【テクアシ日記 vol.07】餅は餅屋、釣法は地元民、人事は人事コンサルタント。

「なぜ人事をわざわざ外注するのか?」その理由を、釣りのメッカの地元民だけが持つ変わったノウハウから見つけた気がしました。

こんにちは。テクニカルアシスタントの竹内です。

人事コンサルタントの存在意義とは?なぜ人事担当者がいるのに、わざわざ外注するのか。

本日はそういった疑問に対する答えのひとつとして、弊社のコンサルティングを中から見て感じていることをお話ししたいと思います。

突然ですが、私は以前長崎県長崎市に居住しておりました。

長崎ならではの娯楽として、自信を持って「海釣り」をお勧めすることができます。

面積に対する海岸線の比率が日本一の長崎は、近所の防波堤からアジやカサゴ、クロダイ、季節に応じて夏はキス、早春はメバル、…とにかく豊富な魚種を狙うことができます。巨大なブリやタイを上げている場面に出会うことも珍しくありません。

私も例に漏れず夫婦で釣りにハマり、休日となれば海に繰り出す日々を送っていました。

ある時、カマスが入れ食いだという情報を釣具店で入手し、釣り方を聞いて小さな防波堤に向かいました。

早朝でしたが、近所の方と思われる高齢男性がすでにちらほらと釣りを始めています。

ワクワクしながら仕掛けを作り、釣り始めること数十分。カマスの回遊の群れが湾に入り、突然入れ食い状態が始まりました。

周りの地元民たちは、ここぞとばかりにあっという間に5匹、10匹とカマスを釣り上げていきます。

私たちもせっせと針にオキアミを付け、1匹、2匹と上げるのですが、地元の方々のスピード感とは圧倒的に差があります。

釣具店で教えてもらった方法なのに…タナ(仕掛けを落とす水深)や、コツがあるんだろうか?

すると一人の、よく日に焼けたおじいちゃんが近づいてきました。

「あんたら、どんな仕掛けば使いよっとね」(どんな仕掛けを使っているんだ?)

驚きつつ、「これです」と使っていた仕掛けを見せると、彼は唾でも吐き捨てそうな勢いでそれを否定しました。

「そんなんじゃ、なんぼも釣れん!」

え、でも…言いかけたところで畳みかけられます。

「でかい錘ばもっとらんとか!あとサビキ仕掛けは!」(大きなおもりは持っていないか、サビキ仕掛けはないか)

※サビキ仕掛けとは、一本の糸に枝分かれしたたくさんの針がついた仕掛けのことです。

丁度キス用の大きなおもりと小アジ用のサビキ仕掛けを持っていましたので、それを取り出し、つなげます。

「エサはオキアミでいいんですか?」

「エサ!?いらんいらん!」

…本当かな、と思いながら、出来上がったおもり+サビキ針、エサなしという奇妙な仕掛けを海に投げ込みます。

「しゃくれ!」

しゃくる!?

おじいちゃんは、竿を大きく振り上げる動作をしています。

真似をして何度か振り上げ、降ろし、振り上げ…数回繰り返すと、突然竿にガツンと重みがかかりました。慌ててリールを巻いているときに、さらにもう一度。

陸に上げると、立派なカマスが二匹かかっていました。しかも、二匹ともが「スレがかり」です。

スレがかりとは、魚の口ではなく胴体やヒレなどに針が刺さることを言います。釣りとしては邪道ですが、立派な釣果です。

驚きながら回収し、シメているとおじいちゃんが言いました。

「密集しとるから、この釣り方が一番上がる。すぐ群れはいなくなるけん、手数ば増やさんば!ほら次投げぇ!」

「はいっ!」

ちょっと休むと「しゃくらんばー!!」(しゃくらなくちゃ!)

まるで鬼コーチのようなおじいちゃんに檄を飛ばされながら釣り続けると、あっという間に20匹近いカマスが上がりました。

これ以上は自分たちで食べられないので、とお礼を言って釣り場を後にしました。

この経験は、釣果と共にかなりの驚きをもたらしました。

地元の釣具屋さんに聞くのが一番と思っていましたが、むしろより効果的な(そしてローコストかつ相当風変わりな)方法を知るのは地元民でした。

この釣法が他の釣り場でうまくいくかと言ったらおそらくそうとは限らないのですが、彼らは、自分たちの釣り場である狭い湾の中を巨大な群れが密集して回遊する状況を知っていて、様々な釣法を試行錯誤した体験をもとにベストな釣法を編み出しているのです。

現在、私は採用コンサルタントとしてクライアント様と接する機会を与えられています。

主に採用関連の業務に携わっているのですが、採用業務の課題解決において、優秀な方ばかりのはずのクライアント様に足りていないものは、圧倒的に「ノウハウ」であると感じています。

全ての会社がそれぞれ独自の構造や文化を持っていますので、人事のノウハウは、経験してその結果を蓄積することでようやく成否の判断が定まってきます。

ところが、充実した試行錯誤を長期間繰り返すことは、時間と資金に限りがある以上かなり大きな負担となります。

おそらくほとんどの企業で実現困難なのではないでしょうか。

私たちコンサルタントは、様々な環境や状況に応じて提供できるノウハウの引き出しを持っています。

また、弊社の特長として、常に最新の研究論文からエビデンスのある方法を学び現場に活用しているという点があります。

自社の人事をどうにか改善したいけれど、そのノウハウが分からないとお悩みの方は、ぜひ一度お問い合わせ下さい。

90分間の無料コンサルティングも実施しておりますので、ご相談はこちらのお問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ!

竹内円

P.S.
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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Who is writing

経営人事パートナーズ テクニカル・アシスタント。
東北大学文学部卒業。製鉄会社の人事、大学法人の福利厚生制度の企画運営担当者などを経て現職。
持病の悪化による退職や家族の転勤による退職などを経験する中で、社員と企業双方にとっての最適解とは?人事を研究し突き詰めることはできるのか?という疑問を感じており、経営人事パートナーズの考え方に強い共感を覚えて入社。
生き物とバイクが大好きで、ボーダーコリーの女の子を溺愛しているが、彼女は熱烈なお父さんっ子なので若干片想い。うすうす感づきつつも、めげずに毎日愛を伝えている。