使わないほうがいいって本当︖ 求職者のためのIndeed活⽤法

実は仕事探しの強い味方!求職活動におけるIndeedの活用方法についてご紹介します。

  

仕事探しはIndeed♪

社会人や就活生の皆さん、Indeedを利用したことはありますか?

求職活動中のリサーチでふらっと通りかかったり、なんとなく求人を見にいったりなど、サイトの閲覧経験がある方は多いかと思います。

一方で、

「求職活動でIndeedを使うのはちょっと…」

「あまり本格的に活用したいとは思わないかも…」

という方もいるかもしれません。

実は近年、

「Indeedで求職活動をしてはいけない!」

「Indeedはブラック企業が多くて危険!」

と、吹聴されることが多くなりました。

どうしてそのような意見が生まれてしまったのでしょうか。

また、求職活動においてIndeedを有効活用できるのはどのようなケースなのでしょう。

今回は、「趣味:Indeed徘徊」の筆者が、Indeedの利便性と活用方法を紹介します。

求職活動の際にご自身が活用するべきか、しないべきか、是非一緒に考えてみてください!

そもそも「Indeed」とは

Indeedは、求人情報専門の検索エンジンです。

一般的に求人情報というのは、企業が各媒体に直接申請し、掲載しています。

もしくは、自社で運営するサイトなどに情報を掲載している場合もあるでしょう。

Indeedは、インターネット上に存在しているこれらの情報を収集し、掲載しています。

つまり、ネット上に掲載されている国内の求人情報の多くは、Indeedでチェックすることが可能です。

2000年代から存在していたサービスですが、

「よく聞くようになったのは最近だよね?」

という方も多いかもしれません。

2010年代に入り、株式会社リクルートホールディングスの傘下となってから、耳にする機会が急激に増えたと言っていいでしょう。

Indeedでは、様々な地域・業種・職種・雇用形態での求人情報を一気に検索することができます。

おそらく、利用経験がある方はこれが一番の決め手になっていたのではないでしょうか。

Indeedの最大の特徴であり、最も大きなメリットであると言えるでしょう。

求職者がIndeedを利用するメリット

1つのサイトからどこよりも多くの求人情報を検索できるIndeed。

他にどういった良いところがあるのでしょうか。

地方在住フリーランスの筆者が考える3つの活用メリットをご紹介します。

①地方の求人情報に強い

田舎に住む筆者にとって、最高にして最強のメリットとしてお伝えしたいのがこちらになります。

首都圏や五大都市近郊などにお住まいの方々には伝わりづらいかもしれませんが、地方で求職活動をする場合にとても役に立つのがIndeedなのです。

一昔前までは、インターネット上に地方の中小企業の求人情報は掲載されませんでしたから、近くのハローワークへ通い求人をチェックしに行くのが当たり前でした。

しかし先述の通り、Indeedではインターネット上の様々な求人情報を網羅しています。

これは、ハローワークの情報も例外ではありません。

地域や距離を入力して検索すれば、自分が通勤できる範囲の求人に限定して閲覧することができます。

また、地方にいながらリモートで在宅勤務ができる企業の求人も閲覧可能です。

そのため、思いもよらない遠いところにある企業との縁が生まれるきっかけにもなります。

このことから、おそらくIndeedを利用するメリットは、田舎で求職活動をしている方のほうが享受しやすいと言えるでしょう。

②業界における相場や自分の能力のニーズが分かる

一度にたくさんの求人情報を閲覧できるIndeedには、様々なジャンルの仕事がたくさん並んでいます。

同じ仕事でも、業界やスキルによって働き方や給与事情にばらつきが生じる場合も大いにあるのです。

そのため、自分自身が持っているスキルやキャリアについて、どの業界にどの程度のニーズがあるのかを知ることができます。

どのようなスキルが求められているか、自分の実力を評価してもらえそうな企業はあるか、どの程度の給与で働けるかなど、様々な求人を一度に比較することで、自分の現状や方向性について整理しやすくなるでしょう。

③地域や雇用形態、給与形態などを細かく設定できる

インターネットブラウザで閲覧される機会の多かったIndeedですが、スマートフォン用のアプリがリリースされて以降、ますます便利になっています。

地域や雇用形態、給与形態、その他働き方に関するこだわりを設定することが可能です。

正直に申し上げると、Indeedのキーワード検索はそれほど優秀であるとは言えません。

細かくキーワードを調整しないと、なかなか自分が求める情報にたどり着けないこともあります。

そのため、ブラウザ版での検索にはなかなか苦労することが多いですが、アプリ版ではこの検索設定を活用することで、タグ付けされた求人を簡単に抽出できるようになっています。

是非有効活用していただきたい機能の一つです。

こちらについては今回の記事の最後で詳しく解説していますので、是非ご覧ください!

Indeed利用のデメリットと注意点 ブラック企業が多いって本当?

ここまでなかなか魅力的に思えるIndeedですが、冒頭でお伝えした通り、あまり良くない評判が多いのもまた事実です。

果たしてそこにはどういった理由があるのでしょうか。

利用経験者の目線から、実際のデメリットや注意点について考えてみます。

①空求人が多い

「空求人」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

主に、採用するつもりがないにもかかわらず掲載され続けている求人を指す言葉です。

これらが掲載されているのは様々な背景があるかと思いますが、

  • 掲載を取り消し忘れている
  • 自社サイトでふわっと募集されているだけで、急募ではないため積極的に採用活動をしていない
  • 何か別の目的のために大量募集をかけている

というような理由が考えられます。

上2つに関してはよくあることという他ありませんが、問題は3つ目です。

Indeedでは、無料で長期的に求人を掲載できるということから、目的や仕事内容が不明瞭な怪しい求人がいくつかあります。

空求人は、求職者にとって時間と手間を無駄にする可能性があるだけでなく、何か別の形で危険に晒される可能性も秘めているということです。

そして、これによって「Indeedはblackが多い」という認識が広まっている可能性もあります。

これらの空求人を明確に見極めるのはかなり難しいことだと言えるでしょう。

可能な限り空求人を避けるためには、

  • 掲載期間が長すぎる求人を避ける
  • 仕事内容や企業情報が不明瞭な求人を避ける
  • 応募前に必ず企業のホームページや他サイトなどで情報を確認する

といった対策をとる必要があります。

これらの作業が面倒だと感じる方や、限られた信頼できる求人のみ閲覧したいという方には、Indeedはあまりオススメできないと言えるでしょう。

②応募先の企業から連絡が来ない場合がある

Indeedの良くない口コミで多い意見に、「応募先の企業から連絡が無い」というのがあります。

これは一体どういうことなのか考えてみましょう。

インターネット上に公開されている情報は、常に多くの人の目に触れている状態になっています。

Indeedに掲載されている求人情報は、私たちが思っている以上に多くの方々がチェックしているでしょう。

そのため、企業によっては想定以上の応募者が集まっている場合もあります。

特に、近年は在宅でのリモート勤務に対応している企業が増えてきましたから、そういった場合は全国、もしくは世界中から応募者が殺到することになります。

そういった場合、企業では応募者を管理しきれておらず、結果的に連絡を怠ってしまうという事態になるようです。

もしくは、先述した空求人であったために、最初から連絡を入れる気が無いという場合もあるでしょう。

率直に申し上げて、Indeedでの求職活動においては決して珍しいことではありません。

1週間以上経過しても応募先から連絡が無ければ、

「あ、ダメだったんだな。じゃあ次、次。」

と、切り替えていく必要があります。

そのため、1つの応募先についてじっくり検討しながら丁寧に求職活動を進めたいという方には不向きかもしれません。

③求職活動に関するサポートがない

一般的な求職サイトやエージェントでは、求職者のためのサポート体制が整っています。

しかし、Indeedは求人検索サイトであるため、求職活動に関するサポートは特にありません。

応募先とのやり取りはすべて自分自身で管理し、進めていく必要があります。

そのため、自分自身の力で求職活動を進めていきたい方にとってはとても良いツールであると言えるでしょう。

しかし、求人を掲載する企業や募集要項がしっかり管理されているエージェントとは異なり、不審な企業や問題がありそうな求人が掲載されているのもまた事実です。

こういった点もまた、「Indeedはブラックが多い」と嫌厭されてしまう一因かもしれません。

もちろん、あまりにも悪質だと感じた場合は運営に報告することができますが、それを面倒だと感じたり、きちんとしたサポートを受けながら求職活動をしたいという方へはあまりオススメできません。

Indeedのオススメ活用法

Indeedでの求職活動では、

  • 空求人を見抜くのはかなり難しいので割り切る必要がある
  • 求職サイトやエージェントを利用するよりも危険度が高くなるのは事実
  • 求職活動のサポートはないので、すべて自分自身で進める必要がある

ということが分かりました。

したがって、Indeedでの求職活動に向いているのは、

  • とりあえずたくさんの求人情報をチェックしてみたい方
  • 地方在住の方
  • 自分自身の力で求職活動をしたい方

ということです。

最後に、Indeedの利用を検討している方のために、筆者がオススメしたい活用方法をご紹介したいと思います。

これまでにあまりIndeedを見たことがない方や、これから本格的に活用しようと考えている方々のご参考になれば幸いです。

①自分の希望に合った仕事を吟味する

大量の求人情報を一度にチェックできるIndeed。

「新しい仕事を探したいけど、具体的なことは何も決まっていない」

という方には、特にオススメです。

自分が何をしたらいいか分からないという場合でも、

「お給料はこれくらいほしいな」

「リモートで勤務できる日があるといいな」

「あの業界に関わる仕事がいいな」

などの希望はいくつか思いつくでしょう。

Indeedアプリでは、そのようなざっくりとした希望からも検索設定を活用することができます。

アプリを開くと上部に表示される部分をタップすると…

このように、様々な検索条件が設定できます!

「仕事の特徴」という項目では、通勤手段から始まり、勤務時間や職場環境など、様々な項目が選択可能になっています。

Indeedは、求人を閲覧するだけであれば登録やログインは必要ありません。

そのため、とりあえず軽い気持ちで求人を閲覧したいという時にはとてもオススメです。

もしかしたら、想像していなかったようなお仕事との出会いがあるかもしれませんね。

②自分の今後について考えるきっかけを得る

先述の通り、Indeedのアプリではかなり細かく検索設定が可能です。

そのため、今の自分のスキルや経験ではどれくらいの給与が見込めるか、どれくらいのニーズがあるかといったリサーチに活用できます。

自分の市場価値についてある程度知ることが出来るということですね。

そういった情報を得ることで、自分が同じ仕事を続けていくべきか、ここでスキルアップやキャリアチェンジを検討していくべきかということを考えるきっかけにもなるのです。

これはIndeedヘビーユーザーである筆者の主観ですが、Indeedに掲載される求人情報には、流行のような波があると感じます。

同じ業界ばかりが連続して大量の求人を掲載しているといったことは、あまりありません。

求人情報には、その時のトレンドや世相がかなり反映されているように思います。

そういった情報を得ることで、自分自身の今後に関するアイディアが浮かぶかもしれませんね。

③どのサイトやエージェントに登録するかを検討する

Indeedに掲載されている求人は、企業のHPやハローワークの求人だけでなく、就職・転職サイトや派遣サイト、エージェントの情報を網羅しています。

Indeedでは応募時に青いボタンをクリックして応募フォームへ移動するのですが、この際、ボタンの表記から応募方法を見分けることができます。

他のサイトを活用せず、Indeedのみで求職活動を完結させたいという方であれば、「応募画面へ進む」の求人を積極的に探せば良いということになりますね。

反対に、

「どこかのサイトを利用したいと思っているけど、複数登録は面倒だし、自分に合った求人が掲載されているところをどこか1つ選びたい…」

という方は、各サイトにどのような求人が掲載されているか、また、自分が必要としている求人情報が多いのはどこなのかを先にリサーチすることができます。

それぞれに登録をする前にある程度求人を確認することができますから、各サイトについてしっかり分析をしてから本格的な求職活動へ切り替えるというのも有効的な手段の1つです。

もちろん、各職・転職サイトや派遣サイト、エージェントでは、登録者しか閲覧できない特別な求人もあります。

そういったことも考察しながら、どこに登録するのが自分にとって最も有意義であるか、どこが最も信頼できそうかなど、検討してみましょう。

ちなみに、Indeedに掲載されている求人情報の最下部には、その求人がどこに掲載されているかというソース元の情報が記載されています。

是非チェックしてみてください。

④スマホで検索→PCブラウザで管理

あまり良くない評判が聞かれることもあるIndeedですが、ここまでの内容から、決して使いづらく危険なサイトというわけではないということはお判りいただけたのではないでしょうか。

「Indeedで就活してみようかな」

と思い始めた方々のために、私からとっておきの方法をお教えしたいと思います。

Indeedは大きく分けてPC版とスマホ版があります。

スマートフォンではブラウザとアプリの両方で利用が可能ですが、この2つにそれほど大きな違いはありません。

ただ、PC版とスマホ版とでは、その機能が大きく異なります。

こちらはPC版の検索画面です。

先ほどご覧いただいたスマホ版の検索画面と異なり、非常にシンプルなものとなっています。

PCでは一気にスクロールしながら情報を確認できるという魅力がありますが、こういった理由から、細かい条件を設定しての求人検索はスマホ版の方がオススメです。

そしてその後、実際に求人へ応募することになった場合、

スマホ版ではお気に入り求人や応募した求人は、このように羅列されているだけですが、

PC版ではこのような形になります。

  • ステータス(企業からの連絡や合否)
  • 応募日
  • 連絡をもらえる日数の目安
  • 応募者数

が、一目瞭然です。

他の応募者の状況や企業からの連絡に関して、1ページでまとめてチェックできるというのは、かなり便利です。

よって筆者からは、Indeedはスマホで検索&PCで管理という使い方をオススメして終わりたいと思います。

応募時は履歴書や職務経歴書のデータ添付が必要になる場合があるので、これらの用意も忘れずにしておきましょう。

是非Indeedを有効活用して、あなたの新しいキャリアの第1歩に役立ててくださいね。

Who is writing

日本橋学館大学リベラルアーツ学部卒業。
学生時代を関東で過ごした後、東北の田舎に帰郷。嫌々地元で就職を決めたら、うっかりとんでもないブラック企業に入ってしまった!
絶望的な環境からなんとか抜け出し、個人事業主として働き始めて早5年。現在は、ブラック企業撲滅を目標にライターとして活動中。
本当はお芝居や音楽、歴史が好き。