【テクアシ日記 vol.20】「でも、お高いんでしょう?」に答えてみたいと思います。

ものの価値とは不思議なものです。「高額過ぎるのでは?」と言われてしまうこともある、コンサルティングの費用対効果を真面目に考えてみました。

こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。

先日、友人たちと楽しくランチをする中で、改めて「価値」について考えた出来事がありました。

楽しいランチのその時の話題は、まさかの「美容医療」です。

アラフォー、アラフィフともなると、特別きれいな人はその美を保つために「クリニックで何かやってる」ということも珍しくありません。

その例に漏れずきれいでかわいらしい友人達2人は「ヒアルロン酸注入が良いらしいけど高価なので悩む」という話をしていました。

今のところ私はそれ以前の問題で、ダイエットや睡眠時間の確保、動かない首の治療など、健康面の方が優先な状態(惨状)であるため、ふむふむと後学のために話を聞くにとどまっていました。

けれど、知っている単語が出たので思わず口を突っ込みたくなります。

「私、ヒアルロン酸注射やったことあるよ」。

事実です。

彼女たちは即座にリアクションをくれました。

「ほうれい線?目元?どこのクリニック?いくら?」

期待以上のその勢いに少々動揺しつつ、答えます。

「…膝。整形外科。1,000円しないくらい。」

彼女たちは一瞬顔を見合わせ、間髪入れず笑いながら怒ってくれました。

「美容の話だから!負傷の話じゃないからっ!」

美しい突っ込みを得て私がニヤニヤと満足したところで、話題は「ボトックスの上手な先生」に移り、私は再度ケーキをつつきながらふむふむと学ぶ体制に戻りました。

 

私が膝にヒアルロン酸を注入したのは、若いころに陸上競技でボロボロにしてしまった両膝関節の調子が悪いときに滑りをよくし、痛みやきしみ感を軽減する目的です。

一方、美容医療のヒアルロン酸は、加齢によりできてしまったしわを薄くする目的で皮下に注入します

調べてみたところ、ヒアルロン酸製剤には利用目的に応じた様々な性質をもつものがあり、膝に入れるものと顔に打つものはまた種類も価格も違うのだろうと思うのですが、成分としては同じヒアルロン酸です。

膝のヒアルロン酸は高くても数千円だと思われますが、美容医療のヒアルロン酸は数万円単位の施術になります。

もちろん保険の適用可否による負担額の差はとても大きいのですが、それにしてもその差には驚きます。

美容目的のヒアルロン酸は生活のために必須というものではないにも関わらず、それだけの価値を見出す方が世の中には多くいて、その価格が定着しているのです。

 

「ものの価値」とは、つくづく不思議で興味深いものです。

コンサルティングを受けるということを考えた時、ほとんどの方が費用対効果を考えると思います。

月数百円~数千円のサブスクリプションとは桁が違いますので、

・その金額を支払う価値があるか

・コンサルが入ることにより、支払った額以上の効果が見込めるか

そういった点が導入の可否を決める判断材料になります。

これらについて、例えば採用選考について考えてみると、以前読んだ人事選考手法に関する論文には、以下の内容がまとめられていました。

 

・従業員個人のアウトプットをドル価値に換算した場合、標準偏差はその仕事の平均給与の40%に及ぶ。

 

…この表現では、文系の私としてはついつい顔をしかめてしまうのですが、具体的に言い換えると以下のようになります。

 

・年間給与を40,000ドルとした場合、上位16%に位置する従業員のアウトプットは、平均的な従業員よりも年間16,000ドル多い。

・年間給与を40,000ドルとした場合、上位16%に位置する従業員と、下位16%に位置する従業員のアウトプットの差は、年間32,000ドルに達する。

 

優秀な人とそうでない人の差が確かに存在することは組織に所属していると日々痛感しますが、いざ数値で示されるとやはり驚いてしまいます。

なお、職能レベルが異なるとこの数値はまた大きく変わります。

管理職や専門職といった高い職能レベルでの優秀な従業員に至っては48%、つまり平均的な従業員のほぼ1.5倍のアウトプットを出すとのこと。

そんな優秀な人を選考の段階で選べたら、組織全体の生産性が大幅に向上することは想像に難くありません。

 

では、どのような選考をすれば、優秀な人の採用が可能なのか?

その具体的な方法やツールを調査・開発し、提供するのが私たちのコンサルティングです。

さらに、その成果は決して一過性のものではなく、ノウハウとしてクライアント様の手元に残し、活用し続けて頂くことが可能です。

 

私はこれまで、価値、金額というものをあまり意識しない部署での勤務が長かったのですが、経営人事パートナーズで改めて仕事の価値について考えるようになりました。

具体的な仕事内容がイメージしにくいコンサルティングという業態にあって、その成果を何で測るかと考えると、それはクライアント様の現状の改善による生産性の向上、それに伴う正の経済的効果であると思います。

提供する内容はクライアント様によってさまざまで、属人的になってしまっている制度の構造化であったり、コーチングによる組織の生産性の向上であったり、合理的なツールの提供であったりします。

「人事」の改善による経済効果は、回りくどく見えづらいものではありますが、全社的な視野を持ってすれば間違いなく高い価値を持つものである、と改めて仕事の意義について納得したのでした。

 

弊社では90分間の無料コンサルティングも実施しております。

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竹内円

P.S.
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Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。