chatGPTマスターを目指して vol.37 強制的にベンチマークをしなければいけなくなった話
突如として使えなくなってしまったchatGPT。ちょうどいい機会なので、他のAIサービスを試してみることにしました
日本時間2024年12月12日の朝。
とあるサービスが完全に使えなくなってしまいました。
あなたももしかしたら驚かれたかもしれません。
使えなくなったサービスの名前は、もちろん、chatGPT。
突然全くつながらなくなり、表示されるのは「今修正中である」との文字のみになった時はかなりびっくりしました。
そこから数時間で復帰したのは、さすが世界に名だたるOpenAIのエンジニア、ということなのでしょうか。
chatGPTは本当に便利なので、私も日々いろいろな用途で使っています。
最新の研究を調べてもらったり、その発展形を探してもらったり。
あるいは数式の細かい展開方法といった教科書的な使い方もとてもお世話になる場面のひとつです。
もちろん、噓をついている可能性もあるため、chatGPTの出力を鵜呑みにせずに自分で手を動かす必要はありますが。
他にも、最近では実験用プログラムを書いてもらう機会もとても増えました。
chatGPTが使えなくなってしまったその日も、実はchatGPTに頼んで書いてもらおうとしていたプログラムがあったのです。
アルゴリズムの形に整理して、あとはchatGPTに頼むだけ。
そのはずだったのに、肝心のchatGPTが動きません。
そうなったとき、私が取りうる方法は2つありました。
1つめはもちろん、自分で頑張って書くこと。
そしてもう1つが、別のAIサービスを試してみることでした。
決して怠惰なわけではありません。
chatGPTが使えないことをいい機会だと捉えて、他のサービスを強制的にベンチマークすることにしたのです。
(一度使い慣れたサービスがあると、それ以外のサービスに手を出すことはちょっとした心理的障壁がある…はずです。)
そのような事情で今回は、Copilotという、microsoftが提供するAIサービスを試してみることにしました。
いろいろな目的に使えるようですが、今回私が使ってみたのはプログラミングを書いてもらう機能です。
実はこの前日、ちょうど後輩にCopilotのプログラム生成のすばらしさを見せてもらっていたので、とてもタイムリーでした。
さっそくアルゴリズムを入力して、試してみました。
…(ウェブブラウザが強制終了してしまったため、入力画面を撮ることが叶いませんでした)。
結果として、chatGPTとは違うところがいくつか見つかりました。
Copilotの特徴として、あくまで主観ではありますが
・こちらが要求した以上のことはしない
・その分、過不足なく、伝えたことを実現してくれる
・プログラムの可読性や分かりやすさはchatGPTより少し高い
比較的簡単なプログラムの作成依頼ではありましたが、上のような特徴が見て取れました。
プログラムを書いてもらうにあたり、とても素晴らしいと思ったのが、特に初めの「こちらが要求した以上のことはしない」という点です。
過不足なく、指示の通りのことをしてくれます。
そのような出力であったがために、手元の環境できちんと動くようにするための細かな訂正が非常に楽だったのです。
加えて言えば、この特徴はプログラムの初学者にとっても良いことであるように思います。
というのも、chatGPTにプログラムを書かせようとすると、曖昧な指示でも行間を読み取って「それらしく」書いてくれる傾向があるのです。
そのためプログラミング初心者は「良くわからないけどできた」あるいは「エラーを直すためにどこを見ればいいかわからない」という状況に陥ってしまうことが多々あります。
プログラムを書くために重要なアルゴリズムの設計をきちんとしないと、思い通りのプログラムを生成してくれない。
これはプログラムを学ぶ人たちにとって、スキル向上のために重要なことだと思います。
今回、chatGPTが使えなくなったことにより発生した強制ベンチマークでしたが、思いがけず他の良いサービスを知ることができたのは、とても私にとってプラスのことでした。
逆に言えば、エラーが起きると顧客が他のサービスを使ってしまう。
特に無料のサービスが溢れている領域では、ちょっとのシステムエラーが命取りになりうることを実感しました。
P.S.
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