こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。
犬の話ばかりで恐縮なのですが、今回も我が家の愛犬(ボーダーコリー、メス、5歳、17kg)について、彼女の特性にまつわるお話をご紹介したいと思います。
新緑が鮮やかな初夏の時季になると、犬飼い界隈では、フィラリア・ノミ・ダニの対策が始まります。
特に命に係わるフィラリアは、蚊を介して感染する寄生虫が引き起こす重い病気であるため、蚊が出る季節は必ず予防が必要になります。
月に1度の飲み薬を与えるだけで予防が可能なのですが、この飲み薬を与えることが犬によってはなかなか難しかったりします。
犬が好むフレーバーがつけてある薬などもあるのですが、苦手な子はどうしても食べてくれず、飼い主が口を開けさせて薬を奥に押し込んで口を閉じさせ、喉をさすって飲み込ませる…といったことが必要になります。
幸いにして我が家の愛犬は、飲み薬で苦労したことが一度もありません。
これは彼女の「のせられやすい性格」と「早食い癖」によるものです。
薬を用意して、「おいで!」と呼び、来た犬に「おくすり食べようか!?」とハイテンションで嬉しそうに聞きます。
「飼い主がハイテンションで嬉しそう」=「何かいいものだ!」と思ってくれるらしく、それだけで目をキラキラさせて待ちきれないようにもじもじとしはじめます。
手のひらに薬(フレーバーもない、ただの錠剤です)を載せ、犬の前に差し出し、「マテよ、マテ…」と数秒(美味しい匂いがしないと気付かせない程度の短時間)、待たせます。
キラキラもじもじし続ける犬と目を合わせ、いかにも嬉しそうに「よぉし!」と指示すると、大急ぎで薬に飛びつき、待たされた焦りもあってその早食い癖を遺憾なく発揮し、一瞬で飲み込んでくれるのです。
美味しくはないだろうに…と思いながら、「やったね!美味しいね!」と声をかけて大喜びしてみせると、薬の味に思いを至らせる暇もなく、しっぽをぶんぶん振って「美味しかった(気がする)!」と一緒に大喜びしてくれ、嬉しそうに去っていきます。
…それでいいのかい?と思ったりもしますが、飼い主としては非常に助かる特性です。
ところで、犬の「早食い癖」は、実はとてもよろしくない特性であったりします。
胃腸への負担がかかることに加え、早食い+直後の運動といった組み合わせは最悪で、数時間で死に至る「胃捻転」という恐ろしい病気に繋がる可能性も高くなるのです。
そのため、早食い癖を持つ犬の飼い主は、早食いを防ぐための食べにくい作りのお皿を使ったり、食後の数時間の運動を制限するなどの対策をする必要があります。
我が家の犬はただでさえ跳んだり走ったりすることが好きな犬種で、胃捻転のリスクが比較的高い体型でもあるため、ここは徹底して管理しています。
かなり気を遣う部分であり、困った悪癖でもあるのですが…
同じく命を守るために必要な、薬を飲ませるということにおいては、とても安心できる特性なのです。
早食いで「困った犬」は、薬の投与に苦労しない「助かる犬」でもあり、同じ特性でありながらその出方によって良い面悪い面の両方を持っているものなのだなぁ、と思った出来事でした。
特性が持つ両面性は、人間にも存在します。
そして、それは周囲の評価やキャリアの形成に大きな影響を及ぼします。
弊社のビジネス・パートナーであるメンタル&ビジネスコーチの岩下知史さんが、このことについてとても興味深い記事を執筆されています。
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より納得感があり、活躍できる未来を考える一つのきっかけとして、きっとお役立ていただけるものと思います。
【とあるリーダーの事例から分かるキャリアパスの“正しい”考え方】
https://blog.people-resource.jp/effective-career-path-strategy/
竹内円
P.S.
美味しくもない薬を、とても美味しいおやつのように犬に与えることについて、最初はだましているようで若干の罪悪感がありました。
しかし、よくよく考えるとフィラリアのお薬はその一粒で犬の命を守ってくれるものですので、間違いなく「最高に素敵なモノ」です。
今では、曇りのない目でキラキラと見つめてくる犬に対して「これで今月も元気にたくさん遊べるよ!」と本心から伝えながら与えています。
こちらも、捉え方によって両面性が見えるという点で、ひとつのよい例といえるのかもしれません。
P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!
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