2024年7月20日。
ついこの前の土曜日に、chatGPTを提供するOpenAI社が新しいサービスを発表しました。
そのサービスの名前は、CriticGPT。
chatGPTが出力したコードについてレビューをし、正しく動くようにデバッグをするための大規模言語モデルだそうです。
https://openai.com/index/finding-gpt4s-mistakes-with-gpt-4/
※OpenAIの公式プレスリリースです
公式サイトには、CriticGPTに関する論文のリンクも貼られていました。
https://arxiv.org/abs/2407.00215
図は論文より引用
おどろくべきことに、この論文の発表は2024年6月28日。
つまり、発表してから3週間ほどでサービスを展開したことになります。
高度な機械学習モデルの提案・学習だけでなく、世界に出すスピードも非常に速い。
デジタル社会の中で最先端を走る企業のパワーを思い知らされた気持ちです。
これまでchatGPTの発展には、人間によるフィードバックが欠かせませんでした。
というのも、chatGPTの学習において、AIが生成した文章を人間が評価し、その評価を高くするように生成モデルを学習しているからです。
つまり、生成AIの限界が、人間の評価能力によって決まってしまうということになります。
ところがこのCriticGPT、論文によれば、人間が見逃してしまうようなバグも見つけることができるのだけでなく、その指摘内容も人間による指摘よりも好まれる割合が高いのだそうです。
つまり、プログラムコードという限られた対象だけにはなりますが、CriticGPTは人間の能力を超えた指摘能力を備えていると考えられます。
このモデルをうまく活用すれば、いつかは他の分野でもchatGPTの有用性がぐっとアップする可能性もあります。
AIをAIが評価し、より高みへと進んでいく。
ということはいつか、完全に自律するAIが発明されるのでしょうか。
SF映画で描かれていたような世界が、どんどん近づいているのかもしれません。
P.S.
他の直近のchatGPTニュースと言えば、今月中旬に日本語学習モデルが追加されたそうです。
より日本語を流ちょうにしゃべってくれるようになったということで、今後の使用感がどう変わるか、楽しみにしていようと思います。
P.P.S.
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https://48auto.biz/keieijinji/touroku/sp/scenario13.htm
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