【テンプレ感を無くす】転職回数の多い人が書類選考を突破する5つのコツ
転職回数が多い人が書類選考を突破するために必要な小さな工夫とは?あなたの魅力を企業に伝えるための工夫とコツをご紹介します。
Contents
あなたは、こんな悩みを持っていませんか?
- 書類選考で不合格になるのは、転職回数が多いせいかもしれない・・
- 転職回数が多いときの書類を書くコツってあるの?
結論からお伝えすると・・・
転職回数だけで、書類選考の合否を決めている企業はありません。
ですので、不利になるかならないかは「あなたが、なぜ転職してきたのか」の理由によります。
ただ単に、採用されたから勤めていたけど、飽きて辞めてしまい次を探しているのか・・・
キャリアチェンジをしたいと覚悟を持って転職活動をしているのか・・・
採用担当者はあなたが「すぐ辞めずに長く勤めてくれる人か」を重要視しています。
もしあなたが書類選考を突破できないのなら・・・
その原因は「転職回数」ではなく「応募書類」にあるかもしれません。
<注意点>
この記事には転職活動の履歴書や職務経歴書を作るときに、あなたが今すぐ使える「テンプレート」や「例文」はありません。
あなたがこれから作成する書類をより良くするための、考え方をお伝えしています。
ですので今すぐ使える「答え」が欲しい方には、あまりこの記事をおすすめしません。
実際、よくあるテンプレ通りの書類は採用担当者も見慣れており、
あ〜またこのパターンか・・・となってしまう事も。
どうしたら、積み上げてきたスキルや実績をあますところなく伝えることができるのか。
どんな工夫をしたら数ある応募者の中から、「この人と会ってみたいな」と思ってもらえるのか。
あなたにしか書けない応募書類にするために、何を工夫すれば良いのかをご紹介していきます。
採用担当者は転職回数ではなく職種の「一貫性」を見ている
転職回数が3回以上の人は一般的に転職が多いと思われることが多いですが、転職回数で企業は合否を決めていません。
転職回数が多いというよりは、「なぜ、転職しようと思ったのか」「前職をなぜ退職したのか」というとこを重要視しながら選考していきます。
その理由は「採用した人がすぐに辞められたら本当に困る」からです。
何度も転職している人で、勤続年数が2年以内だと
「うちに入社したとしても、すぐに辞めちゃうんじゃないか・・・」と推測してしまうもの。
たった1回の転職経験の人でも「辞めた理由・転職した理由」があいまいなものや、なんとなくであれば企業は敬遠します。
しかし、たとえ前職が短い勤続年数であっても、そこにあなたなりの一本筋が通った理由をしっかり語ることができれば、何の問題もありません。
また、あなたに非がない理由で退職していた場合も同じです。
「なぜその仕事を選んで、転職を希望したか」を堂々と語ることができますか?
もし、少し自信がないのなら・・・
書類を作成する前に、今一度「自分の歴史」を棚卸しすることをオススメします。
そしてその自分の歴史を過不足なく、100%伝えることができる書類を作成しましょう。
自分の経験や実績を過小評価することはありません。
しかし、少し盛る・・ならまだしも、オーバーに盛り付けた実績へと誇張することもNGです。
なぜなら例えどんなに素晴らしい業績を並べた最高の履歴で書類選考を突破しても、次の採用ステップである「面接」でかならずボロが出てしまうからです。
応募書類と面接で、あなたの印象を同じにすることは、実はとても大切なことなのです。
職種が変わっても「その理由」をはっきり語れば問題なし
採用担当者は「一貫性を見ている」とお伝えしましたがこの「一貫性」とは職種の履歴です。
業界は関係なくあなたが渡り歩いた会社でどんな仕事をしていたのか、その仕事内容が一貫して同じであれば採用担当者も
「このスキルに自信を持っている人なのかな」
「このスキルで実績を上げてきたのかもしれない」
と予測できます。
しかし、ごくまれに
「なぜ、うちに応募してきたのかな・・・?」
という職種の履歴を持つ応募者がいる事も事実です。
この場合は採用担当者の疑問や不安を払拭すべく、応募書類に事前に
「職種を変えた(キャリアチェンジ)をした理由」
「職種を変えようと思ったきっかけ」
などを書くことで、
書類選考の通過率がぐんとアップするでしょう。
他の応募者より一歩リードし、書類選考の通過率を上げる5つのコツ
一般的なテンプレートに沿った職務経歴書は、とても退屈なものです。
採用担当者に、あ!この人いい感じかも!と思ってもらうには、どんな書類を作成すればいいのでしょうか?
あなたの仕事ぶりをアピールしつつ他の応募者より一歩リードするためのコツを5つご紹介します。
①誤字・脱字がない
とても初歩的なことですが・・・
今や履歴書・職務経歴書ともにパソコンで作ることが当たり前になっているからこそ「変換間違い」が起こってしまいがちです。
また
- 他の会社に出した書類を使い回すため、法人名が前のままになっている
- 日付が1週間前になっている
- 文字が見切れている(最後まで読めない部分がある)
など、
このような書類は
- うちに入りたいという気持ちはあまりないのかな?ついでに応募したのかな?
- もし最終チェックをする仕事をお願いしても、漏れがありそう
- 一緒に仕事をすることを想像すると、最後までちゃんとやってくれるのかな・・・
と採用担当者に不安を持たせてしまいます。
どんなに華やかな実績やスキルがあっても、少しのミスであなたの評価が下がってしまうのはもったいないですよね。
そのため書類の最終チェックは
- 音読をする
- 第三者にチェックしてもらう
ことをオススメします。
自分自身で何度もチェックしていても、誤字・脱字は見落としがち。
企業とのファーストコンタクトでもある応募書類だからこそ、基本的な誤字・脱字がゼロの書類を仕上げていきましょう。
②相手に手間をかけさせない
転職の場合、
- どんな仕事内容で
- どんなポジション
- どんな働き方をしていたのか
などを書く「職務経歴書」があります。
その書類にもビジネスマナーを求められますが、それよりも「採用担当者が知りたい情報」が入っていることがとても重要です。
- どんな仕事を
- どのような期間勤め
- どんな実績をあげ
- なにを学んで、どんな経験をしたか
- それを、どう次の会社で活かしてきたか
など、相手が知りたい情報を先回りして考えて書類に書いてあげる。
採用担当者へ、これから面接に進むための判断材料をたくさん入れてあげることで
「あ、この人はうちに入社しても、一緒に仕事をする人のことを考えて前に進めてくれる人かもしれない(気が効く人かもしれない)」という印象を持ってもらえます。
相手の手間を想像して先手を打ってくれる人は、仕事も自分から進んで動いてくれるのではないか?と入社後の仕事ぶりも予想できますよね。
確かにインターネットで検索をして、たくさん出回っているテンプレートのままの職務経歴書でも、もちろん間違ってはいません。
しかし、そこにあなたなりの「相手への配慮」を入れることにより、他の応募者よりも一歩リードできるのです。
相手が知りたいこと、疑問に思うことを先に伝えてあげてコミュニケーションコストを最小限にしてくれる人材は、とても貴重な存在です。
③書類に矛盾がない
職務経歴書や履歴書に時系列で経歴を書くことが多いとは思いますが、そこに矛盾がないことはチェックしていますか?
採用担当者も「他人が書いた文章の矛盾には気づきやすい」もの。
経験の差はあれど、すぐに矛盾には気づかれてしまいます。
例えば・・・
履歴書には最終職歴を最新のものにしているのに、職務経歴書は以前のものを使い回しているので最新のものが漏れている書類。
どちらかといえば、履歴書よりも職務経歴書は使い回しできますよね。
職務経歴が増えなければあなたの経歴を追加する必要もなく、応募のたびに同じものを使うのが一般的です。
しかし、あなたが転職をする際「前職の採用試験を受けるときに使っていた」職務経歴書を引っ張って来て、使い回していませんか?
履歴書には最新のものがあるのに、職務経歴書には最新のものがない・・・
そんな人もごくわずかですが、いらっしゃるのです。
企業側も応募してきてくれた人には前向きに検討したいため、書類には熱心に目を通します。
しかし、あなたの熱意がそこまでではなかったとしたら・・・
今一度、応募する企業リストの見直しからやり直しましょう。
あなたの時間はとても大切なものですし、有限です。
仕事をしながら転職活動をすることになれば、なおさら時間を無駄にはできません。
だらだらと、リストの上から順番に応募してみる・・・ではなく
一本釣りのように、これだ!という企業を探し、あなたの時間をその企業に注ぐことで最終的には効率よく転職活動を進めることができます。
④嘘がなく、筋が通っている
企業側は応募者に「長く勤めてほしい」から慎重になります。
そのため、応募書類の時点で少しても不安なものがある人は、必ず面接で根掘り葉掘り聞くことになります。
それ以前にあなたが「あまり聞かれたくないな・・・・」と思っている部分を書類選考で濁して書いてしまうと、面接官も疑問に思い、必ず面接で聞かれます。
短期間で辞めてしまった場合でも、しっかりとした理由があればなんの問題もありません。
自分に非があったとしても
「こうゆうことに対して自分に非があり仕事が続けられなくなり、退職をした。この件で、このようなことを学び、次はこう生かしたいと考えている。」
「これから、こうゆうことを学び、どう対処し、次の仕事では同じことを繰り返さないようにこう行動している」など、
あなたに筋が通っている理由があればOKです。
ただ単に「堪え性がないので、衝動的に辞めたのかな?」という部分が見え隠れする人は採用担当者も敬遠します。
そして・・
時系列に書いているのにちょっとした空白期間があり、その期間の説明を省いていませんか?
あなた自身は少しの空白期間があっても「印象が良くないから書かないでおこう」と思うかもしれません。
そして、説明がないからと言って職務経歴書としてはなんら問題はありませんし、間違っていません。
しかし、それを見た採用担当者には「この空白期間何か聞かれたくないことがあったのかな?」とマイナスのイメージや推測をされてしまいます。
疑問をもたせないにも通じますが、矛盾やうやむやな記述があると「これは何か言いたくない(聞かれると不利になったりマイナスのイメージになってしまう)」ことがあるのかな?と思ってしまいます。
あなたが退職理由を語れるのであれば、それを隠す必要はありません。
あなたがどんな思いで、どんなキャリアを進むと決めたから退職したというあなたの「背景」をしっかりと語りましょう。
そうすることで採用担当者もあなたを応援したくなります。
採用されたいがために取り繕うのでは、将来的にミスマッチが起こりやすいのも事実です。
あなた自身の歴史や、背景、将来の希望するキャリアを語った応募書類で、あなたの価値観とマッチする企業に出会える確率を高めませんか?
⑤相手の時間を削減する工夫がある
採用プロセスには書類選考→面接となることがほとんどです。
面接は実際に自分も採用担当者も時間を合わせて望むので、お互いの貴重な時間を使っています。
相手の時間を少しでも省いてあげることができる人は、相手の手間を想像しながら先回りして自分に何かできることはないか?と考えて行動できるということです。
そのため、書類選考の時点で「面接で聞かれるであろうこと」をあらかじめ簡単に書いておくと正直、採用担当者も
「このことは、この理由で納得できるから、こっちのことをより深く聞いてみよう」
と面接をより充実した時間になるように、準備することができます。
相手の手間を考えて履歴書や職務経歴書を作るということは「実際に仕事をする時に、どんな仕事をするのか」を採用担当者にアピールすることにもなるのです。
採用担当者も細かい部分で配慮が行き届いている書類はしっかりと目に止まるもの。
小さな工夫で、あなたは他の応募者よりも何歩もリードすることができます。
【本音】職務経歴書には書かなくてもいい「退職理由」これをしっかり書ける人が評価が高いという現実
あらゆるサイトやテンプレートにも職務経歴書には「退職理由」を書かないのが一般的です。
そもそも書いていなくても何の問題もありません。
しかし、ごく少数ですが退職理由を書く人がいます。
書く理由は「採用担当者の手間を省いてあげる」気持ちがあり、面接で必ず聞かれるであろうことを先回りして情報を伝達しているのです。
これには採用担当者側も「この人はコミュニケーションコストがとても低く、仕事がしやすそうだ」と予想することができます。
なぜなら、相手の仕事を想像し、自分にできることを行動に移すことができているからです。
そして、正直なところ採用担当者は
- なぜ、退職したのか
- なぜ、うちに応募したのか
は、必ず面接で聞きます。
そして、この2点が最も重要な質問です。
書かなくても良い退職理由を事前に書いてある応募書類からでも、会社に入った後の仕事ぶりを想像することができますよね。
いい人がいたら採用したいし、その人に長く勤めて欲しい・・・という採用担当者の本音があるからこそ、絶対に聞かれるであろう「なぜ退職したのか」「なぜうちに応募したのか」を先回りして伝える人材は高評価となりやすいのです。
退職した理由は、どう書く? うやむやに語るより、正直に書こう。
もし、あなたが退職理由を載せた書類を作成しようとしているのなら・・・
正直に書きましょう。
しかし、退職理由にはさまざまな背景がありますよね。
- 自分のスキルを成長させるため部署移動を希望したが叶わず、違う会社でもっとスキルを磨きたいと考えた
- パワハラ・セクハラにあった
- 心が疲れて辞めてしまった
どんな理由であれ、転職活動で退職した会社を貶めるような伝え方はNGです。
どんなに最悪でブラックな会社でもあなたが批判する事で、あなた自身の価値も一緒に落ちていってしまいます。
あなたに非がないのなら、前の会社の恨みを垂れ流すより、次の新しい会社で華々しく活躍することが最高のしっぺ返しとなりますよ。
ここは伝え方を吟味し、うやむやにせずストレートに伝えましょう。
採用担当者も人間です。
あなたにしか語れない背景に共感し、応援したくなることも。
ただ辞めた理由を書くだけでなく、
辞めた理由+次の会社でどう改善して、何を実現したいから辞めたのか
までをセットに文章を考えましょう。
そうすることでテンプレート感がない、素敵な応募書類に仕上がります。
【まとめ】あなたにしかかけない、あなたの背景をさらけだす勇気を持とう
この記事では具体的な文章例やテンプレートを載せていませんでしたので今すぐ答えが欲しい方には、まどろっこしい記事になったかもしれません。
しかし、あなたが本当に転職に成功したいのであれば、テンプレートの応募書類では他の人より抜きん出ることはできません。
自分よりスキルがある人や、実績がある人よりも自分自身を選んでもらうためにあなたにしかかけない、背景や歴史を語り、書類選考を突破してください。
そして、自分をそこまでさらけだして臨んだ書類選考・面談では、採用担当者もあなたの価値観や挑戦したい仕事を理解した上で審査をします。
そんな会社から内定をもらうことができれば、あなたの仕事ぶりを期待し様々な挑戦をさせてくれたり、あなたが成長するための手助けをしてくれたりと、最高にマッチングした会社に出会うことができるでしょう。
ミスマッチは会社側もあなたも不幸にしかなりません。
転職回数が多いからと言って偽りの理由や取り繕うよりも、自分自身がしっかりと考えた上での転職だったと語ることで入社後のギャップも少なく、のびのびと働ける会社に出会える確率が高くなります。
あなたの仕事ぶりを応募書類のファーストコンタクトからアピールすることで、あなたが望む会社へ転職できることを応援しています。