chatGPTマスターを目指してvol.74 慎重になったChatGPT

2026/5/6、人に寄り添うことを最優先したGPT-4から、ChatGPTはより「慎重な」性格を持つGPT-5.5に変化したようです。

  

2週間と少し前、4月23日にリリースされたGPT-5.5。

https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-5-5/

そしてゴールデンウィーク中であった5月6日に、GPT-5.5 InstantモデルがChatGPTの新しいデフォルトモデルに就任しました。

https://timesofindia.indiatimes.com/technology/tech-news/openai-rolls-out-gpt-5-5-instant-as-chatgpts-new-default-model/articleshow/130845651.cms

 

有料版で使えるProモデル等は多少違う部分もありますが、GPT-5.5では以下のような点が改善されているとのことです。

  • 嘘をついてしまう、ハルシネーション(幻覚)の提言
  • 医療・法律・金融領域の改善
  • より自然な会話が可能に
  • 応答速度は維持する

さらにGPT-5.5の公式リリースを見てみると、ユーザの意図をこれまで以上に理解してくれ、自律的に動いてくれるモデル、とのことでした。

AIエージェントの機能も、おそらくこの改善により、より便利なものになっていると思われます。

ちなみに以前の記事でお伝えしたこの自作エージェントなのですが、今日時点でとても良いパートナーになってくれています。

【chatGPTマスターを目指してvol.73 先週リリースされたエージェント機能を使ってみた】

https://blog.people-resource.jp/newsletter_chatgpt_vol73/

朝その日のタスクを整理するときや、一日の終わりに次の日の計画を立てる時など、1週間、1ヶ月と少し長いスパンでもリマインドをくれるのがとても優秀です。

我ながら良いものを作りました。GPT-5.5、様様です。

 

話を戻しまして、なぜGPT-5.5が「より良いモデル」になったのかについてみてみたいと思います。

使用感については、実際に使っていただくことが一番情報量が多いかと思いますので、私は技術的な文書について調べてみることにします。

 

【OpenAI GPT-5 System Card】

https://arxiv.org/abs/2601.03267

こちらの論文は2025/12/19に一度公開されていますが、2026/5/1に更新されていました。

数えきれないほどの著者の名前が載っていますが、おそらく関わったOpenAI社の技術者の方々でしょうか。

なんと、末尾には(385 additional authors not shown)との記載があります。

規模が違いすぎます。

 

本文は63ページにもわたる超大作なのですが、冒頭の章には以下のような記述があります。

“GPT-5 is a unified system with a smart and fast mode, …(略)”

つまり、出力にかかる時間を長くしないように、かつ性能を上げたことを最も伝えたいようです。

次に具体的な構造についてみてみようと思います。

全部をみると日が暮れてしまいますので、例えばハルシネーションに対する対策を見てみると、

「わからない時に止まる・確認する・考え直す」

ことをするようにモデル構造を変えたことが述べられています。

これを文書中ではThinkingモデルと呼んでいるようなのですが、Thinkingモデルでは出力をそのまま表示するのではなく、一度モデルが見直してから回答しているようです。

確かに、ChatGPTを使っていると、薄い字で「これはXXらしい。もう少し調査が必要だ」のような文章が現れては消えることがあります。

これは最初期のChatGPTには間違いなくないものでした。

 

人間も思いつきで話してしまうと、時に勘違いを話してしまうことがあります。

そしてそれは、時にハルシネーションと言って差し支えないものかもしれません。

口に出す前に一度反芻する。

そしてその確からしさを確認する。

日常会話では必要ないかもしれませんが、重要な内容ほどアウトプットには気をつけなければいけないというのは、AIにも人間にも共通であったようです。

 

 

P.S.

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大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。