【テクアシ日記 vol.14】人が作り、住人が維持する美しい森のお話

生き生きと暮らすちょっと珍しい小さな生き物を見ながら、「循環が実現する環境を整える」ということの重要性を痛感しました。

  

こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。

年始から大変なニュースが続きましたが、みなさまどのような年末年始を過ごされましたでしょうか。

この度被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

新年ということで、今年は福袋に手を出してみました。

その名も「カエル福袋」。

ヤドクガエルと、飼育ケースと、植物などがセットになった大変おトクなセットです。

おそらく99%の方があまり興味を持てないであろう話題であることを承知の上で、今回はカエルの飼育についてお話をさせて頂きたいと思います。

 

私が飼育している両生類や爬虫類の中で、最も飼育設備に手間がかかるのがヤドクガエルです。

我が家では「アイゾメヤドクガエル オイヤポッキ」、「バリアビリス サザン」の2種を飼育しています。

個人的な今年の目標として、ヤドクガエルの繁殖を目指しています。

 

ヤドクガエルは「環境を飼う」と言われるほど、飼育環境が大切な生き物です。

熱帯雨林の環境を小さな箱に再現する「パルダリウム」というものを制作し、その中で飼育します。

必要なものは、飼育ケース、大粒の土などの床材、植物を植えられる造形材などの素材、紫外線ライト、熱帯雨林の植物、きれいな水などです。

私はこの中に小さな滝を作るのが好きなので、投げ込み式の小さなフィルターなども導入しています。

作り上げるまでは大変で、お金も手間もかかってしまいます。

けれど出来上がったパルダリウムは、小さな箱に自然の風景を切り取ったような仕上がりとなりますので、インテリアとしてもとても魅力があります。

一度作り上げると、その小さな箱の中で、自然と同じような循環が始まります。

水がめぐり、植物が呼吸し成長し、バクテリアが土中で繁殖して分解をするのです。

この環境が安定したところで、生きたカエルを住人として導入していくことになります。

 

パルダリウムでは植物のみを楽しむ方がもちろん多いのですが、実はカエルを入れたほうが環境がよくなり、植物の調子も向上すると言われています。

肥料などは入れていません。カエルの排泄物などが、植物にとって最高の栄養となるのです。

実際、私は恥ずかしながら植物を育てるのはとても苦手で、片っ端から枯らしてしまう類の人間なのですが、カエルのケースの植物だけは青々と繁茂しています。

また、生き物を飼っていると飼育環境内にはある程度匂いが出てしまうのですが、ヤドクガエルのパルダリウムに限っては扉を開けると「澄んだ森の香り」がします。

これに気づいたときには、幼い頃ザリガニを飼っていた水槽とのあまりに大きな違いに、ザリガニに対して心から申し訳なく思いました。

パルダリウムの立ち上げが一度うまくいくと、相当期間メンテナンスフリーで維持することが可能になります。

もちろんカエルへの給餌と排水給水は必要になりますが、水回りは自動化が可能です。

伸びすぎた植物をたまにカットする程度で、きれいでトラブルのない健康的な環境をずっと保つことができるのです。

自分が作り上げた熱帯雨林もどきと、その中で遊び、元気に育つカエルを見ているとなんだか満足感を感じます。

 

考えてみると会社もある種の小さな箱のようなもので、その中で環境が整い、うまく循環が行われる仕組みを作るにはやはり労力が必要です。

けれど、一度要素要素を検討してしっかりと組み上げると、それ以降は少ない労力でよりよい環境を長期間維持することができます。

自然の環境も、会社の環境も、似ている面があるのかもしれません。

 

今年は、一度根本から人事制度を見直して、さらなる社員の満足度や生産性の向上を目指してみてはいかがでしょうか。

90分間の無料コンサルティングも実施しておりますので、ご相談は以下のお問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ!

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竹内円

P.S.

ヤドクガエルと聞いて強い抵抗を感じた方もいらっしゃるかもしれません。

猛毒のイメージが強い生き物ですが、人間が飼育し繁殖させたヤドクガエルは強い毒を持ちません。

野生のヤドクガエルは自然界の小さな虫を捕食して獲得した毒を体内に溜めて分泌しているのですが、飼育下ではその材料がないためです。

間違って触ってしまっても、大きな問題になることはありません。

(むしろ、人間の高い体温で触れることにより、カエルの健康状態に危険が及びます)

パルダリウムでこつこつと育てている分には、普通のカエルよりも小さく、でもとてもカラフルで可愛らしい、魅力的な生き物です。

P.P.S.

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。