【残念な求人票の直し方】vol.8 スーパーのレジ業務の場合
採用に関して正社員とパートはハードルが変わらないことを知っていますか?良い人からの応募確率を上げるためのちょっとした工夫をご紹介します。
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こんにちは、求人票調査員の原あずみです。
採用担当者のあなたは、日々こんな悩みを抱えていませんか?
- 近くに大型スーパーがあるから人材が確保できない
- 時間帯によってはシフトに入れる人がいない
- 有料広告を使って求人票を出しているのに、問い合わせがない
人手が欲しいけど、「良い人で長期間働ける人」を採用したいですよね。
それはパートさんでも同じこと。
実は正社員とパートでは採用のハードルは変わらないことを知っていますか?
正社員とパート、採用の難しさは変わらないという真実
採用の難しさだけでいうと、パートも正社員もそれほど変わりません。
しかし、パートの採用は地域性が強いため場所によっては人材確保が至難の業となることも。
なぜなら、パートに応募しようとする人のほとんどが
- 通勤しやすいか
- シフトの条件が合っているか
- 時給が高いか
など「自分が働きたい条件に合っているか」を優先するからです。
それでも人材を採用をしなければならない場合、求人票にちょっとした工夫が欲しいところです。
今回の求人票はそんな「パートの求人票」を見ていきましょう。
【残念な求人票】スーパーのレジ業務の場合
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【仕事内容】
商品のバーコードをスキャンしたあと、お会計はお客さまにしていただくセミセルフタイプなので金銭授受業務はありません!
お金を取り扱うからといって心配する必要ナシ!レジ操作はとても簡単なのですぐに覚えることができますよ。
異業種から転職してきた方も多数在籍!
(例)ファミレス・レストラン・カフェ等の飲食バイト
【アピールポイント】
商品の会計および接客が中心のお仕事です。
接客はやったことがない!そんな方でも始めやすい業務ですよ。
セルフ&セミセルフレジ増設で益々働きやすい環境になりました。
勤務は1日3時間~OKなので、学校が休みのときや家事の空いた時間などを活かして働けちゃいますよ。
幅広いスタッフが働いており、10代・20代・30代・40代・50代・60代男女スタッフ活躍中!
【求める人材】
学歴不問、経験不問、未経験者可、長期できる方
半年から1年以上継続して働ける見込みの方
土・日・祝半分以上出勤できる方。
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どの年代も活躍するスーパーでの業務。
そんな求人票は、もう一踏ん張りすることでさらに魅力的なものに仕上げることができます。
今回の求人票の残念なポイントは3つ
- 「レジ操作はとても簡単」と書いているだけで具体的ではない
- 勤務は1日3時間~OKと書いているが、よく読むと「土日祝半分以上出勤できる人」と細かい条件が書いてある
- すべて「文章」でちょっと読みにくい
一つずつ見ていきます。
残念ポイント①「レジ操作はとても簡単」と書いているだけで具体的ではない
10年程前から『セミセルフレジ』『セルフレジ』が主流です。
- バーコードリーダーは店員さん
- お金を払うのは機械へ
というレジが当たり前ですよね。
そして支払い方法も現金のみではなく、電子マネー取扱いレジ数の方が設置台数が多くなってきました。
スマートフォンに明るくない年齢層も含む、幅広い年齢層からの問合せが欲しい場合、『簡単』と一言で書くのではなく、もっと具体性が欲しいところ。
- スマートフォンを操作し、メールを送ることぐらいが出来ればOKなのか
- 何かしらのアプリをダウンロードできるぐらいがいいのか
そこまで書かないといけないの?となるかも知れませんが…
このような細かいところも他社の求人票との『差別化』に繋がります。
差別化をすることで「ちょっと応募してみよう」という求職者の気持ちを育てるのです。
残念ポイント②勤務は1日3時間〜OKと書いているが、よく読むと「土日祝半分以上出勤できる人」と細かい条件が書いてある
人を集めたいがために、良い部分を全面に・・・という気持ちはとても良く分かります。
しかし、せっかく応募をして頂いたのにも関わらず・・・
「その条件は知りませんでした。」
という人との面談に時間を割くほど余裕はありませんよね。
スーパーだし、24時間営業だし、年中無休だし。
土日に休めない、ゴールデンウイークやお正月に休めないなんてわかってるよね!と思うのは、企業側の思い込みです。
働く人は自分の生活やリズムもありますから、譲れないその人の条件があります。
その条件は正直なところ、企業側からしたら勝手すぎてビックリすることも。
「家から近いし、私の働きたい条件を飲んでくれるかもしれない。土日も休めるように言ってみよう。」
と、求職者は企業のことは考えていない人が大半です。
求人票にこちらの伝えたいことは、しっかりと読まれるように工夫してみる。
わかっているよね!ではなく、くどいぐらい丁寧に書いてみましょう。
残念ポイント③すべて「文章」でちょっと読みにくい
求人票という特殊な構成では難しいかもしれませんが、「長文の文章のみ」では読みにくいものです。
人は無意識に目線を「左から右へ」読み進めます。
そして、パッとした見た目が
- 隙間がなく、文字がびっしり詰まっている
- 一文が長い文章
だと、読むのが億劫になりそもそも読まれないという事態に。
今どきスマートフォンで情報収集する時代になり、動画や画像が主流ですよね。
そのため、文字の羅列は瞬間的に見にくいと感じてしまい、読むのを辞めてしまうのです。
しっかりと内容を伝えたい!という気持ちもわかりますが、『伝え方』にも工夫が欲しいところ。
求人票は「まず読んでもらう」ことが第一関門です。
しかし、掲載媒体によってはすでに、文字の大きさや太さ、行間などが決まったフォーマットがあり、必要事項を入力したらそれだけで完成しますよね。
フォーマットに入力するだけだとしても、
- 箇条書きにできるところはないか
- 一文を40文字以下に出来ないか
- 改行や太文字、スペースを使って見やすくできないか
など、制約がある中で出来ることはまだまだあります。
さらに「掲載して、アップロードしたら終わり!」ではなく、実際に掲載されたものをインターネットの画面で確認してみましょう。
手間ではありますが、この一手間で求職者の目に留まるかどうかの確率がグンと高まります。
少しの工夫で、『変な人の採用』をブロックすることができる
一度採用してしまえば、変な人でもなかなか辞めてもらうことは出来ません。
これは、正社員もパートも同じです。
今すぐ、猫の手も借りたいぐらいだから、応募した人誰でもいいから!という企業は少数派。
人手が欲しいけど『いい人』がいいですよね。
そして、問い合わせや応募があるのであれば、無視もできず採用担当の業務は始まります。
そのためファーストコンタクトでもある求人票の時点で変な人からの応募を最小限にするため、少しだけ時間を使い求人票を工夫することが重要なのです。
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