アメリカのテクノロジー企業 Box社の人的資本情報開示事例

従業員から高い評価を得ている米国テクノロジー企業Box社。この企業の人的資本情報開示最新事例をご紹介いたします。

  

ボックス社(Box Inc.)とはどんな会社なのか?

ボックス社(Box Inc.)は、企業向けクラウドストレージとコンテンツ管理サービスを提供するアメリカのテクノロジー企業です。

Glassdoor が選定する「Best Places to Work 2023」 で第2位を獲得しました。2022年の5位からランクアップしています。

<企業概要>

Box, Inc.

決算期間:~2022年1月31日

業種:テクノロジー ティッカー:BOX

創立: 2005年

本社所在地: アメリカ合衆国 カリフォルニア州 レッドウッドシティ

共同創業者: アーロン・レヴィー(Aaron Levie)、ディラン・スミス(Dylan Smith)

2022年1月31日の決算で、どのような人的資本情報を開示したのか見てみましょう

ボックス社の主要情報

主なサービス:

Box: クラウドストレージサービスで、ファイルの保存、共有、管理を容易にする

Box Relay: ワークフロー管理ツールで、業務プロセスを自動化し、効率化する

Box Governance: 情報ガバナンスとコンプライアンスをサポートするツール

Box Shield: セキュリティ対策ツールで、不正アクセスや情報漏えいのリスクを軽減する

Box Skills: AIを活用したコンテンツ分析やメタデータ抽出機能を提供する

Box Notes: オンライン上でのドキュメント編集や共同作業を可能にする

Box Platform: 開発者向けAPIで、他のアプリケーションやプラットフォームとの統合を容易にする

 

顧客: 主に企業や団体を対象に、さまざまな業種や規模の顧客にサービスを提供しています。大企業からスタートアップまで、世界中の組織がボックス社のサービスを利用しています。

競合他社: Dropbox, Google Drive, Microsoft OneDrive, Amazon Web Services (AWS)などのクラウドストレージ・コンテンツ管理プロバイダーが競合となります。

証券取引所上場: ニューヨーク証券取引所 (NYSE) において、2015年1月に上場しました。シンボルは「BOX」です。

ボックス社は、クラウドストレージとコンテンツ管理サービスを通じて、企業が効率的かつセキュアにデータを保存・共有・管理できるよう支援しています。

また、AI技術を活用した機能やAPIにより、顧客がビジネスプロセスを最適化し、イノベーションを推進することをサポートしています。

パートナーシップ: ボックス社は、業界のリーディング企業や技術プロバイダーと協力し、顧客により幅広い機能と統合を提供しています。

代表的なパートナーには、IBM, Google, Salesforce, Slack, Microsoft, Adobe, Oracle, Zoomなどがあります。

グローバル展開: ボックス社は、アメリカを中心に世界各地にオフィスを構え、グローバルなマーケットでビジネスを展開しています。

また、多言語対応やデータセンターの地理的分散によって、顧客が世界中でサービスを利用できるようにしています。

サポートと教育: ボックス社は、顧客に対して包括的なサポート体制を整えています。

オンラインヘルプセンター、チャットや電話によるサポート、専任のカスタマーサクセスマネージャーなどが用意されています。

また、ボックス・ユニバーシティというオンライン学習プラットフォームを通じて、顧客やパートナーが製品や機能を効果的に活用する方法を学ぶことができます。

セキュリティとコンプライアンス: ボックス社は、データセキュリティとプライバシーの保護に重点を置いています。

暗号化、アクセス管理、監査ログなどのセキュリティ対策が施されており、GDPR(EU一般データ保護規則)やHIPAA(米国保険移植性・説明責任法)など、さまざまな規制や法令に対応しています。

サステナビリティ: ボックス社は、持続可能な事業活動を目指しており、環境に配慮したデータセンターの運用や、省エネルギー技術の活用など、環境負荷の軽減に取り組んでいます。

また、社会貢献活動として、教育や技術の普及を支援するプログラムも展開しています。

ボックス社は、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、クラウドストレージとコンテンツ管理の分野でリーディングプレイヤーとして活躍しています。

 

記載項目①Human Capital Resources(人材リソース)

Human Capital Resources

Our company is built on people: We call them Boxers. They come from a range of backgrounds and experiences, and each of them has a unique story to tell. Our goal is to fully leverage and engage the individual talents and capabilities of our diverse teams, ultimately creating an inclusive environment where Boxers feel they belong. As of January 31, 2022, we employed 2,172 people. None of our employees are represented by a labor union. We have not experienced any work stoppages, and we consider our relations with our employees to be very good. Box was recognized as #5 in Glassdoor Best Places to Work in 2022 and as one of Great Place to Work’s Best Workplaces for Parents in 2021.

人材リソース

ボックスは、人で成り立っています。私たちは社員を「Boxer(ボクサー)」と呼んでいます。

Boxerはみな、様々な経験、経歴を持ち、それぞれに独自のストーリーを持っています。

多様なチームで個々の才能や能力を最大限に活かし、自分の居場所だと感じられる包括的な環境を作ることが私たちの目標です。

2022年1月31日現在、当社は2,172人を雇用しています。労働組合の参加者はいません。

これまで労働停止を経験したことはなく、従業員との関係は非常に良好であると考えています。

Boxは、2022年Glassdoor Best Places to Workの第5位に、2021年にはGreat Place to WorkのBest Workplaces for Parentsの1つに選定されました。

 

記載項目②Diversity and Inclusion(多様性と包括性)

Diversity and Inclusion

One of our core values is creating a space where all Boxers can “Bring your (_____) self to work.” We take great pride in celebrating our differences, and we hire the best talent from all backgrounds. We want to build teams that are as diverse as our customers and the world we live in, with a broad representation of gender, ethnicity, sexual orientation, religion, backgrounds, and perspectives — among many other dimensions of diversity.

When it comes to recruiting, our hiring philosophy is centered around the belief that building diverse teams enables us to do our best work. Our people and communities team hosts various training sessions focused on unconscious bias and interviewing best practices that are available to all Boxers through our LearnFest training series every quarter. Our recruiting team has specifically embedded unconscious bias topics into our company wide hiring guides, also known as the Box Recruiting Guides. Additionally, we have implemented programs such as culture interviewing and standardized assessments across the company to further limit unconscious bias in our hiring process. At our executive recruiting level, our policy is to interview at least one candidate from underrepresented backgrounds for all positions at the director level or above before making a hiring decision. At the university recruiting level, we have instituted programs to connect with underrepresented student groups and create a more fair and equitable hiring process. For example, our Box Business Fellowship provides students of historically underrepresented backgrounds with an opportunity to explore business careers in the tech industry. This program helps students develop the skills to succeed in tech industry roles and provides them with insights into the career opportunities available to them. In addition, participants in this program are also invited to an expedited interview process for available roles at Box.

We also ensure that Boxers can Bring their (_____) Self to Work by creating safe spaces for engagement and providing opportunities for networking and development, while promoting a culture of learning and allyship to ensure that the needs of underrepresented Boxers are supported. We support a dynamic array of employee-led resource communities for historically underrepresented groups and different communities at Box, including Box Women’s Network, Black Excellence Network, Latinx, Pride, and Box Vets, among others.

多様性と包括性

すべてのBoxerが “Bring your (_____) self to work “できる空間を創ることが当社のコアバリューのひとつです。

個々人の差異を歓迎することを大いに誇りに思っています。

あらゆるバックグラウンドの優秀な人材を採用し、性別、民族、性的指向、宗教、経歴、考え方など、様々な多様性を備えた、顧客や私たちが暮らす世界と同じように多様なチームを作りたいと考えています。

私たちの採用哲学は、「多様性のあるチームづくりが最高の仕事につながる」という信念に基づいています。

人材・コミュニティチームは、全Boxerを対象にした「LearnFest」トレーニングシリーズを四半期ごとに開催し、無意識的偏見に焦点を当てたトレーニングセッションや最良の対応についてのインタビューを実施しています。

「Box Recruiting Guides」として知られる全社的な採用ガイドにも、無意識的偏見のトピックが明確に組み込まれています。

さらに、採用プロセスにおける無意識の偏見を制限するため、カルチャーインタビューや標準化された評価などのプログラムを全社的に導入しています。

エグゼクティブ採用においては、ディレクター以上のすべてのポジションで少なくとも1名の過小評価グループに所属する候補者との面接を行うことをポリシーとしています。

大学の採用活動では、社会的地位の低い学生グループと連携し、より公正、公平な採用プロセスを構築するためのプログラムを運用しています。

たとえば、「Box Business Fellowship」では、歴史的に過小評価されてきた集団に属する学生に、テクノロジー業界でのビジネスキャリアを模索する機会を提供しています。

彼らが業界で成功するためのスキルを身につけ、キャリア習得に関する見識を深めることを支援するのが目的です。参加者が当社の採用案件に応募した際には、迅速に面接することも定められています。

また私たちは、Boxerが自発的に働くための安全な空間を作り、ネットワーキングや自己開発の機会を設定するとともに、学習と社会的弱者支援の文化を促進し、過小評価グループのBoxerのニーズに対するサポートの保証にも努めています。

「Box Women’s Network」、「Black Excellence Network」、「Latinx」、「Pride」、「Box Vets」 などが、歴史的に不利な立場にあったグループやコミュニティのために、従業員主導のリソース コミュニティをダイナミックにサポートしています。

 

記載項目③Learning and Development(学習と能力開発)

Learning and Development

We want all of our employees to have thriving careers where they grow and develop in meaningful ways. There is no one-size-fits-all career path at Box, so we seek to ensure that every Boxer has the tools and support they need to drive their career. We do this by giving all Boxers access to learning and development opportunities based around individual needs in order to build up skill sets and experience. These initiatives include:

Internal mobility: We acknowledge that career progression looks less like a ladder and more like a climbing wall. We stand behind the idea that enabling our employees to work cross-functionally and within different teams provides a broader perspective of Box that will allow them to succeed in the future.

LearnFest: LearnFest, our learning lineup for skill development and personal and professional growth, happens three times each year. During LearnFest, the entire company has focused time for trainings, workshops, book clubs, and other learning events.

Professional coaching and external leadership development programs: We offer targeted professional coaching for all levels of our executive leadership team (i.e., director-level and above) as well as access to business education and networking programs such as The Leadership Consortium (Harvard), Stanford’s Women’s Executive Leadership program and AWE, Advancing Women Executives.

On-Demand Learning: We offer all Boxers access to an on-demand learning platform so they can develop anywhere, anytime, in any skills. There are more than 2,000 courses available at the disposal of any Boxer eager to learn, including over 600 courses aimed at personal development, management, and leadership plus hundreds of tech-based functional skill trainings.

学習と能力開発

私たちは、全従業員の意味ある成長と発展、活力あるキャリアの構築を願っています。

Boxには画一的なキャリアパスが存在しないため、従業員がキャリア推進に必要なツールやサポートを確実に得られるよう努めています。

これを実現するため、すべてのBoxerが、スキルの研鑽や経験の積み上げ等、ニーズに基づいた学習と開発の機会を利用できる制度を整えています。

取り組みには、次のようなものがあります。

  • 社内の流動性:キャリアアップは梯子ではなく壁を登るように見えるものです。私たちは、社員が部門を超え、様々なチームで働くことで、将来の成功のためのより広い視野の「箱(Box)」を獲得するという考えを貫いています。
  • LearnFest:スキルアップと個人的、専門的な成長のための学習ラインナップで、毎年3回開催されます。LearnFestの期間中は、全社がトレーニング、ワークショップ、ブッククラブ、その他の学習イベントに集中します。
  • プロフェッショナル・コーチングと社外リーダーシップ開発プログラム:エグゼクティブリーダーシップチームのすべてのレベル(ディレクターレベル以上)を対象にプロフェッショナル・コーチングを提供するとともに、リーダーシップコンソーシアム(ハーバード大学)、女性管理職リーダーシッププログラム(スタンフォード大学)、AWE(Advancing Women Executives)などのビジネス教育やネットワークプログラムへの参加も可能にしています。
  • オンデマンド学習:いつでも、どこでも、どんなスキルでも身につけられるよう、すべてのBoxerにオンデマンド学習プラットフォームへのアクセス権を付与しています。 自己啓発、マネジメント、リーダーシップなど600以上のコースに加え、技術系の実用的スキルトレーニングなど、2,000以上のコースがあり、学習意欲の高いBoxerなら誰でも自由に利用することができます。

記載項目④Pay Equity(給与の公平性)

Pay Equity

We hold ourselves accountable, which is why we signed the California Equal Pay Pledge. As part of our commitment, we conduct an annual companywide gender pay analysis on hiring and promotion procedures to reduce unconscious bias and structural barriers to equitable compensation. In addition, we externally benchmark the compensation we provide for each role to ensure pay parity, and provide periodic pay equity updates to the compensation committee of our board of directors.

給与の公平性

企業の責任を自覚し、カリフォルニア州同一賃金誓約書に署名しています。

その一環として、毎年、雇用と昇進に関する全社的な男女間賃金分析を行い、無意識の偏見や、平等な報酬に対する構造的障壁の縮小に邁進しています。

さらに、給与の公平性確保のため、各職務に提供する報酬を外部にベンチマークし、定期的に取締役報酬委員会に最新情報を提供しています。

記載項目⑤Boxer Experience Surveys(Boxerの社内体験に関するアンケート調査)

Boxer Experience Surveys

We survey employees two times a year to ensure that everyone’s voice gets heard and we better understand the key areas where we can improve employee experience. These key areas include our experience with our managers, our ability to get work done, and our sense of belonging at work. Survey results are reviewed and become part of our action plans at all levels of the organization. Our People and Communities team incorporates survey feedback into our programs, policies, and the cultivated experiences that drive our culture. Our functional leaders leverage the feedback to drive annual plans across their teams to improve efficiency, establish communication channels, and reinforce behaviors aligned with our values. Finally, following each survey, managers discuss employee experience results with their team and form a plan to address issues that are identified in survey results.

Boxerの社内体験に関するアンケート調査

全人員の意見を聞き、従業員体験に改善余地のある主要な分野をよりよく理解するため、年2回、従業員に対するアンケート調査を実施しています。

調査項目には、上司との関係、仕事の進め方、職場への帰属意識などが含まれます。

調査結果は、組織の全レベルで検討され、行動計画に組み込まれます。

People and Communitiesチームは、フィードバックをプログラムやポリシー、企業文化推進のために培われた経験に反映させ、各リーダーは、調査結果をもとにそれぞれのチームの年次計画を立てて、効率性の向上、コミュニケーション手段の確立、バリューに沿った行動の強化に取り組みます。

最後に管理職がチームメンバーと話し合い、明らかになった問題に対処するための計画を立てます。

 

記載項目⑥Employee Health and Safety(従業員の健康と安全)

Employee Health and Safety

The health and safety of our employees is one of our top priorities. We strive to create an environment where Boxers are physically and mentally safe and healthy. We offer a comprehensive health and wellness benefits package to all employees.

In response to the COVID-19 crisis, we convened a cross-functional team made up of leaders from across our organization who continue to meet frequently to ensure Boxers’ safety and that business crisis plans are enacted, communicated, and running smoothly. As part of these plans, Box is currently offering flexible remote work arrangements to employees. To support the well-being of Boxers during these challenging times, we launched “Fresh Air Fridays” and “Mental Health Mondays,” global company-wide days of paid time off, offered subscriptions to an app for meditation and mental health, partnered with a third-party family support system for families at Box, and provided additional paid time off for our employees, among other things.

従業員の健康と安全

従業員の健康と安全は、当社の最優先事項の1つです。

Boxerが心身ともに安全で健康でいられる環境づくりに努め、全従業員に対し、包括的な健康・福利厚生パッケージを提供しています。

COVID-19の危機を受け、組織全体のリーダーで構成されるクロスファンクショナルチームを結成しました。

頻繁な会議を継続し、Boxerの安全の確保とともに、ビジネス危機計画の制定と伝達のスムーズな進行に努めています。

計画の一環としてボックス社は現在、従業員に柔軟なリモートワークの仕組みを提供しています。

このような困難な時期におけるBoxerたちの健康へのサポートのため、グローバルに全社的有給休暇「Fresh Air Fridays」と「Mental Health Mondays」を創設し、瞑想とメンタルヘルスアプリの利用も推奨しています。

従業員の家族に対しては、サードパーティのファミリーサポートシステムと提携し、従業員にさらなる有給休暇を付与するなどの取り組みを行っています。

 

まとめ

Box社の「人的資本開示報告書」について紹介してきました。

この報告書は、企業が人的資本に注力することで、ビジネス成長に貢献できるという考え方に基づいています。

実際に、Box社は報告書で、従業員の福利厚生、多様性、育成プログラムなどに注力しており、従業員のエンゲージメント向上や組織成長に貢献しています。

また、従業員調査によると、仕事の成果や自己成長につながることがやりがいの源であると報告されています。

Box社は、評価制度や育成プログラムの充実に取り組んでおり、従業員のスキルアップやキャリアアップを支援しています。

人的資本開示報告書は、企業の社会的責任や投資家の期待に応えるとともに、従業員のエンゲージメント向上や組織成長につながる重要な情報を提供します。

例えば、他の企業でも、人的資本開示報告書を公開することで、従業員の意識改革や労働環境の改善につながった例があります。

一方で、人的資本に注力することは、企業にとってコストがかかる場合もあります。

しかし、人的資本開示報告書を通じて、その投資がビジネス成長につながることや、従業員のエンゲージメント向上につながることを訴求することで、投資家や社会からの支持を得ることができます。

企業が社会的責任を果たし、従業員のエンゲージメント向上やビジネス成長を実現するために、人材に関する情報開示は非常に重要になってきています。

 

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Who is writing

山極 毅(やまぎわ たけし)
株式会社経営人事パートナーズ 代表取締役
横浜国立大学大学院工学研究科卒業

元日産自動車グローバル人事部長 兼日本人事企画部長
日本交流分析学会正会員

”人は、会社がなくても生きていける。 しかし、会社は人がいなければ存続できない。”

2009年12月、もうすぐ冬季休暇になるある日、私は人事部長に呼ばれました。そして、このように告げられました。

「来年の4月1日付けで、本社のグローバル人事部の部長職に異動してもらうことになりました。詳しい仕事の内容は、着任後に上司の役員から聞いてください」

私の人事部人生は、このように突然始まりました。

4月に着任し、そのアメリカ人上司のところに行くと、

「あなたには、世界中の社員の採用と離職に伴う人員の変動と、日産グループ全体の人件費管理をやってもらいます」と言われました。

人事部経験の無い私に、なぜそのような重要な仕事を任せるのですか?と聞いてみたところ、「今の人事部は、数値の扱い方が出来ていない。エンジニアと商品企画の経験を活かして、人的資源管理(リソースマネジメント)を会社に定着させて欲しいのです」、という答えが返ってきました。

経験も前例もない仕事ですから、それからしばらくは悪戦苦闘の日々が続きました。古くから人事部にいる先輩や同僚だけでなく、社外の知恵も聞きに行きました。

前例のない悪戦苦闘の3年が過ぎた頃、私のチームはグローバル社員数25万人と、毎月1万人の人の出入りを管理し、約1兆円の人件費の活用状況を毎月役員会にレポートできるまで成長していました。

日本の連結会社のデータは稼働15日で、全世界のデータは稼働25日でまとめられるようになっていました。

これらの経験を通して得られた教訓は、「すべての人事業務は、連携させて考えた方が上手くいく」ということでした。

採用は採用チームの問題、人材育成は育成チームの問題、人事評価は評価制度チームの問題、賃金テーブルは経理部門が検討する課題というように、課題ごとに対応策を考えていくことが、効率的な方策であると信じられています。

ギリシアの思想家アリストテレスは、「全体は部分の総和に勝る」という名言を残しました。これは、全体には部分の総和以上の構造が存在していることを示しています。

人間だれしも、自分のことを客観視することは難しいわけですが、同じことは会社にも当てはまります。

弊社は、様々な成功例と失敗例を見てきた知識と経験を応用して、お客様の人事課題を客観的に把握し、共に解決策を考えるパートナーとなることを目指しています。