【残念な求人票の直し方】vol.10 警備人材の求人票の場合
求人票の言葉から伝わる「親近感」と「馴れ馴れしさ」の境界線は人それぞれ。あなたの求人票はフランク過ぎていませんか?詳しく解説します。
Contents
こんにちは、求人票調査員の原あずみです。
採用担当者のあなたは、日々こんな悩みを抱えていませんか?
- 未経験からスキルアップ出来る環境なのに応募がない・・・
- 人間関係が良い職場なのに問い合わせもない・・・
- 経験・年齢を不問と書いても、応募が来ない・・・
株式会社帝国データバンクによる2024 年 1 月の人手不足に対する企業の動向調査によれば、上位に「警備」の職種がランクインしています。
チームワークも求められ、人々の大切なものや安全を守るという大切な仕事である警備。
そんな警備の仕事には、どのような年代の方もチャレンジできる土台が備わっています。
しかし、求人票をクリックしてくれた人にとって
- 読みやすく
- 仕事内容も分かりやすく
- 好印象で
- ちょっと応募してみようかな?
と思える求人票になっていますか?
今回はこんな求人票を見ていきましょう。
【残念な求人票】警備人材の求人票の場合
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【仕事内容】
ただ働くだけではなく、スキルを身につけやりがいと報酬をUPしよう!
【アピールポイント】
「新しい仲間との協力」(30代男性)警備のイメージが変わりました!
初めは慣れないことが多かったのですが、周りに質問できる環境があったり、仲間にも恵まれたなと思います。
仲間たちと共に協力しながら、経験を積む中で、目標だった自分のキャリアを着実に築いていける実感があります。
【求める人材】
学歴不問 / 未経験OK
- 第二新卒大歓迎!
- 学歴不問
- 業界・業種未経験歓迎
こんな方にピッタリ!一つでも当てはまる方はご応募ください
- しっかり稼いで高収入を目指したい方
- 人とコミュニケーションを取ることが好きな方
- 自由な服装や髪型で働きたい方
- チャレンジ精神をもって業務に取り組める方
- プライベートの時間を大切にしたい方
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会社としては「働きやすさ」もアピールしたいという思いが伝わりますね。
しかし、それが応募者へ伝わっているかは難しいところ。
今回ご紹介する求人票は、
- 残念ポイント①友人のような話し言葉を使っている
- 残念ポイント②どんな仕事をするの?が書かれていない
- 残念ポイント③アピールポイントに「社員の声」を入れている
一つずつ見ていきましょう。
残念ポイント①友人のような話し言葉を使っている
良い面を見ると親近感が湧く言葉遣いと捉えられるかもしれませんが、あまりにもフランクすぎるのも考えもの。
なぜなら、友人のような話し言葉で書かれた文章は「親近感」を持つ方もいれば「ちょっと馴れ馴れしいかな」と感じる人もいるからです。
例え会社の良い雰囲気を表現したいと考えていても、それは一般的な文章表現でもできるはずです。
ほとんどの会社は、応募者とのファーストコンタクトが求人票です。
確かに会社としてSNSやメディアでたくさんの露出をしていれば、応募者が持つ印象はまた違ってきます。
しかし、まだまだそこまで手が回らない会社がほとんどですよね。
- どのような考えを持った人に来て欲しいのか
- どのような経験を持っている人に応募して欲しいのか
- どのようなポジションを任せたいのか
誰でもいいから採用します!ではないのであれば、言葉を尽くして丁寧に会社を説明する求人票に仕上げましょう。
残念ポイント②どんな仕事をするの?が書かれていない
応募者が求人票に求めるものは会社の情報です。
求人票から読み取れる会社の雰囲気がいいから応募しよう!とは残念ながらなりません。
そのため、仕事内容には応募者が入社後、
- どのような仕事を
- どのような環境で覚えながら
- どのようなスキルアップができるのか
を詳細に書いてあげましょう。
応募者が気になる項目の一つ「仕事内容」の欄には、会社アピールではなく情報を事細かに入れてみてくださいね。
残念ポイント③アピールポイントに「社員の声」を入れている
一般的なインターネットの広告にも、実際に購入した顧客からの感想を「お客様の声」として載せることがあります。
このような効果があって、このように生活が快適になった!と個人の感想を載せて、商品の魅力を伝えるためです。
しかし、求人票の中に会社の魅力を社員の声として掲載しても、なかなか信じてもらえません。
なぜなら、転職は応募者の生活をガラリと変える人生のターニングポイントにもなるため、より慎重になるからです。
やはり、失敗したくありませんよね。
どんなに魅力的な「社員の声」でも「いいことしか載せないだろう」と疑ってしまうのです。
そして、応募者が重要視している項目は
- 給料
- 仕事内容
- 転勤の有無
- 福利厚生
- 休日日数・休日の曜日
です。
社内の人間関係も確かに重要なのですが、多くの人は生活するために働く職場を探しています。
そのため、まずは勤務条件にシビアにならざるをえません。
まずは応募者が知りたいこと、気になることを全て書いた後に、自社のアピールを入れることをおすすめします。
あなたの求人票も比較されている
今や転職は当たり前の時代です。
そして、スマートフォンがあれば、多くの求人票を検索一つで比べることができるようになりました。
応募者の目も肥えてきており、ちょっとした誤字脱字や日本語表現の違和感も
「あれ?この会社大丈夫?」
と疑問に変わってきてしまうのです。
星の数ほど求人票があるからこそ、クリックしてくれた人を逃さないように、求人票を書いてみてくださいね。
【まとめ】応募者が知りたいと思うことを全て書こう
応募者は自分自身にとって、よりよい条件の求人票を日々検索しています。
- 給料
- 仕事内容
- 転勤の有無
- 福利厚生
- 休日日数・休日の曜日
友人や知人を介して入社するのでは無いのであれば、応募者は求人票から条件などの会社の情報を読み取るしかありません。
採用担当者側も、とりあえず応募して来たら全員と会って選考する!という意気込みがあるかもしれませんが、あまり効率的とは言えませんよね。
最小限の労力で、活躍してくれる人材を獲得する。
そのためには、まずは求人票に「応募者が知りたいであろうこと全てを書く」ことから始めませんか?
そして、お気軽に応募してください!とは書くものの、応募者の中には
- 1年後に転職しようかな
- まあ半年後くらいだから、この会社は後回しにしよう
- 今すぐ働きたい!
と、熱量も人それぞれ。
会社側も
- 来月から働ける人が欲しいのか、
- 将来にわたり活躍できる人材が欲しいから、いい人であれば1年後の転職の人にも応募してもらいたいのか
情報を惜しまず、全て書いてみましょう。
最初は骨の折れる作業なのですが・・・
一度「元」となるものを書いてしまえば、いろいろな求人媒体で応用できるので、じっくりと求人票の中身を精査することをおすすめします。
よりよい人材と出会うために、少しだけ時間を作ってみてくださいね。
P.R
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