意図せず経済学の理論を使っていた話

自分にできることは何か?試行錯誤しながら見つけたその方法は、実は経済学で提唱されている理論にとても近しいものでした。

いつもは「ちらり」と目を通して処分してしまう学術雑誌。

今日はなぜか、目を通そうという気分になりました。

「エージェント」と呼ばれる、機械学習で言うところの教科学習に属する知識に関する特集記事は、奇しくも今、一緒に研究をしている後輩が興味を持っている分野でした。

「Sくん、この記事読んでみたら参考になるかも!」

私自身もその分野に詳しいというわけではないのですが、もし彼と強化学習の橋渡しができていたならば。

こんなに嬉しいことはありません。

 

いつも勉強を頑張っている後輩に、私はどんなサポートができるのか?

突出したプログラミング技術があるわけでもありませんし、信じられないくらい高性能な脳みそを有しているわけでもありません。

ですがここ最近、自分の一番の強みは広く知識を保持しておくことで、彼らに研究の種を提供できることではないかと思い始めました。

そして実はこの行動は、「弱いつながり」を橋渡しすることにとても似ていました。

 

「弱いつながり」とは、経営学で提唱されている理論です。

ハーバードビジネスレビューに記載されていた【「弱いつながり」が革新を引き起こす】によれば、この「弱いつながり」こそが、イノベーションの種を生み、革新をもたらしてくれるとのことでした。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/10449

弱いつながりがあることで、自分たちの知らない知見や経験を持った人の発信する情報を知ることができる。

それがビジネスの革新には欠かせないようです。

 

学生にとってなじみのない研究領域はいわば、「自分たちの知らない知見や経験」と言い換えられます。

私が広く浅く(もちろん、自分の研究領域は深く理解していたいですが)研究領域を押さえていることで、彼らにそういった情報を伝えることができる。

そしてその情報を使って、より発展的な研究ができる。

そんなサポートができれば嬉しいと思っていたのですが、まさかそれを説明する理論が経営学にあるとは思いもしませんでした。

研究に限らず、組織運営や仕事を考えるとき。

他の分野の優れた考え方を知ることは、とても助けになるのかもしれません。

 

 

P.S.

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大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。