もちろん、動画編集ソフトの宣伝ではありません。
つい先日Meta(旧:facebook)から発表された、SAM2というモデルを使うと、動画編集ソフトを一切使わずに、面白いエフェクトを追加できるのです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
「ボールはどこに行ったのか?」を当てるゲーム。
本来であれば目でボールが入ったコップを追わなければいけないのですが、こちらの動画ではそんな必要はありません。
なぜならば、ボールが入ったコップに常に、丸が付いているからです。
そして実はこの丸、私が付けたものなのです!
では、どうやって付けたのでしょうか?
動画編集ソフトは一切必要ありません。
必要なことは、最初にボールが入っていたコップをクリックすることと、そこに着けるエフェクトを選択することだけです。
簡単2ステップで、常に特定のコップを追いかける丸を動画に付け加えることができます。
他にもいくつかの動画で試すことができますので、よろしければ試してみてください。
こちらのサイトからデモンストレーションで遊ぶことができます。
https://sam2.metademolab.com/demo
ちなみにMetaによる公式リリースはこちらからご覧いただけます。
この面白AIはもともと、SAMと呼ばれるセグメンテーション手法を元としています。
SAMとはSegment Anything Modelの略で、読んで字のごとく、なんでもセグメンテーション、つまり領域を推定してくれるモデルです。
画像の中に映る猫。
猫の首輪。
あるいは猫の瞳。
人間が任意に選んだ対象の領域を、自動で選択してくれます。
そして今回の動画に使われているのは、SAM2というモデルです。
モデル構造もある程度変わっているらしいのですが、何よりも大きい変化は、画像から動画に対応できるようになったことです。
つまり、選択されたコップの領域を明らかにし、それを動画のすべてのフレームで追い続けているモデル、と言えます。
コップの領域がわかれば後はその周囲に丸を付けるだけで、先ほどの動画が完成します。
AI、恐るべしです。
おそらく映画などの高いクオリティを求められる動画ではまだまだ人間による作業が欠かせませんが、このAIを使うことで、任意の対象以外をグリーンバックにすることすらできてしまいます。
つまり、ぬいぐるみを動かして、好きな背景の中を自由に動いているような動画を作る、なんてこともできるはずです。
これまでであれば、私のような動画編集の素人には決してできなかったことが、一瞬でできてしまう。
これからもどんどん進歩していくAIは、人の可能性を広げてくれそうです。
P.S.
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