておきたい「ブラック企業を見抜く方法」:掲載文編など、有益な情報が出ていますので、是非ご参考になさってください。

人生の目標設定をする

進学・就職・結婚 と、人生の方向性を変える大きな転機がありますが、大切な転機には、ご自分の座標軸を設定した上で判断していただきたいと思います。

この図は、人生の上で大切だと思われる要素をざっと挙げてみて、ダミー(仮)の%を入れてみました。

家族・キャリア・財産・精神的な学び・健康・社会貢献・趣味・名声・人間関係などなど、他にも独自のカテゴリーがおありかもしれませんので、ご自分で何が大切かという項目をあげてみてください。

そして、~ここがポイントなのですが~、あなたが人生を終えるとき自分の人生を振り返って、それぞれのカテゴリーのウエイトがどんなグラフになっていたいかを考えて表を作成してください。

今はともかく、終点がどうありたいか、考えてみてください。

この終点が明確になれば、人生のベクトルが設定され、様々な転機においてどの様な選択をしていったら良いのか、自ずから分かってくると思います。

また、現在の状況が必ずしも最終ゴールの形とは違っていても、「経過地点」として受け止め、今を最大限に生き抜きながら、最終ゴールを見失わずに進むことができます。

結婚の選択

女性のキャリアにとって一番大切、影響力が高いのは結婚ではないかと思います。

進学、就職に関しては後に方針変換をする学び直しであったり、転職であったり、比較的修正は簡単ですが、結婚のやり直しはメンタル面でも負荷がかかりますし、お子さんがいたらかなり複雑な問題です。

これから結婚しようという方は、あなたの配偶者となる方と前項の人生の終着点について語り合ってみてください。

あなたのお相手の人生の目標はどのように設定されていますか。

あなたはそのお相手と結婚する事によって、お互いに協力して理想的な人生を送っていけるでしょうか。

そして何よりも、あなたを人間として尊重してくれ、あなたの成長を喜んでくれる方でしょうか。

あなたもその方を人間として尊敬でき、同じ価値観を共有して、共に成長していける方でしょうか。

ご自分なりの座標軸を設定なされば、迷いなく判断できる事ではないかと思います。

結婚によって人生が左右されるのではなく、自分の座標軸に照らし合わせてご結婚を判断してください。

既婚者の鍵はコミュニケーション

すでにご結婚なさっていらっしゃる方の中には、配偶者の事でお悩みの方もいらっしゃるのではないかと思います。

是非とも「声」をあげてください。忍耐ではなくコミュニケーションが一番大切です。

問題がある方は:

  • あなたが持っている人生の価値観とご主人の価値観をオープンに、冷静にすりあわせる。
  • お二人にとって大切な共通項をみつける。
  • 現状で感謝していることをお互いに言語化する。
  • お互いの成長、円満な家庭生活の改善点を話し合う。

この様なプロセスを踏んで、お互いに今必要なTODOリストを作成し、生活を改善して行く事を目指しましょう。

円満な家庭生活はキャリア構築の土台です。

もしも、配偶者と深刻な問題がある場合には、ご夫婦で信頼のおける第三者のカウンセラーなどを交えて、しっかり話し合いをなさったらよいと思います。

相性の良いキャリア・コーチをみつけながら、そのコーチに夫婦揃って二人三脚のキャリアゴールをコーチングしてもらうというのも一つの方法ではないかと思います。

最大のイベント・出産と育児

そして最大の節目として出産が挙げられます。

これは女性として生まれて来て、最大のお仕事ではないかと思います。

私は42歳の高齢初産で、妊娠初期は一卵性双子でしたが、途中で一人を流産してしまいました。

亡くなった子を取り出す訳ににもいかず、やっと助かった片方の子にも障害が残るかもしれないと言われました。

そういう訳で、妊娠期間中は肉体的にも精神的にも仕事どころではない体調でした。

お陰様で子供は無事に生まれましたが、帝王切開中に急遽子宮筋腫の手術もする事になり、出産は一大事でした。

体の負担も大きく、その後の育児は言葉で表せないほど大変でした。

皆様方の中で既にご出産なさった方も、最初から最後まで順調な妊娠・出産という方は逆に珍しいのではないでしょうか。

どこかの時点で安静が必要になったり、予期せぬ異常がおきたり、妊娠から出産までは「想定外の事が、いつでも起きる可能性がある。」という事が”想定内”じゃないかと思います。

産後も乳幼児の時はもちろんのこと、小学生になっても病気や怪我や様々なトラブルがあり、キャリアと子育ての両立は思った以上に大変だという方がほとんどではないでしょうか。

自分の計画どおりに物事が進められた時とは一転し、一度子供が生まれると、日々変わる子供の偶発的なスケジュールに対応しなければなりません。

この問題は日本のみならず、各国のワーキング・マザーに共通した問題だと思います。

出産・子育てとキャリアの両立をなさっていらっしゃる女性をみると、その精神力と体力、マネジメント能力、マルチタスクの才能に本当に感服します。素晴らしい能力をお持ちの方々だと思います。

前述のSHElikesの福田社長は、乳幼児2人抱えてお仕事なさっていらっしゃって、本当にびっくりしました。

福田さんのように元気溌剌なロールモデルもいらっしゃいますが、出産、子育てに方程式はなく、本当に人それぞれです。

産休を終えてすぐ復帰できる人もいれば、本人やお子さんの状態によっては不可能な場合ももちろんあります。

残念ながら私は恒常的な睡眠不足やホルモンの関係で、出産前のようなメンタリティで仕事ができなくなっていました。

しかし、もしも出産を契機に仕事を中断しなければならなくなったり、キャリアの本流から外れてしまったとしても、あなたの人生の目標設定がきちんとできていれば、現在は「通過地点」として、安心して、今できる事に最善を尽くして、次なる作戦を練る事ができるのです。

長期目標さえ設定できていれば、一時的にタスクの比重が変わっても、いつでも目標に向かって新たなスタートをきる事ができます。

男女平等と言われていますが、女性は「出産」という人類にとって最も大切なステージを通り越すというチャレンジがあります。

これは大きなチャレンジですが、かけがえのない喜びでもあると思います。

また、出産は女性しかできませんが、育児は夫婦で協力する事ができます。

この大切なステージを乗り越えるためにも、人生の目標、座標軸をしっかりと設定してください。

そして、迷うことなく進路やキャリアの構築、結婚の決断をして、あなたがあなたとして輝ける、あなたたけのスペシャルな人生をクリエイトして、十分に人生を楽しんでください。

ずっとキャリアの事をお話ししていて、最後にこんな事を申し上げて申し訳ないのですが、キャリアはあなたの人生のほんの一部であり、あなたの全てではありません。

これは男性も同様ですが、仕事、キャリア、役職、年収などはあなたを客観的に評価する一つの基準にはなるかもしれませんが、それはあなたそのものではなく、あなたのほんの一部です。

皆さんは、現在客観的に評価されているよりも、もっともっと大切な存在で、スペシャルな方なのです。

社会人として、家庭人として、人間として年を重ねて成長していく中で、キャリアは一つのステージです。

その一つのステージを今、どう生きるか。 

どうか自信と勇気を持って新しい自分づくりに挑戦してください。

マミートラックを乗り越えて、キャリアも家庭も調和し、充実した人生を送って行っていただきたいと思います。

 

 

Who is writing

株式会社経営人事パートナーズ Executive Research Specialist / International Career Advisor

☆1983-1986年 海外子女教育機関・ボストン日本語学校教員・教頭 

☆1987-1993年 株式会社ディスコ・ボストン現地法人副社長、本社国際営業課長としてバイリンガル人材の就職説明会、ボストンキャリアフォーラムの立ち上げ、運営に従事。

☆1996年 日米教育交流(留学支援)の会社WAVE USA, Inc. (Worldwide Academic & Vocational Exchange USA, Inc) を設立。

☆2016-2021年 Weiss Ratings社・国際情勢リサーチアシスタント

☆2017-2021年 ギフティッド教育に特化した私立小中学校、The Weiss School非常勤講師

☆2022 財団法人東京財団政策研究所CSR研究プロジェクト リサーチアシスタント

<学歴>
☆マサチューセッツ州立大ボストン校政治学部卒。
☆ブラウン大学大学院政治学部国際政治学専攻卒。政治学修士。

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