【テクアシ日記 vol.26】自覚なく、自覚をもって自分を追い詰めていたというお話

ずっと意識してきた座右の銘が、自分の個性に与えていた影響。自己理解から成長が始まるのであれば、それは人生において大きな発見です。

こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。

以前のメルマガ(vol.21 仁義あるアシスタント)の中で、私のエゴグラム(個性診断)の結果として、CP(厳格な親)の要素が強いということを紹介させて頂きました。

少し前にビジネスパートナーのライターさんとお話をしている中で、その原因では!?と思い当たるものを見つけてしまいました。

今回は、私が自覚なくCPを着々と育てていたという発見についてお話をしたいと思います。

 

その時の話題は、「流鏑馬(やぶさめ)」です。

ライターさんが馬が大好き!という方であり、かつ私が弓道の経験を持っているために出てきた話題でした。

乗馬経験のあるライターさんからすると、馬の駈足(かけあし)を維持しながらの弓の動作が信じられない芸当に思え、弓道の段を持っている私からすると、上下に重心がぶれながら平行移動する中での安定した狙いがどうやって成立するのかイメージができないのです。

もし、流鏑馬経験のある方がいらっしゃったら、一体全体どうやってあの困難な過程が成立し、くわえて的に中る(あたる)のか、根掘り葉掘り聞いてみたいところです。

 

そんなお話をしていた中で、私が高校時代から心に留め置いている座右の銘に触れました。

「射は仁の道なり。射は、正しきを己に求む。己正しくして、而してのち発す。発して、中らざるときはすなわち、己に克つものを怨みず。かえって、これを、己に求むるのみ」

これは「礼記射義(らいきしゃぎ)」と言われるものの一部で、儒教の経書の「礼記」第46編、「射義」の引用です。

弓道を学ぶ上ではおそらく必ず触れる機会のある文言であり、私も高校で弓道部に入部後、道場の上座に筆文字で掲げられている礼記射義を大声で読み上げることから毎日の部活が始まっていました。

この内容に心を打たれ、「人としてこうありたい」と思ってこの20年ほどを生きてきたわけなのですが…

この文言が隅々まで、エゴグラムの「CP(厳格な親)」そのものであるということに、初めて気づいたのです。

 

CPが高い人の長所として、以下のようなものがあります。

・責任感が強い・秩序を守る・義理堅い

・個人の権利を守る・信念を貫く・ノーと言える

 

逆に短所は、以下のようになります。

・権威的・支配的

・排他的・頑固である

・価値観を押し付ける

 

現在私は、若干高すぎるCPをもっと落ち着かせて、足りていない実力とのバランスを取り、接し方をもっと分け隔てなく柔らかくしたい、もっと「いい人」になりたいと努力中です。

この特性は、親からの教育が比較的厳しかったことに由来するものだろうかと考えていたのですが、実は高校生の時点で自ら積極的に心に留め、一生懸命育てていたのだということに初めて気づき、愕然としたのでした。

 

「射は仁の道なり。射は、正しきを己に求む。己正しくして、而してのち発す。発して、中らざるときはすなわち、己に克つものを怨みず。かえって、これを、己に求むるのみ」

言っていること自体は、やはり素晴らしいことだと思います。

常に正しく、真っすぐに自立して、理想を追求するような姿勢がうかがえます。

目指すことはきっと間違いではないと思うのですが、その特性が集団に属したときに周囲からどう見えているか、そして人間関係にどう影響を与えているかという事は、個人で自覚することが非常に困難です。

 

以前のメルマガでもお伝えしたように、私はこのタイミングで気づかなければ、「自分への厳しさは仕事に必要である」という強い意識が他人に向いていることにも気づかないまま年を重ねていたのだと思います。

コーチング風景を見ていても、意外と同様の状況の方は多いのではないかと感じます。

対象は自他関係なく、「こうあるべきだ」「こうでなければならない」という考えがよく浮かぶ方には、もしかしたらその傾向があるかもしれません。

 

今回は私の抱える課題である「CP」について紹介をさせて頂きましたが、その他の要素についても、自分の過去や思想が思わぬ影響を与えていることは珍しくありません。
そして、それは往々にして自覚が困難です。

個人個人が、自分の特性とその影響について学び、さらには人間関係や人生をよりよくする、「今よりもっと楽に快適に生きる」ヒントとしてエゴグラムはご活用いただけます。

ぜひ、ご検討ください。

 

<エゴグラムっていつ使うの?>SMP for パーソナル 解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=PEVAdvn0omU

ご相談・お問い合わせは、以下のフォームよりお気軽にどうぞ!

https://keieijinji.co.jp/contact

 

竹内円

P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

メルマガの感想などありましたら、こちらからお聞かせ下さい。

https://keieijinji.typeform.com/to/B8JjDrk5

P.P.S.
エゴグラム診断の体験はこちらから!

https://people-resource.jp/system/pr/index.php/pr_egogram_start/

Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。