【テクアシ日記 vol.21】仁義あるアシスタント

エゴグラムってどうなの?よくある心理テストとは違うの?そんな疑問を持っていた私ですが、我が身をもってその意義を実感することになりました。

こんにちは。テクニカル・アシスタントの竹内です。

 

皆さんは、弊社の提供しているツール「エゴグラム診断(個性診断)」をご存知でしょうか。

人のタイプをなんとなく知るもの?嘘もつけそうだし、いまいち信用できないのではないか?

…というのは、私が最初抱いていた印象です。

この印象に反し、入社後、エゴグラムの診断の正しさに驚くことが続いています。

 

エゴグラムの目的である「仕事における思考行動特性の定量化」は、確かに実現していると思うようになりました。

今となっては自分のエゴグラムをもとに我が身を振り返り、反省し、自分改革をしたいと望んでいます。

 

エゴグラムでは、設問への回答から自我状態のスコアを導き出します。

自我状態は、CP(厳格な親)、NP(養育的な親)、A(合理的な大人)、FC(自由な子供)、AC(順応した子供)の5つの数値で構成されます。

この分布や数値の高低を見ることで、その人の思考行動特性を推測できるというものです。

弊社ではこのエゴグラムを、自社の採用活動やクライアント様の採用支援、コーチング等、多くの場面で活用しています。

求人に応募して下さった候補者の方はもちろん、コーチングのクライアント様や一緒にお仕事をする方について、しばしばそのエゴグラムを拝見する機会があるのですが、文章や会話からの印象で「この人、○○が高そうだな…」と思ってエゴグラムを見ると、やはり!ということは頻繁に起こります。

 

ある日、CP(厳格な親)が高いクライアント様のコーチングの中で、クライアント様がコーチより「他者に対する厳しさ」を指摘され、初めてそれを自覚し、今後の改善策を見出すシーンがありました。

そこで私ははっと気づきます。

私のCP、この方より高い…!

CPとは「厳格な親」と表現される数値ですが、責任感の強さや信念の強さなど、仕事においてとてもプラスに働く特性を表します。

しかしその反面、権威的・支配的・頑固であるなどの、周りの人を困らせてしまうようなマイナスの要素もあるのです。

当該のクライアント様の場合は、プラスな面により高い評価を得ていながら、マイナスな面により改善の余地があったということになります。

 

さて、この方よりも高い私のCPは、マイナス面を発揮してしまっているのだろうか?

正直、そんなつもりは全くありませんでした。

自分自身に対する厳しさは意識的に維持しているつもりでしたが、それを人に向けたことはないはず。

けれどその考え方は、まさにコーチングで目撃した「CPの高さがマイナスに働いてしまっているけど気付かない人」のそれです。

おそるおそる、この点について山極に聞いてみることにしました。

「NP(養育的な親)も高いので、そのバランスがあればそれほど大きな問題になることはないけれど」と丁寧なフォローの上、ある指摘をされました。

「メールの文面で、たまに怖いと思うことがある。私に対しては言わないだろうなと思う言葉を使っている」

…とても柔らかい表現で指摘されたにも関わらず、正直かなりショックを受けました。

「それ、私、めっちゃ嫌なヤツじゃないですか!!!」と思わず言ってしまいました。

しかし、それを念頭に置いて自分の仕事を改めて見てみると、その通りだ…と感じるところをいくつも見つけました。

「どうしたら嫌なヤツじゃなくなれるんでしょう」と相談し、脳科学の観点からの具体的なアドバイスをもらって実践中です。

「相手によっては厳しいことを言うヤツ」から「責任感があって頼りになる人」という方向へ、少しずつでも成長したいと思います。

 

この件で非常に怖いところは、私の行動には全く悪気がない、一切そのつもり(厳しくしているつもり)がないという点です。

自分なりに自分のことはよく考え、それなりに把握しているつもりでした。

けれど、その行動原理や背景を理解した上で自分が見ている自分自身と、行動の結果しか見えていない他者とでは、行動の結果の見え方は全く異なるのです。

考えてみればおかしなことではないのですが、数値化され、他者の目というフィルターを経てようやく気付くことができました。

 

今回の出来事が無ければ、恐らく私は「自分への厳しさは仕事においてプラスである」という強い意識を持ち続け、それが他人に向いていることにも気づかないまま年を重ねていたのだと思います。

ショックでしたが、改めて自分の人間性とその表出状況に目を向けるということはとても得難い経験であり、心の底から、今知っておいてよかった!と思いました。

気付いていなかった危機的状況を、悪化しきる前に避けられたような安堵感を感じました。

 

エゴグラムは、「なんとなく分かる程度の心理テストのようなもの…?」「受けたからと言って特に仕事の何かに使えるとも思えない」という気持ちでいらっしゃる方にこそ、ぜひおすすめしたい診断です。

私のように自分の個性を振り返るのみでなく、どういった仕事が得意/苦手なのか、どうすれば活躍できるのかといったヒントも得ることができます。

組織改革や人間関係の改善、部下への指導方法など、大変多くの場でお役立て頂くことができますので、ぜひご検討ください。

 

以下の動画は、弊社のツール「SMP」をご利用いただいている方向けの内容になっておりますが、エゴグラムについての解説もしております。

興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度ご覧ください。

<エゴグラムっていつ使うの?>SMP for パーソナル 解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=PEVAdvn0omU

 

90分間の無料コンサルティングのお申込みは、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ!

https://keieijinji.co.jp/contact

竹内円

P.S.
この出来事の後、恐らく今の私を一番よく知る他者である夫にエゴグラムの結果を見せ、「私って厳しいかな?」と聞いてみました。

しばらく考えたあと、回答はこうでした。

「あんたを一言でいうと、『仁義の人』やな。」

予想外の言葉に、しばらく固まってしまったのでした。

P.P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。