「良いね」をしていない理由はなに?

様々なSNSで実装されている「良いね」機能。「良いね」は気に入ったから押したに違いありませんが、押してないのはなぜでしょうか?

  

“30歳になりました!!”

頂き物の日本酒とともに上げたInstagramのストーリーでは、たくさんの友人からのおめでとうメッセージやら、私史上最大数の「良いね」をもらいました。

ドラクエで言えばレベル30は、中ボスの存在に気づき、倒すための準備をしているあたりでしょうか。

一番ステータスが成長するところかもしれません。

10の位が上がるのは、なんだかちょっと嬉しくなってしまったりします。

 

それはさておき、FacebookやX(旧:Twitter)、Instagramなど、様々なSNSで実装されている「良いね」ボタン。

音楽サブスクリプションでも、Cookpadなどのレシピサイトにも「お気に入り」ボタン。

そもそもブラウザにもお気に入りボタンはありますし、ゲームの中でもお気に入りのキャラクターに☆マークを付けることができたりします。

詳細な名前こそ違えど、ほとんどすべてのウェブサービスで恐らく実装されている気がします。

 

この「良いね」、実は様々な研究がなされています。

一番シンプルなところだと、「良いね」から嗜好を判断して、類似の嗜好を持つだろう人が好む商品を推薦するシステムの構築は、非常に多くの人の関心を集めています。

他にも、「良いね」された対象を分析することで、どういったものが人気なのかを調べることもできますし。

あるいは時系列的な変化を追って、流行を生み出すインフルエンサーを抽出する、なんていう使い方も面白いかもしれません。

 

一方で、「良いね」がされていないことはどのように扱うべきなのでしょうか。

例えば、基本的にInstagramではフォローしている人の投稿しか流れてきません。

そのため、どんなにみんなが「良いね」と思った投稿であっても、かつ、私の好みに合致したものであっても、私のタイムラインに流れてきてくれなければ「良いね」のしようがありません。

つまり、「良いね」をしていないことがそのまま「良いねと思わなかった」にはつながらない、と言えます。

そんな状況に着目した研究ももちろん存在していまして、面白い論文名で言うと「私、それ嫌いって言ったじゃない!」みたいなタイトルの論文も存在しています。

 

同じ見た目のデータでも、その背景が違うことは意外と頻繁に起こるのですが、その背景を仮定してモデルに落とし込むその過程が、データ分析の面白さのひとつになるのかもしれません。

 

 

P.S.

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Who is writing

大学にてデータサイエンスを学ぶ傍ら、多くの人にデータ分析の面白さを伝えたいと日々奮闘中。