chatGPTマスターを目指してvol.41 chatGPT先生の言っていることが良くわからなかった話
chatGPT先生が教えてくれることは何も知識だけではありません。とある作業をするべきか否か、そんな判断に使える事例がありました。
私自身、機械学習の専門家を目指してはいますが、パソコン全般に詳しいかと言われると全くそんなことはありません。
アプリケーション開発の経験もなければ、ネットワーク周りの知識もほとんどありません。
実はとある企業様に依頼・納品いただいた研究室用のシステムを更新しなければいけなかったのですが、あまりに腰が重く、優先度がぐんぐんと下がった結果、半年も手が付けられない…という有様でした。
先日無事、何とか作業完了したのですが、知識がない分野に手を付けるというのはこんなにも心理的障壁が大きいのかと、改めて思い知らされました。
ところでchatGPT先生に質問をすると、返答が全く分からないことがあります。
もちろん日本語としては理解できるのですが、そこに書かれている内容が理解できないのです。
質問は、Googleのサービスであるgoogle nest camという画像に対して機械学習を適用し、必要に応じたアラームを設定したい、というものでした。
そもそも何をすればいいのかわからないので、以下のように尋ねてみました。
「かくかくしかじか、こんなシステムを作りたいと思っています。そのようなことはできるものでしょうか。」
そちらに対して、chatGPT先生の解説が始まります。
はい、Google Nest Camの画像データを用いて機械学習を適用し、必要に応じたアラートを出すシステムを構築することは可能です。ただし、いくつかの技術的なステップと制約がありますので、それを理解したうえで進める必要があります。
- Google nest camデータ取得
- データのストリーミングまたは保存
- 機械学習モデルの選択と適用
- アラートシステムの構築
- システムのインフラストラクチャ
これらのうち、3番の機械学習に関するところだけは大丈夫なのですが、それ以外のすべてのステップが大問題でした。
まず1つ目のステップである「データ取得」。
細かく分けると以下のようなタスクがあるようでした。
・Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成
・Google Nest APIを有効化
・必要なOAuth 2.0クレデンシャルを設定し、カメラデータにアクセスするための認可を取得
まず最初から(私にとっては)難しいタスクです。
Google Cloud Console、聞いたことはありますが、使ったことはほとんどありません。
(それでも解説記事を参照し試しに作ってみようとしたところ、4年前に作ったお試し版アカウントが出てくるなど、記憶に全く残っていなかった、ということだけがわかりました。)
次のAPIはもちろん、使ったことが無いので一からの調査が必要ですし。
最後のOAuth 2.0クレデンシャルに至っては、そもそも聞いたことが無い単語です。
そのように手順を眺めていくと、一つ、確実にわかることがありました。
【片手間に作業するのは無理である】
無駄な時間を使う前に、コストパフォーマンスが悪すぎることに気づけたこと。
そしてそのことにより、諦めがついたことは間違いなく、chatGPT先生のおかげです。
知識を得るためだけでなく、工数の見積もりができることもまた、自然言語処理AIを使うメリットなのかもしれません。
P.S.
ちなみに最近機械学習を学ぶの学生の中では、chatGPTに以下のような感想を持つことが多いようです。
・最近のchatGPTはあんまり頭が良くない
・ほとんどGemini(別のサービス)を使っている
会社からの公式アナウンスが無い場合にも、モデルが更新されていることがある、というのは以前から指摘されていました。
もしかすると直近でも、何かしらの更新があったのかもしれません。
P.P.S.
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https://48auto.biz/keieijinji/touroku/sp/scenario13.htm
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