【在宅ワーカーの実態】意識低い系フリーランスの働き方

「フリーランス=稼げる」のイメージを根底から覆す、意識低い系個人事業主の働き方の一例をご紹介します。

  

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こんにちは。意識低い系ライターの島田です。

フリーでライティング関連のお仕事を頂いております。

当メディアにおいての活動もその一つで、意識低い系・地方在住者としての目線から、就活や転職、採用人事に関するテーマで執筆をしております。

個人事業主として開業して7年。

「在宅で仕事をしています」と言っても、始めた当初ほど驚かれることは少なくなりました。

やはり、コロナ禍の外出自粛やリモートワークの推進による影響が大きかったのではないかと思います。

しかし、私は住んでいるのが田舎ということもあり、周囲では珍しい働き方であることは変わりません。

在宅のフリーランスですと言うと、

  • 何で?
  • 稼げるの?
  • 羨ましい

といったことはよく言われます。

フリーランスという働き方の選択肢が世の中に浸透してきた現代。

今後のキャリアの選択肢の一つとして考えている方もいるかもしれません。

今回はそういった方に向けて、意識低めな私の働き方についてまとめました。

夢のない話ですが、ご参考になれば幸いです。

開業のきっかけ

そもそも、私は個人事業主になることを目標としていたわけではありません。

遡ること7年前、ブラック企業に勤めて疲弊していた私を心配して、学生時代の友人がある仕事を紹介してくれました。

当時インターネット上で人気があった情報まとめサイトに掲載する記事を編集する仕事です。

ネットサーフィンが好きで、文章を読むのも書くのも大好き。

そのような私ならきっとできると思うから一緒にやろうよ、と誘ってもらいました。

「ただ、これは在宅の業務委託の仕事なんだ。もしやるなら、開業届を出さないといけない。」

そう言われ、

「なるほど承知!」

と音速で開業届を提出。

とにかくブラック企業から抜け出したかった私は、こうして新しいお仕事を始めることになります。

前職と比較しても、休日は倍以上&収入も今まで以上という好待遇のお仕事でしたが、これはおそらくあまり長くは続けられないなという予感がしていました。

インターネットの流行というのはとにかく入れ替わりが早いですから、今のうちに次のステップを決めておかなくてはならないと思ったのです。

そこで私は初めて「自分がやりたい仕事は何か」を考えました。

そしてふと、学生時代にシュフティやクラウドワークスで文章を作成する仕事をもらい、お小遣い稼ぎをしていたことを思い出します。

「もしかして、あれを極めたらこんな感じの働き方を継続できる?」

「高望みさえしなければ、自分のやりたい働き方ができるのかもしれない…」

「…ちょっとやってみたいな。」

今思えば、ここから改めて就職活動をして一般的な会社員としてまた働き始める道もあったと思います。

しかし、前職のために会社勤めに前向きになれず、田舎での転職活動にも限界を感じていた私は、あまり積極的になれなかったのです。

こうして私は、Noスキル・Noキャリアで「ライティング業で稼げるフリーランス」を目指すことになります。

ライティング業を選んだ理由と実状

いきなり話の腰を折るようですが、実は「ライティング業で稼げるフリーランスを目指す」というのは、あまり人にオススメはできません。

それは、「稼げないから」とか、「ライター数が飽和状態だから」というよりは、「そこそこの時間と手間がかかるから」です。

私が言えたことではありませんが、余程の専門家や資格所有者の方でない限り、何の準備もせずにいきなり独立して生活していこうというのは、なかなか難しいと思います。

私の場合、先述の仕事をしながらゆっくり5年ほどかけて経験を重ねてきた結果、ようやく「底辺フリーランス」と呼ばれる界隈の一員になることができました。

専門知識やスキルが何もない状態から目指すものとしては、ライティングは特に地味かもしれません。

それでも私がライティング業に従事しようと思ったのは、まず一つは文章が好きだから。

そしてもう一つは、「経験を重ねるにつれて携わることができる工程やジャンルが増えるから」というものです。

ライティングというと、このような記事を執筆する業務を想像する方がほとんどだと思いますが、実はメディアによってその工程がさらに細かく分かれていることがあるんです。

私が初期に頂いていたお仕事は、用意された企画に基づく記事のライティング部分のみでした。

少しずつ経験を重ねて実績を作り、現在は企画から最終チェックまでのほとんどの工程を担当させていただける機会が増えています。

そして、自分がもともと得意としていた分野の記事だけでなく、幅広いジャンルに携わることができるようにもなりました。

まだまだ経験不足ですが、最近やっと「フリーランス」を名乗ることに抵抗が少なくなってきています。

ここに来るまでには、やはりライティング以外のお仕事をメインとして、収入を補填しなければならなかったのです。

…とんでもない余談ですが、「おじゃる丸」というアニメをご存じでしょうか。

そこに、「フリーターのケンさん」というキャラクターが登場しています。

ケンさんは25歳という若さながら、これまでに400以上ものアルバイトを経験したことがあるという猛者です。

ここまで偉そうにフリーランスと名乗っていた私ですが、実態としてはこの「フリーター」にかなり近いと思っています。

「フリーランス=稼げる!」といったイメージをお持ちの方には、是非こんな人間もいるのだということを知っておいていただきたいと思います。

意識低い系フリーランスのメリット

さて、ここでフリーランスで働くメリットについて考えてみます。

前職がブラックでしたので、少々ズレた感覚が混ざっているかもしれません。

とはいえ、フリーランスを目指している方やなんとなく憧れを持っている方のご想像とそう遠くないものが挙げられるのではないかと思います。

①好きな仕事を選べる

仕事を探す際はもちろん、依頼を打診された際も自由に選択することができます。

私の場合は固定で頂いているお仕事に加え、たまに短期のアルバイトをしてみたり、知人のごはん屋さんのお手伝いをしたりといったお仕事をすることもあります。

そういった意味でも、1つの場所に限定されることなく自分の好きな仕事や興味のある仕事を自分の都合に合わせて選べるというのは、とても大きなメリットです。

②好きな時間に仕事ができる

働く時間の自由度も魅力の一つです。

午前中は違うことをして午後から働いたり、休日の予定のために稼働日を調整したりといったこともできるようになりました。

ちなみに、交流のあるライターさんは本業から副業まで様々な方々がいらっしゃいますが、本業でフリーランスの方は、子育て世代の女性が多い印象です。

もし正社員として働くことが難しい方でも、フリーランスであればライフステージや生活スタイルに合った働き方ができるかもしれません。

③特定の業界や企業、業務に縛られない

地方在住の私にとって、最も魅力的だと感じているポイントです。

インターネットを活用して仕事をするため、必然的に様々な地域、業界、企業、業務に携わることになります。

地元にいてはなかなか出会えないような大企業に関係する業務や、遠い地域に住む同業者と交流する機会が得られることもあります。

家に閉じこもっているにもかかわらず、毎日新鮮です。

④自分の「得意」を活かせる

例えば、先ほど「文章が好き」というお話を少々いたしましたが、これは仕事の内容に限らず、日常的なコミュニケーションにおいても同じです。

私の場合、電話や会話などの音声情報で説明していただくよりも、文章や書類で説明していただく方が頭に入りやすいです。

現在、仕事のコミュニケーションは9割以上がメールやチャットなどのテキスト形式。

緊急時の電話やオンラインでのビデオ通話は、多い時で月5回程度。

必死にメモを取りながら聞いているつもりでもなかなか頭に情報が入らなかった私にとって、とても良い環境です。

もちろん苦手分野や不得手な方法で取り組まなくてはいけないことも色々とあるのですが、フリーランスになってからの方が、得意分野を生かした「自分に合った働き方」に近いものが実現できていると思います。

⑤仕事の対価が明確

正社員だった頃、特に管理職の頃は、労働時間と業務領域が非常に曖昧で、「なぜ私は今無給&無休でこんなことをしているのだろう」と思うことが度々ありました。

今は、頂いている一つひとつの仕事に意味があり、それぞれお金を頂いて担っています。

どの仕事にどのくらいの対価が発生するかというのはかなりシビアな話ですが、私のこれまでの会社員時代よりもある意味厳密で分かりやすいと感じています。

チームとして動く場合も、他のメンバーの状況やフォロー対応など、かなり余裕のある動き方ができるようになりました。

意識低い系フリーランスのデメリット

続いて、フリーランスのデメリットについて考えてみたいと思います。

こちらもおそらく皆様のご想像通りになるかと思いますが、どうでしょうか。

①税金その他の支払いに絶望する

会社員として働いている場合、毎月のお給料から各税金や保険料等が引かれた金額を受け取る形になるでしょう。

一方、フリーランスの場合は、自分の収入として一度受け取ったお金の中から税金や保険料を支払います。

ちなみに、厚生年金は国民年金に、社会保険は国民健康保険になりますが、どちらも決して安いとは言えない金額です。

国民の義務であり、逃れられない出費ではあることは理解していても、毎年涙が出ます。

支払とのバランスを意識して収入を管理しなければいけません。

②安定しない

フリーランスで固定給が発生するケースはあまりないのではないでしょうか。

月ごとに固定の費用で契約する業務委託の仕事も存在はしていますが、多くは出来高制や時給制になるかと思います。

請け負う仕事の数や量に対する考え方は人によって異なるとは思いますが、私の場合はどちらかというと金額よりもリソースで管理しています(こっちの案件に時間がかかりそうだから、今月はあちらを控えめにさせていただこう…といった感じです)。

そもそも、今月頂いたお仕事を来月もまた頂けるとは限りません。

収入は月ごとにバラバラになりますから、決して安定しているとは言えないのです。

③休暇が曖昧

在宅で仕事をするにあたって、ON/OFFの切り替えは非常に重要であると思います。

そして、私はこの切り替えがとんでもなく下手です。

寝るまでぐるぐると記事の企画について考え、うっかり思いついた内容を忘れないようにスマホに入力しているうちについ夜更かし…なんてことは珍しくありません。

「今日は丸一日休む!」と決めた日でさえも、ついつい仕事をしてしまうことも。

もしかすると、この切り替えが上手な方のほうがフリーランスに向いているのかもしれません。

④とにもかくにも1人

在宅ワークというのは、基本的に一人でPCに向き合いカタカタとお仕事をする形になるでしょう。

一般的な会社員の方と比べると、人と会話をしながら仕事をする機会は異常なほど少ないです。

参画しているお仕事が複数あり、居場所が多いようにも見えますが、その企業のコミュニティの一員かとなると…なんとも言えない存在だと思います。

私自身はかなり気楽に受け入れているのですが、この孤独感が苦手な方は多いかもしれません。

自由に音楽を聴いたり、適宜休憩やリフレッシュをしやすい環境ではありますが、ちょっとしたことを相談できる相手はいないので常に自分次第です。

⑤社会的信頼に欠ける?

実は、今一番気になっていることです。

個人事業主になって以降、車や家などの大きな買い物をしたり、ローン審査を受けたりといった経験がありません。

個人事業主でもローンを組める方法はあるらしいのですが、一般的な会社員よりも面倒な手続きが必要な場合もあるようです。

今のところ特に必要ないのですが、これから先どうなんだろうなと考えていたりします。

ちなみに、もしうっかり何かやらかして逮捕されてしまった時に「無職の女性」なんて報道されてしまったら嫌だなあなんてことを考えてもいます。

でも「自営業」というのも少々違う気がしますし…「自称Webライター」とかになってしまうのでしょうか。

ちょっとダサいですね。

意識低い系のための開業3箇条

意識低い系フリーランスの働き方は、皆様のご想像通りのものだったでしょうか。

昨今、フリーランスでライターやディレクター、動画編集者などのクリエイターを目指す方が増えているようです。

地道に努力と経験を重ねて活躍している方がいる一方で、何の根拠もなく「稼げるフリーランスを目指す!」というような情報商材屋さんの言葉に乗せられてしまい、失敗してしまう方のエピソードを見かけることも少なくありません。

楽に大金を稼げる方法なんてまず存在しませんので、専門的な知識を持っていない段階から一発逆転を狙えるなんてことはあり得ないのです。

しかし、SNS等で元気に活動している商材屋さんを見ていると、そういった商材やセミナーの甘い言葉に騙されてしまう人はなかなか減っていないように見えます。

個人事業主は、開業届を出すだけで誰でも簡単になれるものです。

しかし、その後の生活の基盤や収入の確保などについて、何も計画を立てずに上手く軌道に乗ることはあり得ません。

そのために、意識低い系フリーランスである私の目線から、開業の際に気をつけてほしい3箇条を用意しました。

今後開業を検討している方は、是非最後までご覧ください。

①高すぎる理想を持たない

まず、開業を検討する際は、自分がやってみたいと思っている仕事について、必ず契約金額の相場を把握しておきましょう。

これは、広告や情報商材を参考にするのではなく、是非実際の業務委託やアルバイトの求人票を探してみてください。

おそらく、「想像よりかなり高いぞ!」なんてことはほとんどないはずです。

開業して早々に目標金額が稼げることは、ほぼ無いと思って頂いたほうがいいかもしれません。

そして、その仕事はスムーズに獲得できるとは限りません。

多くの場合は、その業界に携わった経歴を持つ方や、経験が豊富な方が採用されますから、初心者で条件のいい仕事はなかなか獲得しづらいです。

そのため、最初から「〇百万稼ごう!」などの高すぎる目標を掲げたとしても、実現には長い時間がかかることを覚悟しておきましょう。

目標を立てるならば、「まずはこれくらい、慣れてきたら仕事量を増やしてこのくらい…」というように、少しづつ段階を決めて計画しておくのがいいでしょう。

もちろん、軌道に乗るまでの収入・貯蓄についてもしっかり準備しておくことをオススメします。

②他人を当てにしない

開業したばかりの時点で、毎月適量の仕事が自分のところへ自動的に舞い込んでくる…ということはまずないです。

自分から進んで仕事を獲得しに行かなければ、コンスタントに仕事を継続することは難しいでしょう。

さらに、クライアントと契約できたからといって、そこから定期的・長期的な依頼が受けられるという保証もありません。

ですから、継続して新しい仕事を獲得しに行ったり、希望している以外の仕事で積極的に副業をしたりといったことも覚悟しておく必要があります。

企業に属していない以上、何をするにも自分次第です。

ある意味自由といえばそうなのですが、逆に言えば、自分の収入や生活を保証してくれる人は誰もいません。

自分の仕事については、すべて自分で責任を負う必要があります。

現状や既存のコネクションに甘えることなく、自分から積極的に活動し続けることが大切ではないでしょうか。

③家族に相談する

私の場合、周囲の人は働き方についてある程度理解してくれています。

しかし、もし私が結婚していて子どもが何人もいたとしたら、同じ働き方を選択できていたかどうかは分かりません。

働き方を変えるというのは、これまで得られていた収入も大きく変わるということです。

可能な限り先まで、しっかりとした計画を立てておかなくてはなりません。

貯蓄の用意だけでなく、上手く軌道に乗らなかった場合にどのように補填するかといったことも考えておいた方がいいでしょう。

そして、そういった計画はご家族と必ず共有しておくべきだと思います。

無計画に開業し、ご家族を巻き込んでしまう方のエピソードは、見る度に本当に心が痛みます。

ご家族に黙って実行したり、無理に反対を押し切って挑戦しようとするのはやめておきましょう。

自分にとって「ちょうどいい働き方」を実現できるかも

意識低い系フリーランスを名乗る私は、決して高い目標と意欲を持って仕事に取り組む人間ではありません。

しかし、もしかするとこんな私だからこそフリーランスとしてやっていけているのかもしれません。

企業に所属する会社員とは異なり、フリーランスとしてどのように働くか、どのような仕事をするか、どれくらいの収入を得るかというのは、本当に千差万別です。

コンスタントに依頼を受け高収入を実現させる方もいれば、私のようなフリーターのケンさん状態の人もいるでしょう。

個人事業主は、決して高収入や労働時間の軽減などの良い面ばかりを期待できるものではありません。

しかし、「自分自身のちょうどいいところ」を見つけやすい働き方であると思います。

例えば、もしフリーランスでなければ挑戦できない仕事や、プライベートで成し遂げたい目標、実現したい自分なりの働き方があるという方は、選択肢の一つとして加える価値があるでしょう。

もし何かそういった目標をお持ちの方は、実際に計画を立てながら、フリーランスとして働く道を検討してみてくださいね。

Who is writing

学生時代を関東で過ごした後、東北の田舎に帰郷。嫌々地元で就職を決めたら、うっかりとんでもないブラック企業に入ってしまった!
絶望的な環境からなんとか抜け出し、その勢いで個人事業主として開業。現在は、Webディレクター、ライターとして活動中。
本当はお芝居や音楽、歴史が好き。