行方不明になる変換プラグ

一度離れてみると見つかる探し物のように、機械学習でも同じことをずっとやり続けることが最適解とは限りません。例えばどんな状況でしょうか

現在の時刻、午後11時58分。

明日からは香港出張で、家を出るのは7時ごろ。

早く寝なければいけないはずなのに、私は一体何をしているのでしょうか。

決して今日一日遊んでいたわけではありません。

まずは出張中の発表資料を準備して。

そして荷造りを。

問題はこのタイミングで起きました。

 

変換プラグ、どこ行った…!?

 

Google先生によれば、香港のプラグは日本と違うBFタイプということで、変換プラグは欠かせません。

使うのは海外に行く時だけだから、きっとどれかのキャリーケースに入れているはず。

ですが何度確認しようとも見つからず。

この探している時間がもったいない!

変換プラグなんて空港でも買えるんだから、早く準備して寝よう!

そうは思うのですが、気になってしまいつい探してしまいます。

 

次の候補かばんはどうだ。

パスポートを入れてる棚の中は?

探せど探せど見つかりません。

 

最終的に諦めて準備を続けた後、再度第二候補であったかばんの奥底から見つかったのですが、なぜ1度目で見つからなかったのか、不思議でなりません。

 

ところで探し物をしていると、一生懸命探しているときは見つからないのに、時間を空けて落ち着いて探すとすぐに出てくることが本当によくあります。

他にも、別のものを探しているときに、これまた別の無くしものを見つけることも多々あります。

…父からは「探し物をしている時間がもったいない。片付けろ」と言われるのですが、片付けていてもなくなってしまうときはあるのです。

仕方ないのです。

 

それはさておき、一度状況を変えてみると良い、という状況は機械学習でも起こり得ます。

例えば深層学習モデルのパラメータ推定においては、複数回、異なる初期値から学習をスタートさせることで最も良い値が見つかるといったこともあります。

他にも、そもそも解く問題を変えて、いくつかのタスクを順番に解いていくことで精度があがることもあります。

 

何か一つに固執しないで、詰まってしまったら距離を取ってみる。

人間も機械も、意外と重要なことなのかもしれません。

 

 

P.S.

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大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。