すぐに実践可能!仕事でのイライラを解消するためのシンプルな5つの方法
今回のテーマは「仕事のイライラ」です。些細な事なのに、どうしようもないほどイライラしてしまう・・・そんな場合はこれを読んでください。
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仕事で「イライラ…」と感じることは、誰しもが経験のあることですよね。
私も特に、自分のペースで仕事が出来なかったり、集中している時に声をかけられるとイラッとしてしまいます(笑)
しかし、長期にわたりイライラが続くとストレスは増大し、仕事の効率やクオリティ、さらには職場の雰囲気にも悪影響を及ぼし、健康を害する可能性もあります。
本記事では、そんな「仕事でのイライラ」を解消するための具体的な5つの方法をご紹介します。
ちなみに難しい話ではなく、すぐにでも取り組むことができ、誰でも簡単に実践できることだけお伝えします。
もしかすると、どこかで聞いたことのある内容かもしれませんが、知っているだけでは全く意味がありません。
大事なのは「実践できているか?」なのです。
もし、聞いたことはあるけど試したことがなかったな・・・と感じたら、是非今日から試してみてください。
これらの情報が、あなたの日々の仕事を少しでも快適にし、「イライラ」をコントロールするツールとなってくれるでしょう。
それでは、まずは「仕事でイライラする原因とその影響」から見ていきます。
仕事でイライラする原因とその影響
仕事でイライラを感じる原因は様々ですが、多くの場合で共通するのは以下のようなポイントでしょう。
- 仕事の量の多さや難易度
- 人間関係のストレス
- 自己完結主義や過剰な責任感
これらが積み重なることで、イライラを引き起こし、結果的に仕事の効率や職場環境に悪影響を及ぼします。
1.仕事の量の多さや難易度
仕事が山積みで、どこから手を付けてよいかわからない状況や、与えられた仕事が自身のスキルを超えて難しいとストレスを感じますよね。
これらに対する解消法は、後述の「イライラ解消法3:仕事への取り組み方を変える」でお伝えします。
2.人間関係のストレス
これは多くの方が共感できるポイントでしょう。
仕事上の人間関係のストレスは、職場でのイライラを引き起こす大きな要因です。
- 同僚や上司とのコミュニケーションギャップ:意思疎通がうまくいかず、ミスや誤解が生じる。
- 理解されないフラストレーション:自己肯定感が低下し、自己評価が下がる。
- 報われない努力:労働に対するやりがいが低下し、やる気を失う。
など、さまざまな状況がストレス源となります。
これらのストレスを解消するためには、各々の具体的な解決策を模索することが必要です。
その方法については後述の「仕事でのイライラ解消法4:対人関係の向上」で詳しく解説します。
3.自己完結主義や過剰な責任感
自己完結主義や過剰な責任感も、仕事でのイライラの大きな原因となります。
自己完結主義とは、全ての仕事を自分一人で完結させようとする思考傾向のことで、これが強いと他人に頼ることが苦手になりがちです。
また、真面目すぎて過剰な責任感を持っている場合も、ストレスを生み出す元となります。
小さなミスも許せない、周りに迷惑をかけてはならないといった強い意識が、自分自身に過大なプレッシャーを与えてしまうのです。
これらの傾向は、労働時間の増加や仕事の質の低下を招き、結果的にイライラを増幅させることに繋がります。
適度に他人への依存や自己許容を学ぶことで、仕事におけるイライラを軽減することが可能になります。
これらを踏まえ、ここからは具体的な仕事のイライラ解消法を「5つ」お伝えします。
イライラ解消法1:自己認識と受容
「仕事でイライラする」と感じた時には、まず自分の感情を深く認識することが大切です。
イライラは言語化ができていない感情とも言えます。
一言でイライラと言っても、そこにあるのは「怒り」だけではないからです。
例えば、焦り、恥ずかしさ(羞恥心)、罪悪感、悲しみといった感情もイライラの一部です。
しかし、現代において多くの人は、自分が感じている感情にフタをするクセがついています。
すると、様々な感情がごちゃ混ぜになり、イライラという都合の良い言葉で片付けようとしてしまうのです。
だからこそ、イライラの根本原因を理解し自覚することで、自己受容へと繋がります。
具体的な対策は以下の通りです。
(1)自分の感情を認識する
先に伝えた通り、多くの人は感情にフタをすることに慣れすぎています。
そのため「感情が麻痺した状態」になっていると言えます。
ここから抜け出すためには、麻痺させてしまった期間と同じくらい、ことあるごとに感情を確認する必要があります。
怒りを感じた時に「いや、これは怒りというより恥ずかしさだな」「怒りではなく悲しみに近いな」といった感覚が分かるまで修正する必要があります(こうなると、ちょっとした感情に一喜一憂しなくなります)。
自分が何にイライラしているのか、なぜイライラしているのかを理解するためには、日々の感情を記録することが有効です。
毎日、自分の感情やそれを引き起こす出来事を記録し、そのパターンを探ることで、自分の感情をより深く理解することができます。
(2)自分自身と他人の違いを受け入れる
また、イライラを感じる際には、他人と自分を比較し、その違いにイライラすることも少なくありません。
「なんで、コイツはこんな事も出来ないんだ」「アイツはお調子者のクセに、なんであんなに可愛がられるんだ」といった具合ですね。
しかし、これは単純にスキルや、生まれ持った特性の違いに過ぎません。
スキルの違いであれば、練習したり経験を積む事で差を埋めることができますが、特性はほぼ変わることがありません。
であれば、自分と他人は異なることを認識し、それぞれの違いを受け入れることが、イライラを解消する一歩となります。
「あの人はきっと宇宙人なんだ。だから私とは根本的に違うんだ!」くらいに考えておくと、気がラクになり違いが面白く感じるかもしれません(実際に特性の違いは、それくらいのインパクトがあります)。
イライラ解消法2:環境改善
心の問題は少しハードルが高く感じるかもしれませんが、職場環境の改善は誰でも・すぐにできます。
しかし、その効果は非常に大きいので、この機会に以下のポイントを見直してみてください。
(1)デスク周りを整理整頓する
まずは、デスク周りを整理整頓することから始めましょう。
昔、私が会社員としてマネジメントに携わっていた頃、胃を悪くして常に胃薬を携帯するほど、ストレスを感じている部下がいました。
そんな彼のデスク周りやロッカーはというと・・・びっくりするほど散らかっていたのを覚えています。
因果関係は明らかではありませんが、私たちが意識できる範囲は、目に入ってくるものに留まりません。
例えば、背後に人の気配を感じたりすることから、想像以上に広い範囲を感じ取っているはずです。
そう考えれば、無秩序なデスク環境は情報処理能力を散漫にし、イライラの原因となってもおかしくありません。
単純に仕事効率が悪くなることがストレスになることもあるので、デスク周りを整理整頓することで、ストレスを軽減することも可能と言えるでしょう。
デスク上は最低限のアイテムだけにして、無駄なものはこの機会に排除してください(その際は全体の2割を目安に捨てると良いです)。
また許される範囲で、装飾品や好きなアートでデスクを彩ることもオススメです。
このようにデスク周りを整理整頓することで、仕事の効率化はもちろん、イライラ解消にも大いに役立ちます。
(2)適度な休憩を取る
次に、適度な休憩を取ることも重要です。
中には集中し出すと、食事やトイレにも行かずに作業をし続ける人がいます。
一見するとすごい集中力ですが、これは必ずしも効率が良いとは言えません。
1時間集中したら10分休むなど、自分に合ったペースで休憩を入れてください。
以上のように、環境改善は手軽に始められるイライラ解消法であり、すべての人が試す価値があります。
イライラ解消法3:仕事への取り組み方を変える
仕事への取り組み方(心構え)を変えることも、ストレス解消につながります。
今回は
- 仕事量が多い場合
- 仕事の難易度が高い場合
で見てみましょう。
(1)仕事量が多い場合
まずはタスクの優先順位を付けるために、時間管理を徹底しましょう。
とはいえ
- 最初は意気揚々とスケジューリングをするも、忙しさでつい忘れてしまう。
- 時間を管理したところで、その通りに行かないので意味がない。
- 時間を管理する時間がない(と、思い込んでいる)。
といった理由から、時間管理に苦手意識を持っている人も多いです。
しかし・・・時間は管理しない限り、減っていくことはあれど増えることは絶対にありません。
最初のうちは、スケジュール通りにいかなくても大丈夫です。
時間を管理するたびに、時間管理の感覚が磨かれていくからです。
タスクに優先順位をつけ、時間管理を行うことで作業の進行がスムーズになります。
↓時間管理については、こちらも併せてお読みください。
(2)仕事の難易度が高い場合
結論、難易度が高い仕事は新たなスキル習得の機会と捉え、知識や経験のインプット量を増やしましょう。
ポイントは「行動を止めないこと」です。
なぜなら、ここで問題なのは仕事の難易度の高さではなく、自分に対する自信の無さだからです。
- 上司から怒られたら、顧客から信頼を失ったらどうしよう。
- 失敗をして傷つきたくない。
- 未知なものに対する、漠然とした不安がある。
といった要因がストレスになっています。
そんな時に立ち止まって考えても答えは出ません。
これを払拭するには、様々なシチュエーションに対して、ある程度の対策イメージが持てるまで自分の基準を高めるしかありません。
「最悪、失敗してもなんとかなる!」という状態が手に入れば、自信を持って動けますし、ストレスが自分への期待感に変わります。
これらを取り入れ、仕事のストレスを軽減しましょう。
イライラ解消法4:対人関係の向上
あなたのタイプによっては、対人関係の摩擦から生じるストレスが最も大きいかもしれません。
このような場合、コミュニケーションスキルを上達させることが解消の一助となります。
(1)コミュニケーションスキルを磨く
コミュニケーションスキルは、意見を適切に伝え、他人の意見を理解する能力です。
そもそも、人間関係でイライラを感じる人は
- 相手に期待し過ぎている。
- 勝手に思い込んでいる。
- 自分との違いを受け入れていない。
ということがよくあります。
結局のところ、これらは自分にしか意識が向いていない状態であり、コミュニケーションとは言えない要素ばかりです。
だからこそ、本当の意味でコミュニケーションスキルを磨くことで、職場での誤解やギャップが減少し、イライラも和らぎます。
「解消法1:自己認識と受容」を行いながら、上記の3つを手放すことから始めてみてください。
(2)感謝を表現する
また、「ありがとう」の一言や、ポジティブなフィードバックを積極的に行うことも大切です。
感謝とは「何かをしてもらったことに対するリアクション」ではありません。
究極的に、感謝とは「相手の存在を認めること」であり、同時に「自分の存在を認めること」でもあります。
過去を思い出してみてほしいのですが、素直に「ありがとう」が言えた時、おそらく自分自身が1番気分が良かったのではないでしょうか?
ありがとうが言えない人は、自分自身を大切にしていない傾向があります。
感謝を述べることで、より良い人間関係を築くことができ、自分自身を労わることもできるので、自然とストレスも減っていきます。
対人関係によるイライラは、自身の意識や行動一つで大きく改善される可能性があります。
イライラ解消法5:目標設定と達成の喜びを味わう
仕事でイライラが溜まる時、目標の設定があいまいで、自分が何をすべきか分からないことも原因の一つかもしれません。
ちなみに、私の場合は「仕事の全体像がハッキリしない時」にイライラを感じます。
これは正確には「焦り・不安」からくるイライラです。
そういった時は、まずゴールを明らかにしてから、最初の一歩を踏み出すようにしています。
そこで大切なのが、「目標設定」ですね。
(1)目標を設定する
あなたが、特に以下の項目に当てはまる場合は、目標設定を意識してみてください。
- 普段から目の前のことで一杯一杯になってしまう。
- 最も重要なことは終わっていないのに、細かな作業を終わらせると安心する。
- 3ヶ月後にどうなっていたいか?より、1週間のスケジュールをこなすことが先決。
こういったケースでは、短期的な視点に意識が向き過ぎてしまうことで余裕がなくなり、ストレスが増大していることが考えられます。
だからこそ、目標設定をして「長期視点」に切り替えることで、目の前のストレス要因から意識を外すことができます。
自分が達成したいことをはっきりさせ、それを元にスケジュールを作ると、仕事の軌道が見えやすくなります。
(2)達成の喜びを感じる
また、目標を達成した時の「喜び」を大切にすることも忘れてはいけません。
小さな目標でも構いませんので、積極的に達成感を感じましょう。
積極的に感じるには、自ら達成したことを探す必要があります。
「こんなことは達成したうちに入らない・・・」は抜きにして、どんな小さなことも達成したのであれば、自分の中で胸を張っておきましょう。
ちなみに私は、日々手帳を使ってスケジュール、タスク、感情管理を行なっていますが、手帳に書いていないタスクを完了した時などは「わざわざ手帳に書き込んで、それを線で消す」ことをします(笑)
こうすることで、完了させた!という達成感を味わうためです。
達成感を感じるとやりがいを見つけることができ、ストレスを和らげる効果もあります。
毎日の仕事の中で、達成した喜びを見つけ出しましょう。
7.まとめ
さて、今回は「仕事のイライラ」についてお伝えしました。
今回の内容をまとめておきます。
- 「自己認識と受容」では、一日の終わりに自分の感情を振り返り、何にイライラしたのかを特定します。
- 「環境改善」では、週に一度デスクを整理整頓し、休憩時間を設けるなどの具体的な行動を取りましょう。
- 「仕事への取り組み方」を見直して、心構えを修正します。
- 「対人関係」においては、思い込みを捨て、感謝の気持ちを思い出してください。
- 「目標設定」をして、積極的に達成感を味わいましょう!
イライラが完全になくなることは難しいかもしれません。
しかし、上手くコントロールすることで、より良い精神状態で仕事に臨むことは十分に可能です。
大事なのは「イライラは自然な感情である」と理解すること。
それを自覚・認識し、適切に対処することが大切です。
是非、明日からのお仕事に活かしてくださいね。