【残念な求人票の直し方】vol.7 トラック運転手の場合
法改正により会社全体の総合力が試されようとしている運輸業界。そんな渦中にいるトラック運転手の求人票のどこか残念なのか?詳しく解説します。
Contents
こんにちは、求人票調査員の原あずみです。
採用担当者のあなたは、日々こんな悩みを抱えていませんか?
- 条件は他社よりも良いはずなのに、問い合わせすら来ない
- 社員の縁故募集を呼びかけてみても、働き手がいない
- トラック運転手というイメージだけが先行していて、敬遠されてしまう
法改正で業界の常識や日常が変わる
2024年4月から、トラック運転手の残業時間の規制強化によって、年間の時間外労働の上限が960時間までと規制されます。
今すぐの変化はないかもしれませんが、運輸業界から波紋が広がるように私たちの生活にも確実に影響を与えます。
もともと、とにかくきつい職場というイメージ通り、トラック運転手の方々への大きな皺寄せにより私たちが好きな時間に荷物を受け取れたり、最短日数で!と指定できたりしていました。
採用担当者だけでなく、経営者も含めた会社の方針を改める節目に来ています。
人の確保を含め、会社全体の総合力が勝敗の分かれ目。
そんなトラック運転手を募集する求人票のどこが残念なのか。
一緒に見ていきましょう。
【残念な求人票】トラック運転手の場合
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【仕事内容】
人々の生活を支える運送業は、社会貢献が出来るやりがいのあるお仕事です。
丁寧な指導と安全運転を推奨する環境で、安心して業務に携わることができます。
大型免許をお持ちで、ブランクがある方もお気軽にご相談ください。
【大型免許あり、未経験OK】
最初に、先輩ドライバーの助手席に乗って仕事を覚える同乗研修があります。
エコな走り方や細かな運転技術、荷物の取り扱い方など、仕事の流れと配送ルートを一から覚えることが可能です。
未経験でも、プロのドライバーを目指して成長していける環境と体制が有るので、安心してご応募ください。
【アピールポイント】
手厚いサポートと充実の福利厚生があり仕事の頑張りをしっかりと評価。
給与UPや無事故手当が仕事のやりがいにつながります!
各種社会保険を完備しているほか、交通費支給や退職金制度、年2回の定期健康診断など、従業員が安心して日々の業務に取り組める福利厚生を整えております。
安定した環境の中、長期でご活躍いただくことが可能です。
【求める人材】
学歴不問、交通費支給、車・バイク通勤OK、免許取得制度あり、無事故手当あり
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この求人票の残念ポイントは2つ。
①「やりがい」を押し出している
②未経験歓迎と書いているのに、仕事の拘束時間が曖昧すぎる
一つずつ見ていきましょう。
残念ポイント①「やりがい」を押し出している
やりがいとは、数値で測れるものではなく「感じる人の気持ちの持ちよう」ですよね。
仕事に対しての「やりがい」とは、
- 充実感
- 張り合い
- 手応え
を抱きながら、
- 結果が出せた時
- 自己成長を感じた時
- 自分の能力を発揮できた時
などに感じる、自分自身の人生をキラキラと輝かせる「満足感」や「幸せ」な気持ちです。
前向きに仕事に取り組むために、欠かせないものですよね。
しかし、これはあくまでも個人的感覚。
極めて他人との比較も難しく、これを達成するとやりがいを感じます!と決めつけることもできません。
確かに、それらの満足感を感じながら前向きに仕事に向き合っている姿は、社外から見ると輝かしいものですよね。
そして、その輝かしいものを「やりがい」と感じるかどうかはまた別のお話。
極端な見方をすると、
「やりがいがあるからと、時間を搾取されるのでは?」
とボランティア精神を求められていると捉える人も。
本当に「やりがい」がある仕事であることは分かりますが、
- 他社でも通用するスキルを身につけることができる
- 難しい資格に挑戦でき、スキルアップができる
- 〇〇というキャリアを積むことができる
などに言い換えてもいいかもしれません。
残念ポイント②未経験歓迎と書いているのに、仕事の拘束時間が曖昧すぎる
社会人が転職するとはいえ、業界が変われば「一般常識」も全く異なります。
ましてや、同じ業界でも「自社の常識」は「他社の非常識。」
未経験者歓迎を押し出すのであれば、未経験の人に合わせて求人票をより細かく仕上げましょう。
確かに、応募するぐらいだから業界のことや会社のことを調べればわかるじゃないか!という気持ちも分かります。
しかし「絶対にこの会社に入るんだ!」という人以外は
- あ〜給料が高そうだな〜いいな〜
- 勤務地が近いな〜いいな〜
- 拘束時間は長いけど、お客様対応をしなくていいならいいかな〜
程度の熱量のため、興味を持ったからといって求人票をしっかりと隅から隅までは読んでくれません。
ましてや疑問が残る求人票は「スルー」されがち。
目に留まるホンの一瞬が決定打となり、問い合わせにつながります。
パラパラっと求人票を読み、その求人票に疑問がなければ「お気に入り登録」をしてもらえる可能性がグッと高まるのです。
自分たちがいる業界のイメージを客観視してみよう
どの業界でもホワイト企業とブラック企業があるように、同じ業界内でも会社単位で見ると
- 待遇
- 福利厚生
- 給料
- 社内常識
が全く異なりますよね。
しかし外から見ると「同じ業界」と一括りにされてしまい、悪いイメージがあればそれが先行しています。
- うちの会社はよそよりも働きやすいのに・・・
- 人間関係もわりとよく、働きやすいのに・・・
- ボーナスもあり給料もいいし、休みも多いのに・・・
自社のことを客観的に分析し、求人票へより具体的に書いてみましょう。
同じ業種とはいえ、世の中に同じ人間がいないように全く同じ環境の職場はありません。
アピールしなきゃ!というよりは「こんな職場ですよと提案してみる」ぐらいの心持ちがベスト。
2024年4月から、トラック運転手の残業時間の規制強化によって、年間の時間外労働の上限が960時間までと規制されます。
- 送料の単価を上げつつ
- 人を増やし
- トラック運転手の給料を上げる
どれも一筋縄ではいかず、会社が持つ総合力での戦いが求められる事態です。
今はまだ緩やかな変化かもしれませんが、次の1年さらに次の1年と規制によって業界の常識が変わることは免れません。
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