「State-of-the-art」ってどういう意味?

これまで最新の論文を調べる際に参考にしていたState-of-the-art。まさかスパイ映画で見るとは思いませんでした。

  

『CIA本部に保管されているNOCリスト(諜報員のリスト)を盗む』

『あそこのセキュリティは厳重だ』

『まずは音声認証』

『2枚のセキュリティカード』

『網膜認証』

『侵入者の体温で室温が1度上がれば警報が鳴り、水の一滴すらも見逃さない圧力センサー』

『通気口は10mの高さにあり、赤外線センターがついている』

『もはや芸術の域(State-of-the-art)に達している』

 

…State-of-the-artって、そういう意味だったんですね…!!

 

英語の勉強のため見続けているミッションインポッシブルも、気づけば恐らく6週目あたり。

ディクテーションやシャドーイングも併せて実施しているおかげか、徐々に聞き取れるようになってきました。

あるいは、セリフを覚えただけかもしれませんが、それもまた勉強です。

 

そして先日、英語とは関係なく、とても驚いた出来事がありました。

それが冒頭の主人公のセリフです。

紆余曲折あり、CIA本部へ盗みに入ることにした主人公イーサン。

彼が、そのセキュリティの高さについて、仲間に説明しているときの話です。

素晴らしいセキュリティを指して「State-of-the-art」と述べているではありませんか。

その時の字幕を見ると「芸術の域に達している」という意味だそうで。

これまでも最新の論文を読むために「State-of-the-art」というサイトから、各データセットで最高の精度を出している手法、すなわち「State-of-the-art」を読むことが多々ありました。

最先端の、といった意味であることは理解していましたが、こんなおしゃれな言葉だったなんて。

言われてみれば確かにそう、と思えるのですが、まったく気づきませんでした。

思わず一人で歓声を上げてしまいました。

 

ところで、機械学習におけるState-of-the-artが常に「芸術的か」と言われると、必ずしもそんなことはありません。

あまり芸術的ではないような工夫をもって精度を向上し、State-of-the-artに名を連ねている論文も、ごくまれに存在します。

一方、その発想はなかった!といったようなユニークな発想を見ると、これは芸術的、と思わされます。

そしてそういった論文の方が、より様々な分野で応用が成されているように思います。

学術の世界でも、実際のビジネスの世界でも、芸術的と思わせるようなユニークさが新しい価値を生むためには欠かせないのかもしれません。

 

 

P.S.

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Who is writing

大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。