やらかしちゃいました…

最近のプログラミングアプリは困ったことにAIによるサポートが付いてきます。果たしてそれは初心者にとって吉と出るのか凶と出るのか…。

  

昨年度と同じ資料でいいはず!

今年で二年目の担当となる、とあるデータ分析の授業。

もちろん講義は先生方が行いますが、google colaboratoryと呼ばれるシステムを使ってデータ分析の演習は助手である私が担当しています。

そこで使うファイルの用意も私の担当なのですが、1つ、やらかしてしまいました。

それは何かというと「(一部の)課題の答えを書いたまま学生に配布してしまった」ことです。

もちろん、成績への影響はほとんどと言っていいほどありませんので問題にはならないのですが、何故そんなことをしてしまったのでしょうか…。

 

昨年に比べて資料作成の時間を取れなかった。

昨年のものをベースに作ったので詳細なチェックを行わなかった。

複数の理由が関係していることは間違いありませんが、一方で、最も大きな理由が私の「慣れ」になることもまた否めません。

「慣れてきたときが一番怖い」

車の免許を取得したとき、いろいろな人に(主に父親に)言われた言葉ではありますが、ここでも実感するとは思いませんでした。。。

 

ところでその授業ではGoogle Drive上でプログラミングができるアプリケーションを使っているのですが、昨今、授業を行う側としては大変面倒な機能がついてしまいました。

それは、AIによるサポート機能です。

著しい進歩を遂げている自然言語処理AIを使って、例えば

  • プログラムの記述
  • プログラムの補完
  • エラー対応の検索

を行ってしまうのです。

もちろんそれらは味方につければ非常に役に立つものではありますが、正直なところ、初学者にとっては「味方の顔をした敵」にしかなりません。

 

本来自分で考えるべきところを「なんとなく」AIが補完してくれる。

エラーが出ても、自分で公式のドキュメントを見に行くこともなく、それっぽく解決してくれる。

その為いつまでも自身のスキルが向上しないので、AIが解決できなかった問題は解決できないままである。。

恐らくこのような状況は大学に限らず、多くのプログラミング教室で起こっているのではないでしょうか。

 

いろいろな企業がデータ活用のためたくさんのサービスを導入していると聞きますが、実際に使う人のスキル向上をおざなりにしたままでは、恐らく全く使い物にならないものができてしまうのだろうと思われます。

便利さと、スキル向上のためのトレーニング。

どちらも重要なものではありますが、そのバランスを取るのはとても難しそうです。

 

 

P.S.

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Who is writing

大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。