chatGPTマスターを目指して vol.28 chatGPTで情報検索するときに注意すべきこと

chatGPTに検索をさせると何が起こるのでしょうか。もしかすると「痒い所に手が届く」的な検索はまだまだ難しいのかもしれません

  

あなたは普段、どのようにしてchatGPTを使っていますか?

例えば日本語で書いた文章を任意の言語で書き換えてもらったり。

あるいは、音声機能を使って英会話アプリの代わりに使ったり。

他にも研究職であれば、読んでいる論文のまとめを作ってもらったり、あるいは類似した論文の検索、新しい論文の検索などに使っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

「今度のchatGPTマスターを目指してネタ、どうしよう…」

そんな時もchatGPTにお任せです。

 

最近になって追加された「検索機能」を使って、chatGPTについての最新情報を教えてもらうことにしました。

「chatGPTの最新ニュースを教えて」

 

2024年10月現在、ChatGPTに関する最新ニュースをまとめました。

  1. 無料ユーザー向けの高度な音声モード
    OpenAIは、ChatGPT無料版ユーザーに「高度な音声モード」を提供開始しました。この機能は、リアルタイムで自然な音声での対話を可能にし、会話中に質問を変更したり適応させたりできるものです。ただし、無料ユーザーは月に15分の音声会話の制限があり、これを超えると「Plus」サブスクリプション(月額20ドル以上)が必要です​(BGR)​(OpenAI)。
  2. GPT-4oの導入
    OpenAIは新しいモデル「GPT-4o」を導入しました。このモデルは、テキストや画像、音声において、GPT-4レベルの知能を持ちながらも高速に応答できる点が特徴です。たとえば、外国語のメニューを撮影して翻訳し、その料理の歴史や詳細を学ぶことができます。無料ユーザーも使用できますが、使用回数に制限があり、制限に達するとGPT-3.5に自動的に切り替わります​(OpenAI)。
  3. 医療分野での進展
    大阪公立大学の研究では、ChatGPTが脳腫瘍MRIレポートの診断において、放射線科医と同等の精度を示すことが確認されました。この技術がさらに進展することで、医療分野におけるAIの役割が拡大する可能性があります​(ScienceDaily)。

これらの新機能により、ChatGPTはますます多様な分野での利用が期待されています。

 

なんだかたくさん出てきました。

やはり、医療分野は自然言語AIが強い分野であるようです。

 

…ちょっと待ってください。

先週のメルマガでご紹介した、OpenAI o1はどこへ行ったのでしょうか。

私の記憶違いでなければ、OpenAI o1はOpenAI社の公式リリースで紹介されていたはずです。

なのに、抜けているとはどういうことでしょうか?

 

「chatGPTに自分の出力を再確認させてみる」方式で、再度尋ねてみました。

 

「本当にその情報は最新でしょうか?見落としが無いか、再度チェックをお願いします」

 

ChatGPTの最新の更新内容は、次のような重要な進展を含んでいます。

  1. GPT-4oの導入: OpenAIは、GPT-4レベルの知能を持ちながら、より高速な応答を可能にする新しいモデル「GPT-4o」を導入しました。このモデルは、テキスト、音声、ビジョンタスクにおいて強化されており、特に画像に関する理解や会話能力が向上しています。無料ユーザーもこの新モデルを使用できますが、利用には制限があり、一定の使用量に達するとGPT-3.5に自動的に切り替わります​(OpenAI)​(OpenAI)。
  2. 高度な音声モード: 無料ユーザー向けにも「高度な音声モード」が提供されるようになりました。この機能により、自然なリアルタイム音声会話が可能になりますが、無料ユーザーは月に15分の制限があります。さらに利用するためには「Plus」プランにアップグレードが必要です​(BGR)​(OpenAI)。
  3. 医療分野での活躍: ChatGPTは、脳腫瘍のMRIレポートの診断において、放射線科医と同等の精度を示すことが確認されています。この成果は、今後AIが医療分野でますます重要な役割を果たす可能性を示唆しています​(ScienceDaily)。

これらのアップデートにより、ChatGPTはさらに多機能化し、さまざまな場面での活用が期待されています。

 

出てきた情報は順番こそ違うものの全く同じ内容でした。

これでは全く意味がありません。

仕方がないので、ドストレートに「OpenAI o1の情報はなかったですか?」と聞いてみました。

すると「はい、「OpenAI o1」に関する情報も存在しています。」の言葉から説明が開始されました。

 

…あるんかいっ!!

 

ところでなぜ最初の検索でこれらの情報が漏れてしまったのでしょうか。

chatGPTによる見解は以下の通りです。

最初の情報に「OpenAI o1」の情報が含まれていなかった理由としては、いくつかの可能性があります:

  1. 検索クエリの範囲: 最初に取得した情報が主に一般ユーザー向けのアップデート(音声モードやGPT-4oなど)に焦点を当てていたため、特定の開発者向け機能やエンタープライズ向けの情報(OpenAI o1など)がスキップされた可能性があります。
  2. 異なる情報源の選択: 最初のクエリで選択した情報源が、一般ユーザーに関心がある話題を優先的に報道していたため、開発者向け機能に関する詳細がカバーされていなかったかもしれません。

改善する方法

  1. クエリを広げる: より包括的な検索クエリを使って、ユーザー向け、企業向け、開発者向けの全ての情報を網羅するようにする。例えば「ChatGPT 最新機能 開発者向け」などのキーワードを加えることで、エンタープライズや開発者向けの情報を取り込みやすくなります。
  2. 複数の信頼できる情報源を組み合わせる: 複数の異なる情報源(公式サイト、技術系ニュース、ユーザーフィードバック)を組み合わせることで、特定の視点に偏らない包括的な情報を提供できます。
  3. 定期的な最新情報の取得: AI技術の進展が早いため、定期的に最新情報を確認する習慣をつけ、最新機能や新製品がリリースされるたびに更新することで、漏れがないようにします。

このように、検索の仕方や情報源の選択を工夫することで、より完全な情報を提供できるよう改善できます。

 

もしかするとchatGPTはあくまで、入力された検索語のみで検索をしており、例えばchatGPTを展開するOpenAI社の情報も見に行こうとするような、いわば「痒い所に手が届く」機能は未だ実装されていないのかもしれません。

であるならば、以前どこかの論文で読んだ、関係性に基づくネットワークを活用した自然言語処理モデルの有用性がさらに高まるのかもしれません。

ひょっとしたらすでに論文も出ているかも?

ということで、探しに行ってきます。

 

 

P.S.

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大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。