市場価値を鍛え上げて強固な自分軸をつくる6つのカテゴリー
今回は「自分の価値を徹底的に磨く方法」をお伝えします。これを参考に「市場価値」を高めることで、仕事で有利に立ち回ることができるでしょう。

「あなたは自分の価値を知っていますか?」
いきなりですが、これって真剣に考えたことありますか?
最近「市場価値」という言葉をよく耳にしますが、これは企業において「人的資源の価値」が重要視され始めたことが1つの要因と言えます。
それに伴い、従業員のスキル管理を行うツールを導入する企業も増えてきました。
とはいえ、この市場価値はとても曖昧で・・・一般的には「知識、経験、スキル、実績」といった指標から導き出す方法が解説されています。
しかし、その方法では現時点の価値が分かっても「未来の可能性」を蔑ろにしているように感じます。
なので、今回は現時点での価値はもちろん「未来における自分の価値」を高める具体的な方法についてお伝えしたいと思います。
これを読むことであなたは
- 現状の自分の価値を測定できる
- 未来に向けて自分の価値を意図的に磨くことができる
- 自分の価値に「一貫性」を持たせることができる
といったメリットがあるでしょう。
一般的な要素より、更に本質的で使える指標をご紹介しますので、是非最後までお読みください。
市場価値の一般的な評価基準

今回は自分の価値を磨き上げるために非常に便利な「ウェルスダイナミクス」という、GoogleやMicrosoftでも活用されている人材育成ツールの概念を使います。
ちなみに、私はこのウェルスダイナミクス(以下WD)において、日本には3人しかいない公認トレーナーを務めていたプロフェッショナルです。
私がこれまで数千人にWDを教えてきた経験から、あなたにも「世界中で評価されている概念を使った市場価値の高め方」をお伝えします。
その上で、一般的に市場価値とは
- 知識
- 経験
- スキル
- 実績
といった指標を使うことが多いです。
加えて希少性や再現性が考慮され、企業ニーズとのマッチング度合いで決められます。
しかし、先ほどもお伝えした通り、これでは現時点での価値は分かっても将来的な価値に対する期待度がわかりません。
そのため、今回は長期的に自分の価値を高めるためのカテゴリーを追加したいと思います。
そうすることで、例えば「新卒で経験が浅い人」や「30代など飛躍的に成長する時期にいる人」も胸を張って自分の価値を表現し、高めることが出来るようになるでしょう。
価値を底上げする6つのカテゴリー

というわけで、今回は自分の価値を以下の6つのカテゴリーに分けて表現していきます。
- 情熱
- 才能
- 知識
- 人脈
- 人格
- 目的
詳しくはこれから説明しますが、これらは全て仕事の結果や評価をより良くするために必要な要素です。
価値がブレてる人の特徴
上記のカテゴリーを紐解くと、それぞれこんな関係になっています。
- 「情熱」は全ての原動力です。
- 「才能」を使うと情熱が大きくなります。
- 情熱・才能に「知識」を加えると、具体的な成果(お金)に変わります。
- 情熱・才能・知識を拡大してくれるのが「人脈」です。
- 「人格」を形成すると、先の4つの指標が確固たる信頼に変わります。
- 人格まで磨かれると、最終的なゴールである「目的」にたどり着くことができます。
- この順番で自分の価値を整えることで、あなたには「一貫性(軸)」が生まれます。
しかし、多くの人は例えば「バスケの情熱を持って、野球の才能を活用しながら、サッカーの知識を身につけようとする」といったことをやってしまいがちです。
「いやいや、私はそんなバカなことはしません!」と思っている人も、気づけばそんな状態になっていたりするものです。
これでは、何も活かすことができませんよね?
あなたもこれまで「この人は、他の人とは違うな・・・」と感じる人と出会ったことはないでしょうか?
そういった人は、上記のカテゴリーを意識的にも無意識的にも表現できるからこそ魅力的に見えるのです。
これまでの経験や知識・実績も大切ではありますが、これらのカテゴリーを使うことで未来の価値(期待感)まで表現することが可能になります。
6つのカテゴリー解説
詳しい分析方法は後から説明するとして、まずはカテゴリーの意味を理解しておきましょう。
1.情熱
すべては「情熱」から始まります。
情熱という言葉にピンとこないと感じたら「好きなこと・興味のあること」でOKです。
好きなことをやっていたら時間が経つのも忘れ、気づけば食事をせず、トイレにも行かないまま没頭していた・・・という経験は誰しも1度はあるのではないでしょうか?
また、情熱は失敗を失敗のまま終わらせません。
好きでやっていることなので、うまくいくまで何度でもチャレンジするのが当たり前になります。
仕事でもプライベートでも、好きなことをやっている人は強いのです。
2.才能
次に才能ですが、これも分かりづらければ「得意なこと」「他人よりうまく出来ること」で問題ありません。
得意なことは、好きなこととは違います。
好きかどうかに関わらず「理由は分からないが、なぜかうまくできること」なのです。
これには、生まれ持った身体的特性や、育った環境などが要因として関係しています。
しかし、なぜうまく出来るのか?を知る必要はありません。
大事なのは、才能が様々な場面で大きなアドバンテージになるという事実です。
才能を活用するだけで物事がうまくいったり、他人より良い評価が得られるのです。
これが、好きなことであれば尚更ですね。
この時点で「情熱×才能」が、いかに強力な価値を生み出すか?は想像に難くないでしょう。
3.知識
情熱と才能だけでも、大きな成果が生み出せることはあります。
しかし、やはり仕事とはプロフェッショナリティを追求するものですよね。
だからこそ、次に「知識」が大切になります。(知識には経験やスキルも含まれます)
先の才能は、物事を進めるのをラクにしてくれます。
例えば、コミュニケーションが得意な人と事務作業が得意な人、それぞれに営業活動を行わせたらどっちが有利でしょうか?
恐らく前者ですよね。
では、本来事務作業が得意だけど、コミュニケーション能力を高めるために心理学や行動経済学を学び、営業の達人と呼ばれる人のもとで営業の本質を身につけた人・・・だったらどうでしょうか?
立場が逆転しそうですね。
そう考えると、才能だけではなく知識を身につけた人が強いのはお分かり頂けるはずです。
もちろん「情熱×才能」の力を理解した上で知識を追加するとなれば・・・スゴいことになりそうですね。
4.人脈
4つ目は「人脈」です。
もしかすると「ん?なぜ、自分の価値に人脈が含まれるの?」と、疑問を感じるかもしれません。
その答えはシンプルで、あなたの持っている人脈はあなたの価値として認識されるからです。
例えば、私がBTS(韓国のアイドルグループ)メンバーと仲良しだったとしたら・・・BTSのファン達からは絶大な価値を感じてもらえそうですよね(笑)
これは仕事でも一緒です。
もし、あなたがIT業界へ転職しようと考えている時に、IT業界に大きな人脈を持っていたとしたら、希望する企業のニーズ次第では大きな価値として認識されることもあります。
あまり意識する人がいないのですが、人脈の価値は自分の価値として組み込まれることを覚えておいてください。
5.人格
ここからは、少し抽象度が上がります。
「人格」とは、具体的に「仕事において、周りからどんな人だと認識されているか?」です。
例えば
- 期限は必ず守る、責任感のある人
- 部下からの信頼がある、体育会系の熱血漢
- 時間に厳しく、とてもロジカルで必ずエビデンスを基に主張をする人
- 少しおっちょこちょいだけど、ユニークで組織のムードーメーカー
といった具合です。
これまでのカテゴリーと比べると、掴みどころのない印象を持つかもしれません。
しかし、実はこの人格が自分の価値を決める重要なポイントと言っても過言ではありません。
なぜなら、どれだけ優れた情熱・才能・知識・人脈を持っていても、人格が伴わない人にチャンスはやってこないからです。
人格が伴わない人とは「傲慢ですぐにマウントを取ってくる」みたいな人だけではありません。
例えば「あの人は優秀だけど、何を考えているかよく分からない」「悪い人ではないけど、大人しくて存在感がない」といった人も含まれます。
要は「あの人って〇〇な人だよね!」という、人格を伴った人物像がハッキリしているかどうか?が重要なのです。
人格はこの後の「目的」にもつながっていきます。
6.目的
最後は「目的」です。
これは仕事としての目的はもちろん「その仕事を通じて、何を成し遂げたいのか?」という、人生のゴールです。
「ちょっと待って!私は自分の市場価値を知りたいだけで、これは少し大袈裟じゃないですか?」と思われるかもしれませんが、目的なくして他人に価値を感じさせることはできません。
例えば、人事を担当している「Kさん・Sさん」がいたとします。
彼らはどちらも優秀で、周りから信頼されています。
では、そんな彼らに「なぜ、人事として働いているのですか?」という質問をしたとしましょう。
すると、彼らの答えはこうでした。
Kさん「昔から人と関わることが好きだったからです。きっと人事が向いているんですよね!これからも精進します」
Sさん「昔から人と関わることが好きだったし、この会社を誰もが自分らしく働ける『転職とは無縁の場所』にしたいんです。そのためにこれからも勉強し続けます!」
・・・これを聞いて、あなたはどう感じましたか?
どちらも素晴らしいですが、Sさんの方がより「応援したい!」という気持ちになりませんか?
これが「情熱中心(Kさん)」で動く人と、「情熱+目的(Sさん)」を併せ持っている人の違いです。
言葉だけの表面的な目的では意味がありませんが、一貫した信念と目的を持っている人こそが本当のプロフェッショナルになれます。
以上が6つのカテゴリーの内容です。
カテゴリーに当てはめる

では実際に、6つのカテゴリーに沿って書き出してみましょう。
その際には、以下の3つのポイントを意識してください。
1.「情熱・才能」はハードルを下げる!
好きなことや得意なことを聞かれると、つい「こんなことは何の役にも立たない」「そこまで私は得意じゃない」と遠慮をする人がいますが、これはNGです。
少しでも興味があれば、好きなことに含めましょう。
少しでも他人よりうまく出来る(そう言われる)ものは、得意なことに含めてください。
とにかく「こんなこと意味ないよ」と考えずに、ハードルを下げて考えてください。
2.「知識・人脈」は求められるもの
情熱、才能は目一杯ハードルを下げてOK!
ですが、知識以降はしっかり基準を設けていきます。
その基準とは、人から「それ欲しい!是非教えてください!!」と求められるかどうか?です。
単に本で学んで知っているだけの知識ではなく、現場で得た体験や一次情報を持っているのか?
単なる知り合いではなく「お願い!」と頼んだら、喜んで動いてくれる人なのか?
ここはハードルを上げて考えてください。
とはいえ、特別なものである必要はありません。
多くの場合は、仕事で培った知識や人脈がここに当てはまるはずです。
3.「人格・目的」で人は動く
先ほども伝えたように、人格と目的は「自分に価値を感じてもらえるか?」の最終的な決め手となります。
そのため、人格は単に「優しい」「冷静」といった性格ではなく、キャラクター・人物像として周りに定着している要素を書き出します。
目的についても、単に自分が欲しいもの(例えば「仕事を頑張って大きな家を買う」など)ではなく、他人への貢献となるものを要素として書き出しましょう。
実際に書き出してみよう!
これらのポイントを意識しながら、まずは当てはまるものを、いくつでも・全て書き出してください。
- 情熱:あなたが好きなことは?少しでも興味のあることは?
(例:絵を描く、人の心理、テクノロジーの研究など) - 才能:他の人よりうまく出来ることは?他人から「なぜ、それが出来るの?」と言われることは?
(例:複雑な問題の単純化、分かりやすい説明、コミュニケーション促進など) - 知識:他人から「それ、教えて!」と言われる知識は?
(例:AIの最新トレンド、プロジェクトマネジメント、絵の書き方、心理学など) - 人脈:他人から「その人紹介して!」と言われるつながりは?また、お願いしたら動いてくれる人は?
(例:IT業界のリーダー、技術者、絵画教室の先生や仲間、著名なカウンセラーなど) - 人格:周りからどんな人物として認識されている?
(例:革新的で先見性がある、粘り強く困難に立ち向かう、協調性があるなど) - 目的:あなたが達成したいことで、他者や社会に貢献できることは?
(例:テクノロジーを通じて社会課題を解決する、心理学を通じて自分らしい生き方を伝えるなど)
この時点では思いつくものを書いているので、恐らく一貫性が無いと思います。
ですので、次に「関連している項目ごと」に並べます。
一本軸を通すイメージで、情熱から順番に並べてみましょう。
ポイントは「情熱に使える才能は?才能に使える知識は?」と、情熱を基点に積み上げることです。
例えば、こんなイメージです。
- 情熱:テクノロジーの進歩
- 才能:複雑な技術的概念を簡単に説明し、チーム内のコミュニケーションを促進できる。
- 知識:AIと機械学習の最新トレンド
- 人脈:業界のリーダー
- 人格:革新的で先見性がある
- 目的:誰もが使いやすい革新的な製品を作り出すことで社会課題を解決する。
これだけでも、転職時などは魅力的な履歴書が書けそうですね。
結果はすぐにまとまる人もいますが、多くの場合は時間をかけて整えていくのが普通です。
もし、あなたが「カテゴリーが思いつかない、全然一貫性がない」と感じても問題ありません。
カテゴリーが埋められない場合は?
もし、埋まらない項目(情熱・人脈が埋まらない人が多いです)があれば、そこはひとまず空欄にしましょう。
ある程度、他の項目を書き出した時に「あ、そういえば!」という感じで思い出すことがあります。
仮に最後まで空欄であっても、それはこれから意識して埋めれば良いだけです。
むしろ、今後自分の価値を磨く方向性が分かったことになるので、これは大きな進歩ですね!
まとめ:情熱が入口で目的が出口

今回は「市場価値を底上げする6つのカテゴリー」についてお伝えしました。
この6つのカテゴリーは「情熱が入口で、目的が出口」になっています。
そもそも、入口(情熱)がなければ「これが自分の価値だ!」と胸を張って表現する力が弱くなります。
逆に、出口(目的)の無い価値は、途中で行き詰まるので価値が半減します。
全てを1本の軸にすることで、自分の価値が最大化されるのです。
もし、どうしても自分の価値が分からない!と悩んだ場合は、埋められる項目を埋めるだけでも、他の人よりかなり魅力的な価値を表現できるはずです。
まずは「カテゴリーを埋めてみる!」ことから始めてくださいね。
