chatGPTマスターを目指してvol.48 chatGPTたちができること

chatGPTをはじめとした大規模自然言語モデルは言語以外でも大活躍することが知られています

  

chatGPTたち、つまり、大規模自然言語モデルたちにできること。

例えばどんなことがあるでしょうか。

言語を翻訳すること。

資料を要約すること。

自分が興味のある分野について、調べてもらうこと。

これらももちろん、とても便利な機能達です。

 

では、他にはどんなことができるのか。

機械学習の分野では、大規模自然言語モデルを使って、他のデータにも適用してしまおう、という研究がたくさんなされています。

 

例えば明日の株価を予測するモデル。

これまではプロによる知識を反映したモデルを作ってみたり、あるいは過去のデータから周期性や傾向をモデル化してみる、といった手法が主でした。

こう言った問題設定においても自然言語処理モデルが有効であることが知られています。

具体的には、「X月X日、平均株価はXXXX円」のように、数値を言葉で入れていきます。

そのようにすると、不思議なことに、かなりの精度で時系列予測ができてしまうのです。

最近の研究では、機械学習モデルに図を直接入力して予測した方が精度が高い、と言ったことも示されているのですが、それはさておき。

 

他にも、人間がどこをみているか?という視線データを入力すると、それを効率的に大規模自然言語モデルが分析してくれる、という研究が最近発表されました。

https://arxiv.org/abs/2503.22145

視線の分析といえば、私自身が大学学部生であったとき、人間工学の授業で似たような実験をしたことを思い出します。

その授業では、視線を計測可能な眼鏡をかけて、特定の商品を探しにお店に行きます。

どうやって商品を探しているか。

どのタイミングで商品を見つけたか。

それらを実際に人間が分析することで、マーケティング等に活用することができる、といった授業であったと記憶しています。

ですがこのAIがあれば、その分析を人間がする必要はもはや無くなってしまうのです。

 

元々は言語をモデル化するAIであったはずなのに、他の分野での活用可能性が見出される。

AIが輝ける場所は、思いがけないところにまだまだ転がっているのかもしれません。

 

P.S.

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大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。